株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(6.24.08)

2008-06-23 20:57:55 | 明日のモニタリング銘柄
最初に、いつものようにOSCコンバージェンス銘柄数の推移を見ておきます。( )内は翌日の日経平均。

20件(+203円)→32件(-184円)→8件(+415円)→12件(+214円)→25件(+102円)→6件(-231円)→37件(+226円)→37件(-94円)→17件(+148円)→35件(-308円)→27件(-160円)→9件(+162円)→15件(-295)→55件(+85円)→27件(+381円)→9件(-6円)→44件(+104円)→23件(-323円)→68件(-188円)→11件(-85円)→72件(?)

何と72件と急増しておりました。本来なら、明日の押し目からの反発が期待できるところです。NY次第ではいきなりの反発もあり得るかと。

そこで明日のモニタリング銘柄です。

1.2167ウェブマネー
 新興はかなり悲惨な状態ですが、この株も上場来安値を更新中。それもその筈で、5月14日には今期減収の決算を発表しております。しかし、それはこの間の下落で織り込んだ筈。取り上げたのは、まだ底割れはしていないためです。OSC36%は6月11日の35%に対してまだ1%ほど高めです。とにかく勢いを取り戻すかどうかだけ確認のこと。迂闊に手を出すと、モウセンゴケのような食虫植物に捕まり、身動きが取れなくなり、座して死ぬのみという結果をマネーくのかも知れませんよ。チョイと駄洒落が過ぎました。

2.3236プロパスト
 瀕死の不動産銘柄ですが、何とこの株プラ転でした。しかし、信用できるのかどうか誰しも不安だと思います。PERは何と1.93倍。PBRは0.73倍。5月初旬の時のような連チャンストップ高の再来となるのかどうか?

3.8604野村ホールディングス
 1部の主力銘柄が軒並みよい形で終わっております。その中からまずこれを。1623円の安値割れに注意。

4.8086ニプロ
 そのまま上に行くならこの株を素直に買いか。1770円見当まであれば。

5.その他、コンバージェンス銘柄から。

 ・3402東レ OSC39%→40%、RSI28%→29%
 ・6967新光電気工業 OSC38%→44%、RSI34%→35%
 ・6448ブラザー工業 OSC43%→52%、RSI44%(同値)
 ・4849エンジャパン OSC42%(同値)、RSI38%(-1%)
 ・1337サカタのタネ OSC36%→38%、RSI42%→31%
 ・5017AOCホールディングス OSC26%→27%、RSI29%(同値)

意外と沢山買いたい銘柄が出てきました。それもその筈、連休明け以降からの押し目としては、このところの下げで最も強く出ております。
 
明日は、全体地合が全てかと思います。吉と出れば全面高も。

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原油価格高騰の深層

2008-06-23 16:32:19 | 金融全般
タイトルの最後の言葉は、「深層」ではなく「真相」と書きたかったところですが、原油が地下深い層にあることに免じて、また、筆者自身が汗水垂らして得た情報という訳ではありませんので、あえて深層としました。

いやはや、世の中にはもの凄いジャーナリストがいるものです。調査報道が得意という、イギリスのデイヴィッド・ストローンという人間です。彼の最近の著、「The Last Oil Shock」を読んで、(筆者は滅多にこの言葉を使いませんが)目から鱗が落ちました。2007年の著書ですが、日本語版はこの5月25日に出たばかり。「地球最後のオイルショック」(新潮選書)がそのタイトルです。

経済・金融に関する事象に拘わっている方々は、一読しておいて損はないでしょうね。今の世界が抱えている問題の「真相」が実によく分かります。

筆者のつたない文章を長々と羅列しても、返ってこの本の価値を貶める可能性がありますので、ここは箇条書き的に、この本から得た途方もない内容の一部を書き出してみます。

★1990年の湾岸戦争当時、サウジアラビアのヤマニ元石油相は、1バレル100ドルになると明言していた。

★過去30年の日米独の経済成長率の理論値モデル研究(ドイツのライナー・キュンメル教授)では、経済成長の要因として、資本と労働の重要性はかなり低く、エネルギー消費量の増大がはるかに重要であることが明らかにされている。

