1月7日の今日は人日の節句です
今年は数年ぶりに週末と人日の節句が重なったので、今年は節句の当日の朝に、
七草粥を準備することができました
今年も毎年気に入って買っている七草のパックを用意しておきました
人日の節句は、上巳の節句(雛祭り)、端午の節句、七夕、重陽の節句と並ぶ、
五節句のひとつです
1月6日に摘んだ春の七草(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、
すずな、すずしろ)を、翌日7日の朝に刻んでお粥にして、これを食べることで、
邪気を払い一年の無病息災を祈る行事です
6日に七草を摘むことを「若菜摘み」と言い、古今集にも詠われるほど古い行事。
「君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ(光孝天皇)」
七草を刻むときには決まりがあって、地方によって内容は違いますが、囃し歌を
歌いながら包丁の背などで叩きます。
「七草なずな 唐土の鳥が 日本の土地へ 渡らぬ先に 七草叩いてトントントン」
今では鳥インフルエンザという言葉がありますが、そんな知識の無かったころも
渡り鳥が病気を運んでくると考えられていたのでしょうか
渡り鳥がやってくる前に、滋養の高い七草を食べておこう、ということですね
我が家では歌こそ歌いませんが、ビタミンたっぷりの七草を入れてお粥を作り、
家族全員の健康を祈りました
水で炊くだけではあまり美味しくないので、毎年お出汁で炊いて、お醤油や塩で
味をつけて食べやすいようにしています。娘もパクパク食べてくれました
今年も一年、体調を崩さずに元気に過ごすことができますように
***********************************
七草粥で朝ごはんを済ませた後は、急いで身支度をして、初釜へ向かいました。
息子の出産前からお休みしていたお茶のお稽古も、いよいよ今月から復帰です。
とはいえ、夫が娘と息子の2人の面倒を見られるかどうかまだ不安なので、初めの
うちは月に1~2回行ければ良いかなぁと
初釜には毎年違う着物を、できれば初めておろすものを着ていくようにしている
のですが、今年はこちらの着物をおろしました
息子の生まれた記念に作った一つ紋付き付下げです。男の子らしい柄をと考えて
武具の一つである矢羽根をメインモチーフに。矢羽根の中には吉祥文様を描いて
頂くことで、破魔矢のようにも見えるのでお正月にもぴったりです
端午の節句にも着られるようにと、5月にふさわしい藤色に染め上げました
着物はさらっとした縮緬地を明るい藤色に染め上げ、踊り桐唐草を背景にして、
鳳凰・桐唐草・亀甲などの吉祥柄を詰めた矢羽根を描いている「公庄工房」製の
別誂えの一つ紋付き付け下げ。
帯は黒地に色糸や金糸で松竹梅や丸紋などが織り出された「藤原織物」の袋帯。
帯揚げは菱形地紋のある白い綸子地にピンクの絞りで葵柄が表現された輪出し。
帯締めは淡いピンクと金を使った礼装用の平組み紐。
まず寄付きで桜の塩漬けの入ったお福茶を頂いてから、八寸のお席へ。こちらの
お教室では、毎年八寸の「海のもの」には台湾支部から送られてくるカラスミを
使っています。今年の「山のもの」は花豆でした
続いて濃茶を頂きます。裏千家の初釜でお決まりのお菓子「花びら餅」を頂き、
島台茶碗でお濃茶を頂きました。島台は大小二つの楽茶碗を重ねたもの。小さい
ほうは内側が銀箔、大きいほうは金箔が置かれている、おめでたいお茶碗です
お床は「天地一家春(てんちいっかのはる)」と書かれたお軸が掛けられており
上から結び柳を吊るし、二段になった竹の花入れには椿と鶯神楽を。床中央には
蓬莱山飾りが置かれていました。
お教室ではいつも裏千家今日庵の初釜に出来るだけ近い室礼を心がけています。
今日庵ではお軸は正親町天皇の御宸翰が掛けられて、上からは結び柳が下がり、
伝来の花入れ・利休端ノ坊には曙椿と鶯神楽、床中央に蓬莱山飾りです
蓬莱山飾りはお三宝に奉書・裏白・譲り葉を敷いた上に、洗い米と墨を載せて、
その上に昆布、熨斗あわび、串柿、橙を重ねます。お三宝の四方に小皿に乗せた
梅干・勝ち栗・昆布・ごまめを飾り、最後に正面に海老を置いています。
続いて薄茶を頂いてお茶席が終わり、席を直して新年会に
新年会では毎年先生がお弁当や手作りのお惣菜類を用意して下さるので、お酒を
頂きながらおしゃべりをたのしみました
夫と一緒にお稽古場に行けるのはこの初釜の年1回だけなので、久しぶりに2人
一緒のお茶の時間を楽しむことができました
