おすすめ度 ☆☆☆★
親子連れ向け ☆☆☆☆
NHK BS プレミアム 鑑賞 2015年製作 スイス・ドイツ合作
世界中で広く愛され、これまでにもテレビや映画、実写、アニメなどで幾度も映像化されてきた児童文学の名著「アルプスの少女ハイジ」を、原作が生まれた本国スイスで新たに実写映画化。
雄大なアルプスに魅了される。
アルプスの山の大自然に囲まれ、頑固だが優しい祖父と暮らす少女ハイジは、ある日、大富豪のお嬢様クララの話し相手として都会のフランクフルトへ連れて行かれる。足が悪く車椅子生活を送っているクララは、明るく元気なハイジに励まされ、次第に元気を取り戻していくが、一方でハイジは祖父のいるアルプスの山が恋しくなり……。
都会の生活と山の生活、二つを比較しても、断然山の生活。
この作品の良い所は、自然の素晴らしさを謳歌するだけでなく、教育の必要性を解いている所だ。
配役陣に助けられ、良い出来になった。
おすすめ度 ☆☆☆★
PG12
ニコラス・ケイジが現実のケイジ自身を彷彿させる、どん底の俳優を演じたアクションコメディ。
この映画の話が来たとき、ケイジはあまり乗り気でなかったらしい。監督/脚本のトム・ゴーミカンからお手紙貰って，考えを改めたそうだ。
ニコラス・ケイジが演じるのはニック・ケイジ。まるで悪い冗談のような話だ。だが侮るなかれ、「偉大なる才能の耐え難き重さ」と題されたこの映画には、畏敬の念とアイデアが満ち溢れ、片時たりとも飽きさせない。
かつて栄華を極めながらも、今では多額の借金を抱えるハリウッドスターのニック・ケイジは、本業の俳優業もうまくいかず、妻とは別れ、娘からも愛想をつかされていた。そんな失意の中にあったニックに、スペインの大富豪の誕生日パーティに参加するだけで100万ドルが得られるという高額のオファーが舞い込む。借金返済のためオファーを渋々受け入れたニックは、彼の熱狂的なファンだという大富豪ハビと意気投合し、友情を深めていく。そんな中、ニックはCIAのエージェントからある依頼を受ける。それは、ハビの動向をスパイしてほしいという依頼だった。CIAはハビの正体が、国際的な犯罪組織の首領だと踏んでいたのだ。
ニコラスケイジ、面目躍如、すっきり、ケイジらしい、アクションコメディだ。
おすすめ度 ☆☆
Unext鑑賞 ２０１４年製作 R15＋
劇場、DVD 未公開
輝いていたあの頃を取り戻すため、新たな第一歩を踏み出す中年男の孤軍奮闘記。
精力盛んな大学生・テピョン、キョンテ、スヨンの頭の中はいつもヤルことばかり。時は過ぎ、テピョンは製薬会社に勤めるしがないサラリーマンになっていた。夢も希望もなく、一生独身貴族で生きていこうと思っていた矢先、彼女・ジュリの妊娠が発覚し…。
成し遂げたこともなく、取るに足らない、みすぼらしい現実に絶望したテピョンは、自分だけの独特の方式で、なくしたその時期を取り戻そうとする。
果たして、テピョンにも人生逆転の機会が訪れるのだろうか。
イ・ドンフィ主演、イケメン過ぎずダメ過ぎず。普通っぽさが魅力
おすすめ度 ☆☆☆
関東大震災の鎮魂歌 ☆☆☆★
１５０分はいかにも長い。
漫画家・高橋ツトムの代表作「スカイハイ」のスピンオフ作品「天間荘の三姉妹」を実写映画化。
天界と地上の間にある街、三ツ瀬。美しい海を見下ろす山の上に、老舗旅館「天間荘」がある。切り盛りするのは若女将の天間のぞみ（大島優子）だ。のぞみの妹・かなえ（門脇麦）はイルカのトレーナー。ふたりの母親にして大女将の恵子（寺島しのぶ）は逃げた父親をいまだに恨んでいる。
ある日、小川たまえ（のん）という少女が謎の女性・イズコ（柴咲コウ）に連れられて天間荘にやってきた。たまえはのぞみとかなえの腹違いの妹で、現世では天涯孤独の身。交通事故にあい、臨死状態に陥ったのだった。
イズコはたまえに言う。「天間荘で魂の疲れを癒して、肉体に戻るか、そのまま天界へ旅立つのか決めたらいいわ」。しかし、たまえは天間荘に客として泊まるのではなく、働かせてほしいと申し出る。そもそも三ツ瀬とは何なのか？天間荘の真の役割とは？
ようは、生と死の境で悩む人々の話。
それも、関東大震災の被害者たち。
芸達者の役者を集めているので、その点では安心。
やはり中では、のん、ラスト、イルカのショーでは輝いて見える。
おすすめ度 ☆☆☆
世紀末(1999年)と彗星の衝突により人類の滅亡が数ヶ月後に迫った現在(2020年)の二つの「世界の終わり」を舞台に、ばらばらだった三姉妹がゆっくりと家族になっていく姿を描く。
