武蔵野線から引退が進む205系撮影の序でに、旅客列車の合間に運転されている貨物列車を撮影して来ました。何れの列車も牽引機はJR貨物のスタンダードとなったEF210形です。1996年以来、1300t列車の運用拡大と共に老朽化の進んでいたEF65・EF66の置き換えも視野に入れて増備を進められて来た同機は、当初に配置された岡山機関区をベースに東海道本線・山陽本線の高速貨物列車を中心に運用されて来ましたが、数が増えるにつれ運用を拡大し東北本線宇都宮貨物ターミナルから中央本線八王子駅、高崎線倉賀野駅、果ては瀬戸大橋を超えて予讃線高松・新居浜方面にまで活躍の場が広がりました。
コキ100系列で組成されたコンテナ列車の先頭に立つ119号機。基本番台は下枠交差型パンタでしたが、100番台よりシングルアーム式パンタグラフに改められました。“ECO-POWER桃太郎”の愛称は岡山に配置されたことが由来ですが、貨物列車用機関車に愛称が付けられたのは初めてのことで、以後登場したJR貨物の新型機関車には愛称が付与されるようになりました。
タンカー列車を牽引する124号機。後ろに連なるのは石油輸送の主力貨車タキ1000です。日本石油輸送色が基本ですが、時折紺色タキとの混成も見られます。
国鉄時代はEF66などを除けば実用性重視だった機関車もどんどんスタイリッシュな姿になって行きますが、これだけデザイン性が出て来ると貨物だけでなく客車列車を牽引する姿を一度でいいから見てみたくなりますね・・・。