Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

【付下げの別誂え(フルオーダー)第1弾】《図案編》

2013-10-13 23:35:52 | 着物
先日、春から別誂えをお願いしていた若草色の訪問着が出来上がってきたばかり
ではありますが、実はすでに次の別誂えに向けて、公庄工房様にご相談を始めて
いました。次から次へと、公庄様にはお手数をお掛けしていますが...

今まで3枚連続で訪問着を作ってきましたが、娘が生まれたこともあって、今後は
活躍の機会が多くなりそうな付け下げを何枚か作りたいと思っています

そこで第一弾として、着回しのききそうなすっきりした一枚を作って頂くことに
しました。七五三や卒園式・卒業式などの子供の行事に加えて、お茶会などにも
着ることが出来るように、縫いの一つ紋を入れて頂きます


今回は「四季の花を描いた花の丸柄」というキーワードだけで図案をお願いして
ありました。それ以外は何の指定もせずまずは図案を見せて頂いてから、そこに
修正を加えていく、という方法をとります。


最初の図案として送って頂いたのは、流水に大小の花の丸が描かれたものです。
裾模様は上前のメインになる部分には菊が描かれ、梅・桔梗・楓などの花の種類
ごとに別れた花の丸が配されています。散らされた花びらは桜


後ろ側の右肩~右袖にかけては、流水に牡丹の花の丸と、桜の花びらが描かれて
います。背に一つ紋を入れるので、背中に近い部分の柄は花びらだけですっきり
した構成となっています

こうして図案として描いて頂くことでだいぶイメージがわきましたので、これに
修正を加えて最終的な図案を作っていきます。

描かれている花の丸の中では牡丹が一番好きなので、上前のメイン部分は菊では
なく牡丹に変更をお願いしました。「四季の花の丸」というキーワードで描いて
頂いたので桔梗も描かれていますが、今回は桔梗を外し、代わりに冬の花の代表
である椿を描いて頂くことに

更に前側の左肩~左袖にかけては何か希望の花があれば指定して下さい、という
お話だったので、橘を描いて頂くようお願いしました。

牡丹以外のお花の配置に関しては公庄工房様にお任せしたので、配色のバランス
などを考えて配置された図案が新たに作成されることになります

周りに散らした桜の花びらにももうひと工夫がされるようですので、どのような
図案になってくるのか楽しみです

付け下げは柄が少ないぶん地色が目立つので、地色決めには時間がかかりそうな
予感がしていますが...