明日の注目銘柄（３．３０．０６）

今日は、気がついたら後場からほとんどの株がこれまでの鬱憤を晴らすように上げております。そんな中で明日の注目銘柄といっても、今日上げた株は少なくとも明日の前場は上げるでしょうから、筆者の出番はほとんどありません。従ってテクニカルにきれいに反転している銘柄を中心に、今日の上げが控えめであった銘柄や、逆行安の銘柄など、人の行く道から外れた銘柄を中心に軽く検討したいと思います。◎○▲などの評価も、今日は気が乗りませんので止めておきます。

今日の後場は、場の勢いに乗じてスパークスやバックス、そしてＩＤＵで利益を稼ぎましたが、そのまま引けまで持ち越した方が正解でした。筆者の持ち越しは、因縁の３３９９丸千代山岡家です。やっと、この会社のかな漢変換がまともにできるようになりました。５００Ｋでチョイと勇み足で買ってしまいましたが、ＯＳＣは＋２％の３８％と順調に上げております。これまでの下げ方が尋常ではなかっただけに、癒しにはこの程度の上げで十分です。欲を言えば５００Ｋを超えて終わって欲しかったのですが、あまり病み上がりの株に期待をし過ぎるのもいけません。

昨日からの持ち越しの３３６０グリーンホスピタル・サプライは、この地合なのにうんともすんとも言わず、仕方なく－１Ｋの１５９Ｋで売りましたが、大引けに何と２５６株の大量買いが入り１６０Ｋに戻しております。明日は、今日のＴ＆Ｇニーズの轍を踏まぬよう監視だけはしておきたいと思います。


１．３７８２ＤＤＳ　

　指紋認証システムのこの会社、２月２８日の高値の時の４６％というＯＳＣや３月１４日の４８％をきれいに抜いて５０％で終わっております。

２．３７７７ターボリナックス

　ＢＢＴが今日はストップ高をつけました。兄弟のようなこの株は、今日はＯＳＣが＋５％の３３％と控えめでした。指数値が今週月、火と最低値をマークしております。明日は出遅れ感から物色の矛先がここにくるかも知れません。一応ご注意下さい。

３．８９４２シンプレクスインベストメント

　今日は、ＯＳＣが＋１％の３９％と穏当な切り返しでした。指数値面でも昨日安値を付けております。明日は見直し買いが入るかどうか、ご注目下さい。

４．６６５９メディアグローバルリンクス

　ＯＳＣがデータは少ないものの、－１０％の２５％とダイバージェンスしております。昨日の底からの反転が、このダイバージェンスに示されているのかどうか、テクニカルにも注目です。

５．１８３９真柄建設

　この株今日はさすがに脇役に徹しておりますが、これでＯＳＣが＋９％の４５％となり、２月２７日の３８５円を付けた時のＯＳＣ４２％を抜きました。明日は出来高を伴なって、その筋の方が上げにかかる前に仕込むとよいでしょう。不発に終わるかも知れませんが、少なくともテクニカルには明らかの抜き出ました。筆者の隠れ本命です。

６．２３７１カカクコム

　比較コムと比較されたせいか長らく押されておりました。それも２７日に底を打ったようです。これでＯＳＣも＋９％も伸ばして５４％となりました。３月１５日の高値時の５８％まで一息です。一気に上げすぎておりますので、押し目狙いに徹して下さい。

７．８９０２パシフィックマネジメント

　不動産株では比較的ＯＳＣが低いこの株を取り上げます。ＯＳＣは前日同値の４３％です。３００Ｋを超えてきましたが、当面３１０Ｋそれから３２０Ｋあたりの奪還がなるかどうか？　２３９２ＳＣＪのも注目。ＯＳＣが＋３％の４４％です。

８．４３１３アイ・エックス・アイ

　今日に引き続き注目。直近の高値のＯＳＣをきれいに抜き去り＋１０％の５３％まで伸ばしました。明日は２月２８日の安値の８２８Ｋの奪還がなるかどうか？これまでの押され方が激しかったのでその分上げ圧力も大きいものと思います。