エネルギーの投入を1%増やした場合のGDP押し上げ効果は、ロバート・ソロー・モデルでは0.05%に過ぎなかったが、キュンメルらの推計では、日本で0.45%、ドイツで0.5%、アメリカでは0.54%だった。(約10倍)

★よって石油はいまだに過小評価されている。

 エネルギーの生産性が新古典派経済学(ソローモデル)の想定よりも10倍から14倍高いのであれば、原油の本来の価格は、過去30年の平均価格が1バレル24ドルなので、本来の価格は240ドルから340ドルの間になりうる。フランスのある投資銀行は2015年の原油価格を380ドルと想定している。


★テキサスの石油地質学者、マリオン・キング・ハバートの功績

石油生産が減少に転じるのは埋蔵量の半分が生産された時である。彼は事実、アメリカの石油生産のピークをピタリと予想。世界の生産のピークは2010年頃になるとしている(但し、除く、OPEC諸国)

★既に北海油田を含めて61の産油国がピークアウトしている。

世界の石油生産のピークアウトは、2030年以前にはこないとしているIEAでも、2015年よりも前に非OPEC諸国ではピークアウトすることは認めている。

★石油生産がピークアウトした後はどうなるか?

年率3%で生産が減る。10年で25%、20年で半減する。事実、北海油田はわずか6年で30%減少した。

★世界の確認・埋蔵推定量(この数字が大事)

1980年代半ば以降から減少している。確認埋蔵量は少しずつ増えているが、これは石油会社の自主申告。(シェルが40億バレル、20%水増ししていたことが発覚、2004年)エクソンが2004年に埋蔵量に加えた原油は1億バレルに対して、この年の生産量は9億バレルを上回っている。翌年も同じ。

ロシアは2010年頃に1日の生産量が1千万バレルで頭打ちになる(2004年、エネルギー相)。これは2006年の水準を百万バレル上回っているに過ぎない。

★消費の指数関数的増加

 世界中の人々が、アメリカ人の平均と同じペースでエネルギーを消費したらどうなるかを試算。2005年時点の世界の石油生産量は日量8100万バレルであるが、これが4億5千万バレルとなる。すると世界の確認埋蔵量はわずか7年で枯渇してしまう。

これに対して、各国の平均消費量で埋蔵量が枯渇するまでの年数を試算したところ、イギリスでは17年、ハンガリーでは34年、中国では96年、インドでは226年となった。

★輸送手段としての水素燃料電池車

まだ値段が高い(百万ドル)。10万ドル以下にするには後10年(ホンダの加美陽三氏)かかる。かつ安全性に問題を抱えている。また、水素は96%が石油か石炭、天然ガスを原料としているので多量の温室効果ガスが発生する。

★IEAの試算では、全ての作物をバイオ燃料に振り向けたとしても、現在消費している燃料の4分の1しか生産できない。

★農業生産性上げるのに貢献した窒素。

 窒素系肥料をつくるハーバー・ボッシュ法は、電力源として天然ガスに著しく依存。天然ガスのピークは原油よりすこしあとになると見られているが、価格の連動性が高い。

★OPEC諸国の現実

世界の1日の石油生産量の40%を占めており、世界の残存埋蔵量の4分の3を握っている。

しかし、2006年1月、権威ある業界紙がクエートの残存埋蔵量は、公表されている埋蔵量の半分以下で、1020億バレルではなく480億バレルであるとする、センセーショナルな内部文書を入手。しかも、これは未確認埋蔵量を含んでいることも明らかとなった。

サウジの世界最大の油田、ガワール油田を3次元ホログラムで見ると、すべての油田が北端に集中。サウジの高官は北から南に順番に掘っているだけというが、サウジで前回、超巨大油田シャイバが発見されたのが1968年。80年以降OPEC諸国で発見された油田は千を越えるが、埋蔵量が1億3千万バレル以上の油田は10%に過ぎず、50%は800万バレル以下の小規模油田。

