今夜は夫に娘の世話をお願いして、イタリア料理教室に行かせてもらいました
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今日はシチリア料理中級のレッスンを受講します。今日のレッスンでご一緒した
生徒さんは初めてのご参加の方々で、私も2年前に始めてこちらのお教室に来た
ときのことを思い出しました。懐かしいなぁ
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今日はまず前菜から作っていきますね。今日の前菜は「Sfincione di patate」。
スフィンチョーネとはパレルモあたりで食べられている、ピザ用の生地を使った
フォカッチャのようなもの。今日はピザ生地ではなくじゃがいもで作ります。
前菜として出したり大きく作って切り分けて付け合せにしたりする家庭料理で、
じゃがいもや玉ねぎを下茹でせず焼くので、シャキシャキした食感が特徴です。
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耐熱皿にオリーブオイルを塗り、スライスしたじゃが芋、スライスした玉ねぎ、
トマト缶の順番で重ねます。その上にちぎったアンチョビをのせたらオレガノを
ちらして粉チーズを乗せ、オリーブオイルをかけます。これを2回繰り返します。
あとは180度のオーブンで40分程焼けばできあがりです。日本だとじゃがいもを
下茹でしてホクホクさせたりするのですが、イタリアではシャキシャキのままで
食べることが多いので、手間が少なくて助かります
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次はメインを作りましょう。今日のメイン料理は「Polpette all’agrodorce」。
こちらはパレルモあたりで食べられているお料理で、ポルペッテ(=肉団子)に
アーモンドが入るのがいかにもシチリアと言った感じがします。
アグロドルチェとは砂糖とビネガーを使った甘酸っぱいものを指しますが、夏は
とても暑いシチリアではこうした甘酸っぱいお料理がたくさんあるようです
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ボウルに合いびき肉・みじん切りのイタリアンパセリ・刻んだアーモンド・卵・
粉チーズ・パン粉・シナモンを入れてひとまとまりになるまで混ぜ合わせます。
少し硬いようでしたらここで牛乳を足します。
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日本で良く見かける肉団子ほどのサイズに丸めたら、まわりに小麦粉をまぶして
余分な粉を落とします。
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本来ポルペッテを素揚げしますが、今日は多めの油で揚げ焼きにして作ります。
フライパンの底に行き渡るくらいの量のオリーブオイルをひいて、ポルペッテを
並べたら、たまにころころと転がしながら揚げ焼きしていきます。
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フライパンの油をふき取って、同じフライパンに新たにオリーブオイルをしき、
スライスしたニンニク・玉ねぎを炒めます。
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玉ねぎがしんなりしてきたら砂糖・白ワインビネガー・水・ローリエを加えて、
ポルペッテを戻してから10分ほど煮込みます。ソースにとろみがついて来たら、
ポルペッテ全体に絡めて出来上がりです
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最後はパスタを作ります。パスタ
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は「Varmicelli con acciughe e zafferano」。
ヴァルミチェッリは日本ではあまりなじみのないパスタですが、直径2.1mm程の
太目のスパゲッティのようなものです。
ソースにサフランを使うのが特徴。パスタの茹で時間を少し短めにしてソースと
合わせてから少し煮込むことでパスタにサフランの色を移し黄色く仕上げます。
具材があまりないので一品では少し物足りないパスタでコース料理の一品として
レストランなどで出されることが多いもの。
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まずはパスタを茹で始めます。ヴァミルチェッリは茹で時間が長いパスタなので
茹でているあいだにソース作りができます
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フライパンにオリーブオイルをしき、サフランとスライスしたニンニクを入れて
炒めます。アンチョビとケッパーを加えて炒めて、アンチョビが崩れ始めたら、
水を加えて軽く煮込みます。サフランの色が良く出るよう10分ほどを目安に。
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煮込み始めて5分ほどしたら半割りにしたミニトマトを加えてさらに煮込みます。
あまり早くミニトマトを入れてしまうと形が崩れすぎてしまうので要注意。
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茹であがったパスタを入れて水分が足りないようなら少し水を加えて、ソースを
吸わせるようにしながら絡めつつ、みじん切りのイタリアンパセリを加えます。
最後に塩コショウで味を整え、オリーブオイルを入れて乳化させれば完成です
全て出来上がったところでお待ちかねの試食タイムに
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前菜はジャガイモのスフィンチョーネ。材料をカットして重ねて焼くだけという
簡単さながら、玉ねぎの旨味がジャガイモに行き渡っていて、加熱したトマトの
酸味や甘みがあいまって、とっても美味しいお料理でした
ラザニア皿などでたくさん作って大勢で食べたいような一品です。
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パスタはアンチョビとサフラン風味のヴァルミチェッリ。オイルベースのとても
シンプルなパスタなのですが、サフランの香りが効いてとっても美味しいです
よくサフランをターメリックで代用できないか?という質問があるそうですが、
サフランは色を付けるだけでなく香りもつけているので、ターメリックだと全く
別物になってしまいますので、代用は不可
サフランは高価ですし使用頻度も低いものですけれど、長期保存が可能なので、
是非キッチンに常備しておいて頂きたいなぁと思います。
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メインは甘酸っぱいポルペッテ。日本にも肉団子の甘酢あんかけはありますが、
こちらの肉団子はアーモンドが入っていてプチプチした食感もあって、玉ねぎを
入れていないのでよりお肉を感じる仕上がりになっています
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食後はコーヒーを淹れて頂いてホッとひと息。今日一緒した生徒さん達はとても
お忙しい職業の方々でしたが、お仕事の合間を縫って、お二人で日程を合わせて
いらっしゃったとのことでした
こちらのお教室は全て単発レッスンで、どの曜日のどのレッスンに何回通っても
大丈夫というスタイルなので、お忙しい職業の方が集まりやすいようです。
仕事もプライベートも充実させたい方が多いので、そういう方々とご一緒すると
なんだか元気をもらえる気がします