本日12日は江戸の三大祭りの内である神田祭が開催されましたが、警戒警備の為に出動していた警視庁の人員輸送車を中央通りで見ることが出来たので、撮影して来ました。
新型エルガミオをベースにした大型人員輸送車。その名称が示す通り大規模イベントや事件・事故などで警備に当たる際に、大量の警察官を輸送する為の車両ですが、その用途から路線バス車両をベースにすることが多く、バスマニアとしては非常に興味を惹かれる存在です。投石防止目的で窓に金網を設置していますが、物々しい外観から事件の被疑者を移送する護送車と勘違いされることも多く、一部の漫画などで犯罪者の身柄を運ぶ場面でこのタイプの車両が描かれていることがあります。(護送車は市販の多用途車と区別が付けられない外観が多く、塗装が異なり、またその特性から窓を破っての逃走などを防ぐため車内側に鉄格子が取り付けられているなどの違いから容易に判別出来ます)
こちらは一世代前のエルガミオがベースの車両で、中扉が折戸になっています。いずれの車両も路線バス・自家用問わず設置される戸閉装置がなく、扉は手動で操作します。
新型エルガミオベースの車両を後方から。この角度から見ても路線バス車両が基になっていることが良く分かります。
エルガミオベースの車両。何れも通常なら窓になる部分は車体と同じ色の鉄板が嵌められています。
祭りの日にこんな車両を好き好んで撮影している酔狂な人間は筆者以外にはいますまい・・・と思いきや、何故か外国人の観光客が多数この車両の前で記念撮影を行っていました。やはり特殊用途の車両はどこでも興味を惹かれる存在なのでしょうか。