これは、「現時点での確認埋蔵量は2600億バレルだが、ごく慎重に見ても、更に1500億バレル以上をこれに加えることができる」という、サウジアラムコの発表は突拍子もない話として裏付けている。

確かなことはOPEC諸国は、年間の発見量を上回る80億バレルを生産していること。10年以内に生産がピークを迎える。(2017年までに)

--------以上、引用終わります。-------

とりわけ、赤字部のハバートの理論モデルを知る人は少ないと思いますが、今の原油高騰の背景にある真の問題は、原油生産のピークアウト時期と、世界の消費量の指数関数的増加がもうすぐクロスすることにあります。OPEC諸国は様々な政治的背景から、確認埋蔵量については過大に公表しているようです。IEAも各国の政治的な圧力もあり同様。そして、生産がピークアウトした後は、年率3%で減ることになります。そのペースに追いつくための代替えエネルギーについては、原子力も含めてこのままでは間に合わない、ということです。

つまり、人類は化石燃料に依存し過ぎたため、環境問題と経済成長の両面からニッチもサッチも行かない状況に追い込まれている、その構造的な問題が、このところの原油価格高騰という訳ですね。しかも、まだ序の口です。今の倍以上になる可能性を秘めております。

今回の原油価格の高騰を、世界は、投機だ実需だと言って揉めておりますが、そんな生やさしいことではないことがこの本からよく分かります。まさに、人類存亡の危機。。。
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市場概況(6.23.08)

2008-06-23 15:26:09 | 市場概況
6月23日(月)の市場概況です。赤字部は24日朝更新

【前場終了段階】

・先物:OSC46%(-3%)-170円
・日経平均:OSC50%(+2%)-162円
・TOPIX:OSC47%(-3%)-16ポイント
・マザーズ指数:OSC42%(-1%)-7.12ポイント
・ヘラクレス指数:OSC42%(-4%)-16.46ポイント
・国債先物:OSC42%(+1%)59銭高
・ドル・円:107.29円(2銭の円高)

【後場終了段階&海外市場】

・先物:OSC48%(-1%)-110円(前場比+60円)
・日経平均:OSC54%(+6%)-85円(前場+77円)
・TOPIX:OSC50%(+6%)-8.8ポイント(前場比+7.2ポイント)
・マザーズ指数:OSC46%(+3%)-2.07ポイント(前場比+5.05ポイント)
・ヘラクレス指数:OSC42%(-4%)-16.52ポイント(前場比-0.06ポイント)
・国債先物:OSC40%(-1%)48銭高。(前場比-11銭)
・日経先物イーブニングセッション:13830円(大証終値比-20円)
・シカゴCME日経先物:13870円(大証終値比+20円)更新
・NYダウ:11842ドル(-0.3ドル)OSC38%(+1%)6月20日の37%からほぼ横這い。更新
・ドル円:107.87円(56銭円安)OSC54%(-2%)6月18日の68%から下降中(円高方向)更新

後場は何とか切り返し、OSCをヘラクレス指数と日経先物を除いては切り上げております。逆に国債先物は後場少し押されてOSCも前日比マイナスへ。

この今日の後場の動きは、第1段階の押し目買いが後場に入った結果かと思います。このまま上に行くのかどうかは、そう楽観視は出来ません。

これまでの通例だと、このOSCコンバージェンス状態から、今日のNYダウが程ほどの線で終わってくれるなら、明日もう一度売り攻勢が入って、今日の安値水準を凌ぎきってからのプラ転に持って行ければ、一旦は小反発の体勢になろうかと思います。

ヘラクレス指数は、やはり不動産銘柄に立ちこめる暗雲(ゼファー大幅格下げ、スルガコーポの不祥事)やら、大京などのマンションの在庫処分の値引き販売といった、市場の悪化が止まらない限り、かなり厳しいのではないかと思います。

後場も、結局いくつかの銘柄の監視はし続けましたが、市場全体の不安定さを考え、あえて無謀なエントリーは差し控えました。明日、上述のような展開になってからでも遅くはありません。

