☆☆☆★
19世紀末のカリフォルニア。
一匹の犬の半生記。
犬はCGで、それだけ思い切って、駆けまわります。シルク・ドゥ・ソレイユの元メンバーが生身の体で演じ、それを後からCGに置き換えていくという手法。
裕福な判事の屋敷に暮らす迷犬バックはある闇夜に男たちの手でさらわれ、ゴールドラッシュに沸く極寒の地ユーコンへと送られる。高値で売られた彼はそこで郵便配達員のそり犬の一員として加わり、その役目を終えると今度は貪欲な紳士の元で重労働に奔走。かくも飼い主のバトンリレーを辿りながら、バックの野生本能は大自然の中で少しずつ覚醒していきます。
前半はこの犬の苦労話。
そしていよいよ、ハリソンフォードの登場。
未開の地を目指し、冒険の旅に出るのだが、そこで彼らを待ち受けるのは――。アメリカの作家ジャック・ロンドンの人気小説が原作のスペクタクル・アドベンチャー。
心に響かせるには最先端の技術を駆使、一方本物の動物を使ったらここまでの動きや画面は作れない。両方のいいところを生かしつつ、中心には人間の役者さんがいて、しっかりまとめる。