記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

湯あたり

2009年04月07日 01時47分35秒 | Weblog
先日話した湯あたり。
経験ありますか?
幸か不幸か一度だけある。
同期のOが開業するのでお祝いに箱根一泊温泉旅行を企画した。
行きのロマンスカーで昼間っからお酒を飲める至福の時間を噛み締めおおはしゃぎ。私はいたずらににごり酒にトライしてみた。友人OとYはビール、カクテル。
夕方、ほろ酔いで箱根塔ノ沢に着いた。ホテルは寂れていてがっかり。まだパソコンがない時だったから雑誌の宣伝に騙されたのだ。
夕飯までに時間があったので早速ホテルから5分ほど歩くとある温泉に向かった。いつものことだが、私は長湯派。露天風呂ではないが窓から入る冷たい風が気持ちいい。十二分満喫したところであがった。友人たちは髪を乾かしていた。身体を拭いていると今まで経験したことのない気持ち悪さを覚えた。これからどうなるか予期できない。かといって脱衣所でバスタオル一枚でぶっ倒れるわけにはいかない。そんなことになったら一生の汚点だ
とりあえずバスタオルをしっかりと巻き、脱衣所に隣接したお手洗いへと向かった。しばらく座っていたのは記憶しているが、気付いたら狭いトイレの床に転がっていた。時間にして20分位だったろうか。ゴーッという地響きのような温泉施設特有の音で目が覚めた。自分がどこにいるのか理解出来なかった。そりゃそうだろう。視界に入ったのはすぐ目の前の壁と右にはトイレの便座。記憶が戻り、目覚めることができたことに感謝した。気持ち悪さは大分おさまっていた。電気でいうショートみたいなものだ。あらゆる情報を処理しきれずプツンッと途切れた感じ。結局夜中は持参したワインをみんなで飲むはずが、何故か発起人の私が布団をかぶり、寒気と戦っていた。
ぼんやり見える友人OとYがだんだん遠くなって寝入ってしまった。
それ以来お酒の後の熱いお風呂の長湯は避けている。
コメント
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