6月6日(金)の市場概況です。赤字部は7日朝更新
テクニカル用語の簡単解説
・日経先物:OSC62%(-1%)6月2日の63%から下落気配。
・日経平均:OSC67%(+5%)4月7日の70%に追いつく勢い。
・TOPIX:OSC65%(同値)6月4日の66%から下落中。
・マザーズ指数:OSC49%(同値)6月2日の52%から反落に転じる。
・ヘラクレス指数:OSC47%(-1%)4月16日の46%に次ぐ低水準。
・国債先物:前日比88銭安 OSC49%(+3%)6月3日の54%から反落中。
・日経先物イーブニングセッション:14480円(大証終値比-40円)
・シカゴCME日経先物:14065円(大証終値比-455円)
・NYダウ:12209ドル(-394ドル)OSC37%(-13%)4月14日のOSC38%の底を下回る。完全底割れ。更新
・ドル・円:104.96円(97銭円高)OSC51%(-8%)5月30日の63%をピークに下落中。更新
後場は、ここまで高くなると先物がだらだらと下げましたが、まだ窓を開けての上空で浮遊状態。新興市場も見ている限り、昨日ほどの大きな下落攻勢はなく、来週に期待を持たせる形で終了しております。
持株は全て処分。エンジャパンはOSCが高くなり過ぎていたのが気になってのチョイ速い売りでした。今日の引けでの売りが正解。
他は、アクセルマークやフルスピードを手がけましたが薄利撤退。
いよいよ、今晩は雇用統計の発表です。もう今の段階では、良かろうが悪かろうがあまり市場への大きなインパクトはないと思います。
次の焦点は、以前から言っているようにCDS問題がいつ発火するかです。3日の日経夕刊によると、CDSの決済機関を欧米の金融機関が協調して設置したそうです。
これと類似の話、どこかで一度聞いたことがありますね。
サブプライム問題が騒がれ出した昨年、邦銀にも出資要請があったものの断り、その後頓挫したあのサブプライムの奉加帳方式です。それぞれに大きく傷を負った銀行同士が集まって出資し、サブプライム損失の穴埋めを図ろうとしたあの方式です。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない。」と思ったところ、赤く見えていたのは実は赤信号ではなくて、各金融機関で燃えさかり始めていた「赤い炎」だったため、ここで一緒になっても、更に大きく燃えさかることに気づいて止めてしまった、あの方式です。
この話、モノライン大手のMBIAとアムバックがS&Pによって、AAAからAAに格下げされたタイミングと軌を一にしております。この格下げにより両社が保証する1兆ドルの証券も格下げとなっております。
但し、CDSの市場規模は補償対象債務の額面が62兆ドルに達しており、うち60%をヘッジファンドが保有しているものの、十分な資金があるかどうかは不明という、時限爆弾のようなと形容されるほどの危うい代物です。3月のベア・スターズの救済劇も、CDSの売り手であるベア・スターズが潰れると、それこそCDS市場での支払い不能の連鎖が金融危機を引き起こすからこそ、FRBがあれだけの介入をして必死にCDS市場の崩壊を防いだのですね。
-------7日朝のコメント-------
ついに「時限爆弾」がNYにて炸裂。失業率がたった1か月前から0.5%も悪化したようです。22年ぶり。そこに待っていたかのように、モルガン・スタンレーが7月4日までに原油価格が150ドルまで上昇するとのレポートなどで原油が139ドルまで暴騰。
このレポートはあまりにタイミングが良すぎる、アメリカ政府と一体となっての自作自演でしょうね。何故なら、ある程度のドル高と株高が、それ相応の原油価格とバランスをとっている間は、ドルペッグのアラブ諸国からの米国債などの買いが細ることはありません。ところが、今回のように思わぬドル安(しかも、ユーロはインフレ対策で金利を上げる観測浮上)、株安に転じると、アラブの王様から米国債を買い続けて貰うためには、ドル価値の減価分以上に、原油価値を上げる必要があるからです。この意味で、原油価格はまさに「国家の戦略物資」に成り下がってしまったようです。
NYダウが12000ドル割れから、3月10日の安値の11731ドルに近づけば、間違いなく原油は150ドルに達していることでしょう。
