町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

小田急ファミリー鉄道展2019開催・最後のSE車展示

2019年05月26日 | 小田急電鉄

毎年海老名検車区で開催される小田急ファミリー鉄道展が今月2526日の二日間に渡り開催されました。1997年度の会社創立70周年記念行事以降、1999年度より毎年10月に開催されていましたが今年は2021年に開館予定のロマンスカーミュージアムへの収蔵に向けての準備が控えている為か、5月に早まったようです。恐らく太陽の下で現役登時のままの5両編成を組むSE3000形を見ることが出来るのは最後の機会になるので、晴れ姿を目に焼き付けるべく参加して来ました。

70000GSEと並んで展示されるSE30003221F5両編成。午前中は新宿側が正面・側面共に順光になるので、人が集まり過ぎて撮影するのも一苦労でした・・・。新宿側2両は引退後に登場時の姿に復元されたものですが、現代の目で見ても滑らかで優美なデザインで、運行開始後はSE車による箱根湯本行きの列車の特急券が連日満席になる盛況ぶりであったことが伝えられており、電車と言えば切妻の箱型が基本だった当時は相当な驚きを以って迎えられたのでしょうね。

航空機を彷彿とさせる起伏の少ない流線型が特徴の正面スタイル。車体塗装もオレンジバーミリオンの面積が大きいですね。

国鉄御殿場線の電化に伴い、初代のキハ5000形に替わり直通列車に充当されることが決定したため、8両から5両に編成を短縮して各種改造工事を受けた後の姿。5両+5両での運用にも対応すべく正面への連結器と愛称板を設置し、NSE3100形と同じ塗装に改められ厳ついスタイルに変化した正面ですが、多くの方に一番馴染み深いのはこちら側ですね。それにしても、現代のロマンスカーと比べると何とも愛嬌のある顔つきに感じます・・・。

特に告知はされていませんでしたが、奥に留められ展示されていたレーティッシュカラーの10001060F。行先は定期運用がない急行新宿行きですが、下り側からしか撮影出来ないので他の行先も出して欲しかった・・・!いや、江ノ島線の藤沢以遠で運用してるんだと思えばいいかも知れません。


さて、一部保存車解体のアナウンス通り、2200形のデハ2202号車が解体され、いよいよ次はこのSE車の中間車が解体されることになってしまったわけですが、新幹線開発にも寄与した歴史的名車までも解体されることになるとは、無念という他ありません。また、保存継続になった2200形の片割れデハ2201号車、2600形クハ2670号車、9000形デハ9001号車はSE車が保管されていた格納庫に収容され、更に線路自体も取り払われたことから屋外に出しての展示は行わない方針のようです・・・。決まってしまったことに関して部外者がアレコレ言っても仕方ありませんが、SE車は通常非公開でミュージアムには代わりに通勤車でも入れておけば良かったのでは、と思わずにいられません。

コメント
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