「きゃ~ 届いた~」
玄関先に置いてある荷物を見て、思わず声をあげた。
実家からのお中元、和久傳のれんこん菓子。
私の大好物なのです、ハイ。
毎年この時期には、ご挨拶のモノを互いに送り合うのだが。
注文するのは、この私。
デパートのカタログを見ては、自分の好きなモノを選ぶ。
今年は、こちらからは蕎麦好きの両親に「鴨そば」を送った。
例年なら、夫の喜ぶアイス等を注文するが。
今年は、私の好みだけを優先。
だってね~。
夫は東京土産に買ってきたラスクや、グルメな友人が「甘い物好きの旦那様に」と
下さったお菓子も。
「私、これ嫌い~ ボロボロこぼれるし・・・食べにくい!」
と文句を言う。
そんな事言うなら、二度とやらんわっ!と、心の中で思うのであった。
と言う訳で、れんこん菓子も私の腹の中に全て収まるはずだった・・・・のだが。
「あなた、これ嫌いでしょ」と言うと。
「わたし、これ好き~ 」
「・・・・なんでよ。貴方は私の好きなもんは大抵嫌いやんか!」
「これ、ボロボロこぼれへんやろ~だから、好き~」と夫。
くそっ!滅多に好みが一致しない夫婦なのに!何でまた、こんなとこで・・・。
と苦々しく思いながらも。
つるっとした食感に、黒砂糖の上品な甘みのれんこん菓子には、
やはり抹茶か水出汁煎茶と決まってるんだよ。
夫の分も、抹茶を点てる羽目に・・・・・。
夫は、笹の葉(しかも2枚!贅沢~)でくるまれた蓮根菓子を、一口でぱくり。
「これ、一個365円やからね!味わって食べてよ!」
も~これだから・・・・
かなわんわ~
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