Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

京都花街の始業式

2017-01-06 23:04:29 | 京都花街
世間では昨日か一昨日あたりから仕事始めの方が多いと思いますが、一足遅れて、
京都の花街では毎年1月7日に始業式が行われます

各花街には、芸舞妓さんが現役中はずっと通い続ける、踊りや三味線や鳴り物や
茶道を教える学校がそれぞれあって、その始業式とともにお仕事が始まります。


(画像は報道系サイトからお借りしました)

京都最大の花街・祇園甲部にある「八坂女紅場学園」でも本日始業式が行われ、
黒紋付の正装に身を包んだ芸舞妓さんたちが、今年も一年芸に励む誓いを立て、
昨年の花代売上優秀者の表彰があって、気持ちを新たに一年を始められます


(画像は報道系サイトからお借りしました)

始業式のあとは、姉妹筋ごとにお茶屋さんを回って、新年のご挨拶をされます。
黒紋付の正装は限られた期間しか見られない特別な衣装で、年長の舞妓さんだと
黒紋付のときだけの髪型を結っていたりしますので、よりいっそう華やかな姿を
されていて、見ているだけで幸せな気分になります


(画像は報道系サイトからお借りしました)

普段はあまり目立つ簪をされない芸妓さんも、お正月だけは本物の稲穂で出来た
簪をつけています。舞妓さんもつけているのですが、この稲穂から3粒おすそ分け
してもらい紙に包んでお財布に入れておくと、お金が貯まるそうですよ

また、この簪には白い鳩がついていて、最初は真っ白な鳩なのですが、この鳩の
目に好きな人に目を書いてもらうとその人と結ばれる、なんてお話もあるそう

やはりお正月の装いですから、おめでたい話題のあるものが多いのでしょうね

普段の色とりどりの衣装も素敵ですが、黒紋付姿はキリっと引き締まっていて、
年少の舞妓さんであってもかっこいいなぁと思ってしまいます