彗星の衝突による人類の滅亡が数カ月後に迫った2020年。小学生だった1999年にノストラダムスの予言を信じて家出をした長女・絢音と次女・花音と、その後に生まれた腹違いの妹・音が、初めて一緒に生活することになる。絢音は彗星の衝突を前にシェルターの設計をし、花音は妻とうまくいっていない家庭持ちの小学校の同級生・良平と再会する。音は、未成年ながらひょんなことから飲み会サークルに参加し、飲んだ帰りに花音が良平にキスしているところを目撃してしまう。三姉妹は互いに踏み込むことができず、すれ違いを続けるが……。
アジアンフィルムフェスティバル ロサンゼルス／ハリウッド 監督賞受賞 外国語映画賞・女優賞ノミネート。
三女・音を演じた高石と、長女・絢音役の吹越ともみ、次女・花音役の田中美晴が主演。
１５０分の長尺は少しだれる。
おすすめ度 ☆☆☆★
NHK BS プレミアム 鑑賞 1993年製作
白人がアメリカ大陸に来てインディアンを虐殺した事に対して、最後まで抵抗したジェロニモというインディアンの話。
物語は当時売り出し中だったマット・デイモンを語り役に据え、 ジャケットの四人の誰が主演というわけでもなく合衆国・騎兵隊・アパッチ族・ジェロニモ個人それぞれ各人各様の立場が均等に語られていく。
淡々と描かれる２時間の大作。
「どうして白人は土地を欲しがるのだろう」というジェロニモの言葉、歴史上の様々な戦いに投げかけても意味が通る気がした。
1885年、20年近くにわたって合衆国騎兵隊と戦い続けていたアパッチ族の族長ジェロニモが投降し、ゲイトウッド中尉とデイビス少尉がその護送にあたることに。やがてアパッチ族は保留地で新たな生活を始める。ところが些細な事から騎兵隊が武力行使を行ったため、ジェロニモは暴動を起こし、仲間たちとともに逃走。ゲイトウッドとデイビス、さらにベテランの偵察隊長シーバーらが追跡を開始するが……。ジェロニモを誇り高き勇者として描いたウェスタン・アクション。
おすすめ度 ☆☆☆★
Unext鑑賞 2006年製作
原題は、10 Items or Less。「お買い上げ商品１０品までの、専用レジ」。
出てくるスーパーには、二つのレジがあり、お買い上げ商品１０品までと１０品以上。
ヒロインは、お買い上げの商品１０点までのレジ係で、忙しい。
一方、１０品以上のレジはほとんど人がいず暇。
モーガンフリーマンは、この優秀なレジ打ちの就職探しの面接に付き合うことに。
その道中での会話が素敵。
「コミュニケーションは、人生のスパイス」「人生をあきらめない。ここがスタート」などなど。
おすすめ度 ☆☆☆★
場末の映画館（実在の川越スカラ座で撮影）と聞くだけで、映画ファンは懐かしい。
青春時代を過ごした街・銀平町に帰ってきた一文無しの青年・近藤は、映画好きの路上生活者の佐藤と、商店街の一角にある映画館・銀平スカラ座の支配人・梶原と知り合ったことをきっかけに、銀平スカラ座でアルバイトとして働くことに。同僚のスタッフや、老練な映写技師、売れない役者やミュージシャン、映画の世界に夢を見ている中学生など、個性豊かな常連客との出会いを通じて、近藤はかつての自分と向き合い始める。
路上生活者を演じる宇野翔平と映画館主の吹越満らわき役陣の多彩な演技陣に助けられ、映画館と路上生活者の生態があぶりだされる。
主演の小出恵介は、久しぶりの主演らしいが、ちょっとおとなしめ。
いまおかしんじと城定夫のタッグは成功している。
おすすめ度 ☆☆☆★
ＮＨＫ BS プレミアム 鑑賞 1967年製作
アメリカ・イギリス合作
1944年、ヨーロッパ大陸侵攻直前のこと。米軍のライスマン少佐は、死刑、または無期懲役を宣告された凶悪な囚人たちによる部隊を編成し、敵軍のかく乱を行なうという特別作戦の指揮を命ぜられる。
死刑の囚人を集めてとは、ワグネルの先を行った話。
囚人の訓練状況を描くパートが長く、やや冗長。
参加メンバーがそれぞれ男臭く、バラエティに富んだメンツが面白い。
結局、ドイツ軍の館へ潜入し、爆破する。
ただ、味方にも被害が出て、将校たちも負傷して入院。
リーマービンが、肝の据わった隊長を好演。
おすすめ度 ☆☆★
昔気質の極道と復讐に燃える狂犬ヤクザの闘いを描く極道アクション。
香港九龍の黒社会で暗躍していたシャンは、愛娘のためにヤクザの世界から足を洗うが、襲撃してきたボス・タリーを殺してしまう。タリーの弟・ジャーノンはシャンの娘を拉致し…。
風貌はありきたりのオジサン風だが、娘の為ならと頑張る。敵キャラの陰湿な暗さはなかなか。九龍の絆と言うよりは親子の絆。原題は再戦江湖。いずれも今ひとつパットせず。
オールド香港映画だが、俗っぽい。
シャン役には『欲望の街』シリーズで大ブレイクしたジョーダン・チャン。対する復讐の鬼と化す狂犬ヤクザのジャーノンを演じるのは、『メイド・イン・ホンコン』での強烈な映画デビューの後、現在まで約50本の映画に出演しているサム・リー。豪華2大俳優の熱演が激突し、香港の闇に迅雷が轟く！