９．８９２２ＩＤＵ

　ＯＳＣが＋４％の４０％に久々に載せました。利食いされながら引けにかけて高値をマークしたところが、復活の兆しを感じます。あくまで場を睨みながら押し目買いで。まだ一時の出来高からすると少なめです。

以上です。今日の相場だとほとんどの人が楽勝だったことでしょう。しかし、１つだけ留意しておくことは、きょうの上げでＯＳＣ値が結構高く行ってしまっていることです。３０％～４０％の銘柄を探すのに苦労しました。（上記はそれらの一部です）ということは、今日の爆上げが明日もそのまま続くとは考えない方が良いかと思います。最悪、寄り天ということも覚悟しておいた方が良いでしょう。この筆者の予想が外れることを願いますが、皆さんが強気になればなるほど、市場はえてして逆に動くものです。どーんと有り金を全部張ってしまって大怪我しないよう、それだけは注意して下さいね。

少々言葉が過ぎました

昨日あれほど、３．１３で指すと公言していた４２３９ポラテクノですが、場が始まって３１２Ｋに押されるのを見て傍観してしまいました。場全体の雰囲気を９時半頃まで読む癖がこのところついておりますので、この銘柄に限らず全て傍観していた訳です。ポラテクノはしかもマイナス始まりです。もう１つの３３９９丸千代山岡家も同様なマイナス始まりで、こちらは－１３Ｋも押される始末でした。

これではいきなりのパクリ食いというのは勇気がいると言うものです。

しかし、あれよあれよと水面上に出ました。案の定、また水面下に押し込まれるのを見て、しめしめ買わなくて良かったと心の中で密かに安堵しました。そして、この際、前日と同じ程度に落ちると見て、山岡家を４４５Ｋで指す始末でした。山岡家は何と、その直後４７０Ｋあたりから３０秒ほどで５００Ｋまでロケット弾が噴射されました。たったの３０秒です。価格変更も何もしている暇はありません。我が国の長老連中が自らのこれまでの投機的ビジネス手法を棚に上げて、「近頃の株式市場は投機場と化している。ゆゆしき事態だ」などと言う隙を与えているのは、こうしたゲーム化した市場の実態を指しているのかも知れません。

しかし、この一瞬の乱高下、筆者の記憶の中にもありません。多分何十人、何百人もの売買を仕掛けている方々が、いつでもマウスをクリックできるよう、また逆指し値などの投資手法を駆使しての仕掛けており、それが何らかのきっかけでまさに株価の「暴動状態」を巻き起こしたのでしょう。

と言う訳で、今日の前場は昨晩に注目したこの２銘柄の、まさかの動きに翻弄されてしまいました。まだまだ市場の大局的な動きを読むのが下手なことを痛感しました。そして、昨晩は少々言葉遊びが過ぎたようです。救い主のような顔をして、その実、これらの銘柄が更に奈落の底に転落するのを今朝は期待してしまったのです。その咎がきました。

しかし、別に損をこいた訳ではありません。こうしたことを今後の糧にすればいいのですが、筆者の場合始末が悪いのは、その糧があまりにつもり積もって、少々消化不良に陥っていることです。

前場は、こうした華々しい動きをする銘柄を尻目に、６７２７ワコムや、２４４０ぐるなびで薄利を得ましたが、最大の稼ぎ頭は４３０６バックスグループです。後場の終了時までには利確する予定です。今の相場に明日はないようです。

それにしても、先日手放した４３３１Ｔ＆Ｇニーズには、全く持ってうっちゃられました。筆者のみならず、１７５Ｋあたりで買っていた愚妻も昨日損切りしたばかりです。この株、本当に難しいです。しかし、筆者が３月２７日に＋１Ｋの薄利で手放したのはあくまで正解でした。問題はその後の動きがなぜ読めなかったかと言うことですね。昨日２８日のＯＳＣ値は確かに＋４％の５１％に戻してはおりました。売買指数も前日からわずか＋３％の２５％と「買い条件」は示してはおりました。しかし、一旦見放した株というのはそれまでの情熱が冷めてしまうと言うものです。どこか恋愛に似たようなこの株の不可解な動きを理解するには、あとどのくらい年を取る必要があるのでしょうか。もう先があまり長くないというのにね。