-------24日朝のコメント-------

NY市場はダウが全くの方向感なく横這いに終始。為替は円安に振れており、CMEの先物も少し高く始まっておりますので、今日の東京市場はとりあえず平穏にスタートできるのではと思います。欧州市場もプラス終了しております。(但し、NASDAQが結構下げていますしシカゴCMEは下方トレンドですので、安く始まるのかも知れません。)

このダウのチャート、完全に底値付近での膠着状態ですが、よく見ると、指数値乖離が300近くに達しております。それでいて上がらないということは、余程の下方バイアスがかかっていることと思います。ここは、法外な報酬を得て会社に損をさせて若隠居した、金融機関の元トップを全員訴追し監獄に25年間ぶち込むと共に、公的資金の投入決意でも示さない限り、もうこれ以上、この麻薬漬けの身体には何に対しても無反応のようです。ひたすら体内の各種の診断数値が悪化するばかりで衰退の一途です。一刻も早い完治に向けた手術しかありません。

しかし、執刀役の「名医」が既にアメリカにはいない??それに、麻薬漬けの身体に麻酔がもはや効かない! はぁ~??
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想定狙い撃ちしかないか

2008-06-23 11:28:01 | 株に出会う
NYダウの不穏な動きが確実となり、大きく下げた週明けです。

まずは様子見との姿勢で入っていたのでは駄目でしたね。

先週までに押されていた仕手系の銘柄は、皆さん虎視眈々と押し目で拾うことを狙っていたようです。

電池関連がまさにその典型。今日の前場の勝者は、この電池関連銘柄の一挙手一投足だけに絞って押し目を狙い撃ちした方々でしょう。

全般に目配りをしていた筆者は、咄嗟の判断能力が錆びたままで、電波を捉えることがままならないアンテナ同然だったようです。

結局、その初動を逃がすと、今の地合では反落が気になりエントリーは出来ません。

ということは、ある程度セクターの状況を丸ごと確認しながら、事前に想定したシナリオ通りに動き始めた段階で、思いっきり突っ込むといったことが必要なようです。

しかしながら、これがなかなか徹底出来ないのですね。あれもこれも不安材料を考えているうちに機を逃してしまう訳です。

と言う訳で、前場はトレードはなし。

一応、各市場の動向を見ておきます。

【前場終了段階】

・先物:OSC46%(-3%)-170円
・日経平均:OSC50%(+2%)-162円
・TOPIX:OSC47%(-3%)-16ポイント
・マザーズ指数:OSC42%(-1%)-7.12ポイント
・ヘラクレス指数:OSC42%(-4%)-16.46ポイント
・国債先物:OSC42%(+1%)59銭高
・ドル・円:107.29円(2銭の円高)

先物と、日経平均&TOPIXが別々の動きをしております。国債先物はさすがに切り返しを見せております。ドル円は10時半頃から円安方向へと振れております。そのせいか、日経先物は前引け直前に13800円を一時回復しております。

先物が後場の相場をリードすると仮定するなら、先物が13900円あたりまでの回復を見せることが必要かと。今のところそこまでの勢いが感じられず、RSIも5%落としての終了です。もう一段の明日の下げからの反発が可能性としては高いのではないでしょうか。

押された過ぎたからと言って、いきなり反発するのは、仕手性の強い銘柄に限られているようです。他のフツーの株は、まだまだ疑心暗鬼の様子見姿勢が勝っているようです。

喩えてみれば、自らの過ちが元で、鬼嫁にキツーイ一発を先週末に浴びた後、週末を挟んで何事もなく家事万端が進んでいるからといって、そのまま怒りが解けたと勝手に思い込み、元通りによりを戻そうとして何かお世辞を言うことが、次なる怒りを買うことをよく身に沁みて分かっている、世の亭主族の立場に似ているのが、フツーの株という訳ですね。

やはり、ここは時間をじっくりとかけて、慎重に相手の心の内を見極める態度がまずは大切かと。。。とはいうものの、その態度が表に出ては元も子もありません。鬼嫁特有の鋭い勘で、その下心を察知されること間違いありません。世の中なかなかに難しい。
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