
夫の名前で荷物が来る。たいていは、アマゾンから。

とは言っても、夫には注文した覚えがない。息子が勝手にネット注文したものだ。

ゲームのソフトであったり、音楽のCDだったり。まぁ、1000円程度のものらしいが。
「最近、クレジットの請求に、やたらアマゾンからがあるわ


自分で息子に注意すればいいのに、そういう時は私から言わせようとする。
子供には嫌われたくないらしい。
「自分で言わはったら」と言うが、
「私が言うても、子供らきかへのや~

娘に相談すると、弟に
「あんたね。勝手にパパのクレジットで買いもんしたらあかん


『パパ、来月パパのカードから○○○○○円落ちるから~


と事後承諾を勧めている。

ほんまに、どんな姉弟や。
今夜の息子は違った。勉強部屋から降りてきて。
「パパぁ・・・・

そういう時は、決まっておねだりだ。
「パパはね、お姉ちゃんみたいな若くてかわいい子が好きなのよ。
あんたみたいな、丸坊主男は嫌いよ。しかも、可愛くないわ。そのダミ声

息子はバレたとばかり、ニカッと笑って。「カバン買わして~くれ~っ!」と絶叫した。冷蔵庫の扉を開けながら。
しかも、振り返ったその顔は、実に脂ギッシュ。顔、洗ってんかいな

「ええけど・・・・

カバンなんて、どこに持っていくんやろ。受験生なのに・・・・。
