今日は小寒。寒さが極まるやや手前のころです
一年でもっとも寒いこの時期を「寒」と言い、小寒は「寒の入り」となります。
「小寒の氷、大寒に解く」という言葉があって、小寒のほうが大寒よりも寒いと
いうことなのだそうです
初候である1/5~1/9は「芹乃栄う(せりさかう)」。
春の七草である芹がすくすくと群れ生えてくるころです。1月7日の人日の節句
には春の七草を刻んでお米と一緒に炊いた七草粥を食べるのが慣わしですね。
また、お正月に飾っていた松飾りを外す日でもあり、翌日に神社などで燃やして
頂く「どんど焼き」が行われます。この時期に美味しいのは鱈。鍋の定番です
次候である1/10~1/14は「水泉動く(すいせんうごく)」。
上はまだ雪が積もっていても、地中では凍っていた泉が動き始めるころだとか。
東ではあまりなじみがありませんが、関西では十日戎が大々的に行われて、商売
繁盛を願う福笹を求める人で賑わいます
1月11日には鏡開きがあって、年神様にお供えした鏡餅{鏡餅}を割り、お下がりとして
頂くことになっています。実家ではよくおしるこにして頂いていました
この時期に美味しいのは春菊。こちらも鍋の定番ですが、カロテンが豊富なので
風邪予防に良いそうですよ。乾燥しがちな冬に、美肌効果もあるとか
末候である1/15~1/19は「雉始めて?く(きじはじめてなく)」。
雉のオスがメスに求愛をして鳴きはじめるころです。1月15日の小正月を迎え、
関東では1月7日に一足先に正月が終わっていますが、この日から関西でも正月
納めを迎えます
この時期に美味しいのはアンコウ。普段はあまり食べる機会のないお魚ですが、
以前お義父さまに連れられ、神田にある鮟鱇専門店の「いせ源」へ食べに行った
ことがあります。ゼラチン質たっぷりのお鍋は、不思議と体が温まりました
年が明けるとともに黄色の可憐な蝋梅が咲き始め、少しずつ春の予感がします