Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

誕生日旅行「ぶらり南房総の旅」一日目

2013-02-08 23:43:37 | 旅行
本日、めでたく誕生日を迎えました。
今年は比較的有給がとりやすい状況だったため、誕生日にまでお仕事をするのも
ちょっと悲しいので、思い切ってお休みを取らせて頂きました。

昨年からお休みを決めて合ったのですが、それを夫に伝えたところなんと夫も
今日から3連休を取ってくれて、旅行に連れて行ってもらえることになりました

どこに行こうかと色々と考えていたのですが、いつもこの時期は雪の降る場所
ばかり行っていたので、今年は寒くない場所に行くことに。そして日ごろの疲れ
を癒すため、宿だけ決めて他は何も決めず、ゆっくり休暇を楽しもう、と。

というわけで、今回は雪の降らない場所で、1泊2日でも無理なく行ける近距離、
この時期に混んでいない地域という条件から、「ぶらり南房総の旅」に決定

出発もお昼頃とゆっくりめでしたので、朝からごはんを炊いておにぎりを作り、
夫の大好きな半熟ゆで卵とみかん、そしておやつをたくさん用意しておでかけを
しました。やっぱり旅といえば、手作りおにぎりと卵とみかんですよねぇ

まずは高速に乗って館山方面へ。泊まるホテル以外はどこに寄るかも何も決めて
いなかったので、地図を見ながら行き当たりばったりな旅です。海岸沿いを走り
ながら、道の駅に寄ってみたり、潮風(寒い)に吹かれてみたり。



途中で無人灯台のある岬にも寄ってみました。見晴らしの良い高台から遠くには
富士山が見え、見渡す限りの海と山。風が強くて寒かったのですが、素敵な
景色を楽しみました。灯台へ続く道にはたくさんの水仙が咲いています。


海沿いの道を走っていると、途中からフラワーロードに入りました。道の左右に
菜の花が咲き乱れていて、ちょうど良い時期に来れたのかもしれませんね。



そんな風に過ごしていたら夕暮れが近くなってきたので、宿の近くで車を止め、
「夕日の丘」と描かれた小さな丘に上がってみました。すると、ちょうど夕日が
沈むところだったようで、丘の上や近くの海岸から、とっても綺麗な夕日を見る
ことができました


目の前には夕日。少し視線をずらせば夕日に照らされた富士山が遠く見えて、
素敵な空間でした

夕日が完全に沈んで寒くなってきたので、すぐに宿へ移動


今回泊まるのは、房総の最南端にほど近い場所にある「オーパヴィラージュ」
というオーベルジュです。実は私と夫、今年はオーベルジュ巡りをしようかなと
考えていて、夫がオーベルジュ協会のHPで探してくれた場所です。

大きなホテルなどもそれはそれで素敵なのですが、私たちはそれよりも、ひとり
ひとりにきちんと目を配ってもらえる小ぢんまりとしたホテルが好きなのです。
どうもタワーマンションや大きなホテルは、蟻塚の中にいるような気分になって
しまって…

お食事が美味しくオーナーさんのこだわりも感じられるオーベルジュは、大人が
ゆっくりと過ごせることを大切にしているので子連れは断られることが多くて。
なので子供が出来る前にと思って、今年はたくさんのオーベルジュに行くことに
しました


房総なので、ピークのシーズンは夏なのでしょうね。ホテルには綺麗なプールが
設けられていて、建物やしつらえは、プロヴァンスを意識しているようでした。
夏に来たらとっても気持ち良さそうな場所です





建物はすべて2階建てで、いくつかの棟に分かれています。私達が泊まったのは
5番目の棟「コクリコ」の1階にある、素敵なテラス付きの広めのお部屋でした。
ゆったりとしたソファースペースとベッドスペースがあって、広いジャグジーも
備え付けられていました。

ただ、こちらのホテルは貸切風呂が6つもあり、空いていればいつでも貸切で入る
ことができるので、ジャクジーをつかう暇はないかもしれません


荷物を片付けてからワンピースに着替えをして、早速ホテル内のレストランへ。
それぞれに4テーブルほどの小さな個室がいくつかあるので、煩さが全くなくて、
暗めの照明に落ち着いた音楽がかかる、雰囲気の良いレストランです。


前菜は鰻のテリーヌです。本当はお野菜とサザエのテリーヌが用意されていたの
ですが、私はホタテ以外の貝が苦手ですので、別のものを出して下さいました。
バルサミコやイチゴのソース、そして周りに散りばめられたピクルスも、とても
美味しかったです



パンプキンスープはとっても濃厚で、下にフォアグラのムースが敷かれていて、
一緒に食べるととてもクリーミーです。焼きたてのパンがとっても美味しくて、
ちょっとパンを食べ過ぎたかも...