テクニカル用語の簡単解説
・日経先物:OSC62%(-1%)6月2日の63%から下落気配。
・日経平均:OSC67%(+5%)4月7日の70%に追いつく勢い。
・TOPIX:OSC65%(同値)6月4日の66%から下落中。
・マザーズ指数:OSC49%(同値)6月2日の52%から反落に転じる。
・ヘラクレス指数:OSC47%(-1%)4月16日の46%に次ぐ低水準。
・国債先物:前日比88銭安 OSC49%(+3%)6月3日の54%から反落中。
・日経先物イーブニングセッション:14480円(大証終値比-40円)
・シカゴCME日経先物:14065円(大証終値比-455円)
・NYダウ:12209ドル(-394ドル)OSC37%(-13%)4月14日のOSC38%の底を下回る。完全底割れ。更新
・ドル・円:104.96円(97銭円高)OSC51%(-8%)5月30日の63%をピークに下落中。更新
後場は、ここまで高くなると先物がだらだらと下げましたが、まだ窓を開けての上空で浮遊状態。新興市場も見ている限り、昨日ほどの大きな下落攻勢はなく、来週に期待を持たせる形で終了しております。
持株は全て処分。エンジャパンはOSCが高くなり過ぎていたのが気になってのチョイ速い売りでした。今日の引けでの売りが正解。
他は、アクセルマークやフルスピードを手がけましたが薄利撤退。
いよいよ、今晩は雇用統計の発表です。もう今の段階では、良かろうが悪かろうがあまり市場への大きなインパクトはないと思います。
次の焦点は、以前から言っているようにCDS問題がいつ発火するかです。3日の日経夕刊によると、CDSの決済機関を欧米の金融機関が協調して設置したそうです。
これと類似の話、どこかで一度聞いたことがありますね。
サブプライム問題が騒がれ出した昨年、邦銀にも出資要請があったものの断り、その後頓挫したあのサブプライムの奉加帳方式です。それぞれに大きく傷を負った銀行同士が集まって出資し、サブプライム損失の穴埋めを図ろうとしたあの方式です。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない。」と思ったところ、赤く見えていたのは実は赤信号ではなくて、各金融機関で燃えさかり始めていた「赤い炎」だったため、ここで一緒になっても、更に大きく燃えさかることに気づいて止めてしまった、あの方式です。
この話、モノライン大手のMBIAとアムバックがS&Pによって、AAAからAAに格下げされたタイミングと軌を一にしております。この格下げにより両社が保証する1兆ドルの証券も格下げとなっております。
但し、CDSの市場規模は補償対象債務の額面が62兆ドルに達しており、うち60%をヘッジファンドが保有しているものの、十分な資金があるかどうかは不明という、時限爆弾のようなと形容されるほどの危うい代物です。3月のベア・スターズの救済劇も、CDSの売り手であるベア・スターズが潰れると、それこそCDS市場での支払い不能の連鎖が金融危機を引き起こすからこそ、FRBがあれだけの介入をして必死にCDS市場の崩壊を防いだのですね。
-------7日朝のコメント-------
ついに「時限爆弾」がNYにて炸裂。失業率がたった1か月前から0.5%も悪化したようです。22年ぶり。そこに待っていたかのように、モルガン・スタンレーが7月4日までに原油価格が150ドルまで上昇するとのレポートなどで原油が139ドルまで暴騰。
このレポートはあまりにタイミングが良すぎる、アメリカ政府と一体となっての自作自演でしょうね。何故なら、ある程度のドル高と株高が、それ相応の原油価格とバランスをとっている間は、ドルペッグのアラブ諸国からの米国債などの買いが細ることはありません。ところが、今回のように思わぬドル安(しかも、ユーロはインフレ対策で金利を上げる観測浮上)、株安に転じると、アラブの王様から米国債を買い続けて貰うためには、ドル価値の減価分以上に、原油価値を上げる必要があるからです。この意味で、原油価格はまさに「国家の戦略物資」に成り下がってしまったようです。
NYダウが12000ドル割れから、3月10日の安値の11731ドルに近づけば、間違いなく原油は150ドルに達していることでしょう。