ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「オマージュ」、あなたがいてくれてありがとう!

2023-08-20 19:37:42 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆☆

映画を愛する映画 ☆☆☆★

映画の修復プロジェクトに携わることになった女性映画監督が、フィルムの修復作業を通して自分の人生と向き合い、新たな一歩を踏み出す姿を描いた韓国の人間ドラマ。

主人公ジワンの設定がふるっている。既婚の女性監督、自身の作品はヒットせず、収入はほぼ皆無。亭主は勤め人だが、給料を入れてくれず、家計は火の車。息子の食事もきちんと作る暇も金もない。

昔のフィルムに欠落していた部分があることがわかる。それは、検閲でカットされた部分らしい。何がカットされたのか。

五十年前の彼女たち自身の熱量と、それに反比例するかのような生きづらさに触れてゆく。
ホン・ジェウォンの友人の女性編集者。喫茶店の老店主。取り壊し寸前の映画館の館主。当時の映画の出演者。

それにしても最近、映画や映画館についての作品を多く目にするのは、コロナ禍で映画館の苦境を目の当たりにしたことが大きかったのだろうか。閉館してから大切さに気づいた、なんてことにならないように願う。

主人公ジワン役は、「パラサイト 半地下の家族」で高台の豪邸に暮らす社長一家の家政婦を演じたイ・ジョンウン。

 

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「そして僕は途方に暮れる」、人生を賭けた逃避劇、行きつく先は天国か地獄か!

2023-08-20 16:33:54 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

三浦大輔の作・演出、「Kis-My-Ft2」の藤ヶ谷太輔主演で2018年春にシアターコクーンで上演された舞台「そして僕は途方に暮れる」を、舞台に続き三浦と藤ヶ谷のタッグで映画化。

かなりアップの映像が多いので、劇とは一味違った作品になっている。

自堕落な生活を送るフリーターの菅原裕一には、長年同棲している鈴木里美という恋人がいるが、あることをきっかけに彼女を裏切ってしまい、里美と話し合うこともなく家を飛び出してしまう。親友の今井伸二、バイト先の先輩・田村修、学生時代の後輩・加藤、姉・香、母・智子のもとを渡り歩く裕一は、バツが悪くなるとその場を離れ、あらゆる人間関係から逃げ続けていく。

そんな中、裕一が出会ったのは、偶然に家族から逃げていった父・浩二だった。父との出会いにより、裕一の中で何かが少しずつ変わり始めていくが……。

結局、自分が悪かったと謝るが、最後は恋人に裏切られ、自分を取り戻せるか。

周りと関係を断ち切る。この状況を作り出したのは、自分だ。

グダグダ人生に決着が付けられるか。その答えはまだ先だ。

 

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