まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

とうがき(唐柿)・いちじく(無花果)

2020-07-10 08:45:02 | くらし

今年は例年になくサクランボをよく食べている。
好きなんだけれどいいお値段だったから我慢していた。
それが今年はお値段も手が出るほどで味も濃く、洗って冷蔵庫保存をして。
喉が渇くと行儀悪く流しの前に立って二つ三つ食べている。
なんてったってそのままぷっと種を出せばいいんだから。誰にも見せられない姿。

それにしても、と思い出そうとする。
私が子供のころ果物って何を食べていたかしら。
バナナなんてとんでもない、リンゴ?食べていたような気がする程度。
うーーーん。思い出せん!きっと種類が限られていたのね。
うち、貧乏だったから余計そのような食べ物を食する余裕がなかったのね。
今の季節、せいぜいまくわ瓜だったかしら。たまにスイカ。
まくわ瓜の甘みの少なさがさびしいものだったわ。

秋にはとうがき。これはもう大好きだったからよおーく覚えている。
お隣の庭に大きなとうがきの木があって、いつもかご一杯もらっていたのよ。
とうがきはいちじくとは違う。明らかに味が違う。
後ろの突起から皮をむいて、出てくるとろーんとした実はとうがきのほうが甘かった。
あの小さなぶつぶつのタネが歯にあたる食感そして甘味。
いくつでも食べられるから、口の両端がひりひりと痛くなるまで食べたものだわ。
まだ熟していないものは、母が砂糖を入れて煮てくれた。
これがまたおいしくて、汁ごと食べて飲み干したものだ。

とうがきの軸から白いねばねばした汁が出てくる。
困りものだが、父と私は首の後ろ同じような場所に結構目立ついぼがあったから、
この白い汁を毎日擦り付けていた。
なんでも「いぼが取れる」と言われていたから、ね。
いやいやこれがほんと、根気よく毎日続けていたら二人とも取れたのよ。
ポロンとじゃなかったと思う、いつの間にかってやつね。
民間伝承侮るなかれ。

で、最近店でこれを見つけたから矢も楯もたまらない。
速攻でお買い上げして食後のデザートに食べている。
好きなものにはたまらない。いちじくだけれど。

もうおいしいです。さすがに1個は食べられなくて半分づつ。
今、はまっているのです。

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