お魚はメダイのポワレ。チーズをたっぷり使ったリゾットが下に敷かれていて、
上には菜の花が飾られています。


メインは和牛か南総ポークか若鶏かを選べたので、せっかくなので南総ポークを
お願いしてみました。金柑とはちみつのソースがかかっていて、甘さの中にも
金柑の爽やかな香りが漂います


次はデザート、と思ったら、どこからともなくバースデーソングのオルゴールが
流れてきて、バースデープレートをプレゼントして下さいました。ブルーベリー
とクリームチーズの甘酸っぱいムースが、ハートの容器に入っているもの。

スタッフの方がお店のカメラで記念撮影をして下さったので、今夜中に現像を
してチェックアウト時に頂けるそうな。こういう小さな心遣いも嬉しいですね


デザートにはオレンジケーキ、アイス、バタークリームを使ったケーキの3種類。
パンをたくさん食べてしまったうえにデザートが2皿もあって食べきれないな~
と思っていたら、残った物はお部屋に運んでくださることに。

こうしてひとりひとりの違う要望を聞いて、出来る限り融通してくれるところも
オーベルジュの良さですね

食後は少しゆっくりしてから、貸切風呂めぐりをしました。温泉は露天風呂の
2つだけなのですが、それ以外の4つのお風呂はそれぞれテーマ性のあるお風呂
になっていて、飽きずに楽しめます。



私たちが今夜入ったのは、ワイン風呂とハーブ風呂。ワイン風呂のほうはまるで
ワイナリーのワインセラーのようになっていて面白い造りでした。どちらも2人
で入るにはたいぶ広くて、ゆったりとお風呂を楽しむことができました


ホテルの中には小説や雑誌や写真集などを集めたライブラリーと、漫画を集めた
ライブラリーの2種類が用意されていて、好きな本を持ち出して部屋で読むこと
ができます。

お風呂のあとは好きな本を部屋に持ち帰って、音楽をかけてそれぞれ読書を
楽しみました。こういうゆったりした過ごし方ってとっても良いですね。いつも
旅行は観光を主軸にしてしまいがちで、ホテルでは疲れて眠ってばかりなので、
まるで家にいるように寛ぎながら過ごすのは久しぶりでした。


お誕生日のプレゼントは少し前から希望を聞かれていて、自分の好みのものが
なかなか見つからなくて、後日買ってもらうことになっていたのですが、当日に
何も無いのも…と思ったようで、ロクシタンのマッサージクリーム&オイルの
セットをプレゼントしてくれました。これでマッサージをしてくれるそう。

本当のプレゼントは後日改めて買ってくれるとの事でした。嬉しいな

読書の合間に一緒にデザートを食べたりおしゃべりしたり、とっても楽しい夜を
過ごすことができました


【小紋の別誂え(フルオーダー)第2弾】《彩色見本編》

2013-02-07 23:41:16 | 着物
別誂えの小紋ですが、先日生地を決め終わったところで、今度はPCで製作した
画像による「彩色見本」が届きました

今回は図案ではなく送り見本に彩色をして下さったので、より全体のイメージが
つかみやすくなっていました。色はPCによる彩色なので、実際の色使いとは多少
異なるだろうと思いますが、出来上がりを想像するのにはとても便利です


地色は少~し緑がかった水色で、この画像の地色よりも水色寄りだと思います。
誰が袖の色使いもとても可愛らしく、このままでお願いする事になりました。

1点だけ修正をお願いしたのは周りに散らした小花の色使いです。白とピンクと
薄いグレーで彩色されているのですが、ピンクの色使いをもっと淡くして頂ける
ようにお願いしました。

彩色のパターンも決まりましたので、いよいよ染めに入ります。今回はどんな
着物になってくれるのか、楽しみでなりません


春のお茶会に向けて、着物を誂えることにしました

2013-02-06 23:39:08 | 着物
4月第1週目の土曜日に、お師匠さんが席持ちをされるお茶会が予定されており、
私もそのお手伝いをさせて頂くことになりました

お茶会のお手伝いの際には色無地を着ることが多いのですが、色無地はまだ2枚
しか持っておらず、しばらくそれらを着まわしておりましたので、何か新しい
ものが欲しいなぁと思って、お茶会用に誂えることにしました

とはいえ、色無地を誂えるなら長く使うのでそれなりにこだわりたいのですが、
今から生地にこだわり、更に地色にこだわって色無地を誂えてもらうには時間が
足りませんので、色無地でなくても茶会に使えそうな反物を選びました。


