カンボジア復興の象徴だとガイドさんは言いました。
まだまだ貧しいカンボジア、前近代的な農業しか産業のないカンボジアでは、アンコールワットを含む遺跡群は、観光の目玉であり、外貨を稼ぐ唯一の物だと・・・
観光客のための立派なホテル、レストラン、店がたくさん建設されています。そこで働く人たちも増えてきています。
一方、遺跡の周りの粗末なお店では多くの子供たちが物売りをしています。
3歳くらいの子供までが
「絵葉書、1枚1ドル、2枚、3枚1ドル。」と言いながら寄って来ます。大勢の子供たちがです。
ガイド(現地の方でした)さんは、
「彼らは、6ヶ国語で商売ができる、日本語、韓国語、中国語、英語、ドイツ語、フランス語。
子供が多く学校が少ないから、二部制で、午前中学校へ行き、午後商売をする。またはその反対。そして彼らは大きくなるとガイドになる。」と。
物を売らない子供は、「1ドル」と言いながら、参道を歩いている観光客にしつこく付きまといます。
きりがないので、どこの国の観光客も無視して歩いていますが、ずんずん先を歩いているこのガイドさんが、後からついて来る女の子に、そっと後ろ手でお金を渡すのを偶然見てしまいました。
思わず夫と目を合わせてしまいました・・・・
ガイドさんは最後に、「ここは安全な場所です。国境付近に行くと確かに地雷は残っていますが、ここは安全です。アンコールワットのほかにも素晴らしい遺跡がたくさんあるので、是非また観光に来てください。」と、通り一遍でない挨拶をしました。ツアーの若者達が、大きな拍手をしていました・・・
今回の旅ほど、ガイドさんの説明に耳を傾けたことはありません。