今年は数年ぶりに週末と人日の節句が重なったので、今年は節句の当日の朝に、
七草粥を準備することができました
今年も毎年気に入って買っている七草のパックを用意しておきました
人日の節句は、上巳の節句(雛祭り)、端午の節句、七夕、重陽の節句と並ぶ、
五節句のひとつです
1月6日に摘んだ春の七草(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、
すずな、すずしろ)を、翌日7日の朝に刻んでお粥にして、これを食べることで、
邪気を払い一年の無病息災を祈る行事です
6日に七草を摘むことを「若菜摘み」と言い、古今集にも詠われるほど古い行事。
「君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ(光孝天皇)」
七草を刻むときには決まりがあって、地方によって内容は違いますが、囃し歌を
歌いながら包丁の背などで叩きます。
「七草なずな 唐土の鳥が 日本の土地へ 渡らぬ先に 七草叩いてトントントン」
今では鳥インフルエンザという言葉がありますが、そんな知識の無かったころも
渡り鳥が病気を運んでくると考えられていたのでしょうか
渡り鳥がやってくる前に、滋養の高い七草を食べておこう、ということですね
我が家では歌こそ歌いませんが、ビタミンたっぷりの七草を入れてお粥を作り、
家族全員の健康を祈りました
水で炊くだけではあまり美味しくないので、毎年お出汁で炊いて、お醤油や塩で
味をつけて食べやすいようにしています。娘もパクパク食べてくれました
今年も一年、体調を崩さずに元気に過ごすことができますように
***********************************
七草粥で朝ごはんを済ませた後は、急いで身支度をして、初釜へ向かいました。
息子の出産前からお休みしていたお茶のお稽古も、いよいよ今月から復帰です。
とはいえ、夫が娘と息子の2人の面倒を見られるかどうかまだ不安なので、初めの
うちは月に1~2回行ければ良いかなぁと
初釜には毎年違う着物を、できれば初めておろすものを着ていくようにしている
のですが、今年はこちらの着物をおろしました
息子の生まれた記念に作った一つ紋付き付下げです。男の子らしい柄をと考えて
武具の一つである矢羽根をメインモチーフに。矢羽根の中には吉祥文様を描いて
頂くことで、破魔矢のようにも見えるのでお正月にもぴったりです
端午の節句にも着られるようにと、5月にふさわしい藤色に染め上げました
着物はさらっとした縮緬地を明るい藤色に染め上げ、踊り桐唐草を背景にして、
鳳凰・桐唐草・亀甲などの吉祥柄を詰めた矢羽根を描いている「公庄工房」製の
別誂えの一つ紋付き付け下げ。
帯は黒地に色糸や金糸で松竹梅や丸紋などが織り出された「藤原織物」の袋帯。
帯揚げは菱形地紋のある白い綸子地にピンクの絞りで葵柄が表現された輪出し。
帯締めは淡いピンクと金を使った礼装用の平組み紐。
まず寄付きで桜の塩漬けの入ったお福茶を頂いてから、八寸のお席へ。こちらの
お教室では、毎年八寸の「海のもの」には台湾支部から送られてくるカラスミを
使っています。今年の「山のもの」は花豆でした
続いて濃茶を頂きます。裏千家の初釜でお決まりのお菓子「花びら餅」を頂き、
島台茶碗でお濃茶を頂きました。島台は大小二つの楽茶碗を重ねたもの。小さい
ほうは内側が銀箔、大きいほうは金箔が置かれている、おめでたいお茶碗です
お床は「天地一家春(てんちいっかのはる)」と書かれたお軸が掛けられており
上から結び柳を吊るし、二段になった竹の花入れには椿と鶯神楽を。床中央には
蓬莱山飾りが置かれていました。
お教室ではいつも裏千家今日庵の初釜に出来るだけ近い室礼を心がけています。
今日庵ではお軸は正親町天皇の御宸翰が掛けられて、上からは結び柳が下がり、
伝来の花入れ・利休端ノ坊には曙椿と鶯神楽、床中央に蓬莱山飾りです
蓬莱山飾りはお三宝に奉書・裏白・譲り葉を敷いた上に、洗い米と墨を載せて、
その上に昆布、熨斗あわび、串柿、橙を重ねます。お三宝の四方に小皿に乗せた
梅干・勝ち栗・昆布・ごまめを飾り、最後に正面に海老を置いています。
続いて薄茶を頂いてお茶席が終わり、席を直して新年会に
新年会では毎年先生がお弁当や手作りのお惣菜類を用意して下さるので、お酒を
頂きながらおしゃべりをたのしみました
夫と一緒にお稽古場に行けるのはこの初釜の年1回だけなので、久しぶりに2人
一緒のお茶の時間を楽しむことができました