こちらの反物はカテゴリーとしては小紋になるのだと思うのですが、柄も少なく
無地のような扱いで着られるということと、地色が気に入ったので決めました。
やさしい色合いに素敵な地紋が綺麗に浮き上がっているのもツボです


華七宝の地模様が美しい生地を桜色に染め上げて、ところどころに地紋起こしで
少し濃いピンクで彩色がされていて、また、絞りも施されている反物です

紋を付けることはできないにしても、お茶会でお運びをする程度なら充分だろう
と思いますし、帯次第で色々な着こなしが楽しめそうなところが決め手でした

お茶会はちょうど桜の時期ですので、地色が桜を連想させるのでぴったりです。
白っぽい帯を合わせて、春らしく軽やかに着ようと思います


【小紋の別誂え(フルオーダー)第2弾】《生地選び編》

2013-02-05 23:37:17 | 着物
先日地色を決めた別誂えの小紋ですが、次は生地を決めることになりました。

生地の写真は以前の別誂えの時に送って頂いているので、またその中から選ぶの
ですが、今回は少し柄が多めになったため、どういう生地がいいのか...

私としては地模様のあるものが好みなのですが、地色や柄との兼ね合いなども
大切ですので、生地単体だけで考えるわけにはいきません


こういう地模様ならある程度スッキリしているのですが、地色が少しこっくりと
した色になりそうなので、地色のイメージとあまり合わないような気がします。


工房の方とも色々ご相談させて頂いた結果、今回は思い切ってスッキリと無地に
しようと決めました無地なので、生地の質にはこだわって少しだけ良いものを
選ばせて頂きました

手持ちの「千總」さんなどの総柄小紋にはシボの高い縮緬地を使っているものが
多いのですが、こちらの無地縮緬は少しサラッとした質感のものでした。春先に
着るつもりの小紋ですので、重過ぎなくてちょうど良いかもしれません

次はPCで図案に色を付けて作ってくださる「彩色見本」が届きます。


舞妓さんを見てきました / 「京都・妙心寺退蔵院襖絵展」オープニングイベントへ出席

2013-02-04 23:33:54 | 京都花街
今日はお休みをもらって、用事をいくつか済ませてきました。

今日の一番の目的の用事は夕方からだったので、午後はとあるイベントに参加
してきました


八重洲にある、東海東京証券のロビーで行われていた、「京都・妙心寺退蔵院
襖絵展」のオープニングイベントです。退蔵院では文化財の保存と若手芸術家の
育成を目的に、無名の若手絵師が方丈の襖絵を描きあげるプロジェクトを行って
います。

その展示会が「京あるき in 東京 2013~恋する京都ウィーク」の一環として行わ
れており、このオープニングイベントに来た目的は舞妓さんに会うためでした。
イベントの最初に京舞披露があるということで、申し込みをしていたのです。


会場では可愛らしい舞妓さん達が出迎えてくれました先斗町の市乃ちゃんと、
もみ福ちゃんです。市乃ちゃんは装いから察するに4年目くらいのお姉さん。もみ
福ちゃんは2年目くらいでしょうか


市乃ちゃんは深い紫色地の地紙模様の振袖に白い帯、もみ福ちゃんは水色地の
花模様の振袖に黒い帯でした

昨日は節分だったので、舞妓さん達はこの時期だけ許される髪型を結ったままで
来てくれていました。京都の花街では髪型に細かい決まりがありますが、節分の
時期だけ結える髪型というのが何種類かあります。


市乃ちゃんはおそらく「菊がさね」という髪型です。結い綿に近いのですが、
より鹿の子の見える分量が多くて可愛らしい髪型です。簪には大きなピンク色の
梅を一輪挿し、下に紅白の房飾りを付けて節分仕様にしてありました。


もみ福ちゃんはおそらく「お染」という髪型。割れしのぶに近いのですが、髷に
尻尾が付いているのが特徴です。簪は節分だけに使う「ぼんてん」で、赤と白の
まんまるな簪に赤い房がついたもの。


久しぶりに京舞を目の前で見せていただけて、うっとりと眺めてしまいました。
「京の四季」と「松の名所」の2曲を披露してくださいました


京舞の後は襖絵に関するお話を色々な方からお伺いして、京都がいま抱えている
問題やこれからの可能性など、考えさせられることがたくさんありました。

私の大好きな場所である京都が、何百年後も素晴らしい場所であるようにと、
尽力していらっしゃるたくさんの方々がいることを知った一日でした