株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(6.20.08)

2008-06-20 22:06:23 | 市場概況
死屍累々たる6月20日の市場概況です。赤字部は21日朝更新

テクニカル用語の簡単解説

【前場終了段階】

・先物:OSC50%(-1%)-130円
・日経平均:OSC48%(-8%)-133円
・TOPIX:OSC45%(-8%)-13ポイント
・マザーズ指数:OSC42%(-8%)-8.54ポイント
・ヘラクレス指数:OSC42%(-7%)-13.49ポイント
・国債先物:OSC43%(+7%)42銭高
・ドル・円:107.9円(6銭の円高)

【後場終了段階&海外市場】

・先物:OSC49%(-2%)-180円(前場比-50円)
・日経平均:OSC48%(-8%)-188円(前場比-55円)
・TOPIX:OSC44%(-9%)19ポイント(前場比-6ポイント)
・マザーズ指数:OSC43%(-7%)-8.6ポイント(前場比-0.06ポイント)
・ヘラクレス指数:OSC46%(-3%)-8.25ポイント(前場比+5.24ポイント)
・国債先物:OSC43%(+7%)27銭高。(前場比-15銭)
・日経先物イーブニングセッション:13950円(大証終値比-10円)
・シカゴCME日経先物:13765円(大証終値比-195円)更新
・NYダウ:11843ドル(-220ドル)OSC37%(-1%)6月11日、18日に再度並ぶ。まだ下抜けるとは限らない。更新
・ドル円:107.31円(65銭円高)OSC56%(-1%)6月17日の68%をピークに下降中。更新

後場はご覧の通り、寄り付きこそギャップアップして始まったものの、それは見事な騙しでした。後はズルズルと14000円割れでの上げ下げだけ。

雰囲気は益々良くないですね。その他の感想は明朝にでも。
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死屍累々たる惨状

2008-06-20 11:22:11 | 株に出会う
まあ、タイトルはチョイと大げさです。株トレーディングごときで、まさか戦国時代の野武士や盗人も入り乱れての戦場ではあるまいし、この世界平和を希求する方々が大勢を占めるようにようやくなった時代です。

死屍累々たる有様が仮にあったとしても、人々の目に触れないように密かに行われるに違いありません。例えば、パワハラやセクハラのように。

その点、株トレーディングは公明正大。堂々と白日の下に行われる、至極真っ当な遊び、いや、営みでした。

しかし、アメリカがあの程度上げても、シカゴCMEがあれだけプラ転しても、皆さんの心理状態は昨日から一変したかのようです。

どなたかがレンジ相場とやら言っておりますが、やはり14200円から突き落とされて、ここまで容赦なく連日やられると、これは風向きが変わりつつあると思わざるを得ません。

各市場の動向を見ておきます。

【前場終了段階】

・先物:OSC50%(-1%)-130円
・日経平均:OSC48%(-8%)-133円
・TOPIX:OSC45%(-8%)-13ポイント
・マザーズ指数:OSC42%(-8%)-8.54ポイント
・ヘラクレス指数:OSC42%(-7%)-13.49ポイント
・国債先物:OSC43%(+7%)42銭高
・ドル・円:107.9円(6銭の円高)

朝方の気配値で、長期国債先物が買い気配でしたが、日経先物がプラスで始まるとマイナス11銭から始まり、その後は日経先物の下落に合わせて几帳面に上昇し、結局前場は42銭高で終わっております。久し振りに債券先物市場と株式市場が逆相関で連動するというパターンを見せております。為替が動いていないだけに、少々先手を打てるのはやりやすいもの。

日経平均はいいところまで降りてきておりますが、まだ6月13日の13973円を上回っております。OSCも3%高い水準です。この頃に買った方々の投げが出きらないと、反発には転じないでしょうね。

前場は、狙い通りに調子がよかった鉄鋼株から、乗り遅れた5405住金を2度のトレードで計3円抜いただけ。落ちるナイフを拾いながらの利確活動は骨が折れますが、これがその日落ち目の株であるなら、決してこうした利鞘を抜くどころではないと思います。

やはり、その日に調子が良い株を、朝方の一押しからの追い風に乗っての買い上がりが第一ステップ。それに乗り遅れた方は、分足を確認しながら節目での待機、その後はあまり欲を掻くことなく利確せざるを得ません。特に、地合が急変するような今日の地合では、そうしないとマイナスが積み重なるだけですね。

モニタリング銘柄は、前場ですべて「底抜け状態」となりました。やはりこうした逆風の日は、何か材料がないと、単にテクニカルに反発する段階であることだけでは、如何ともしがたいようです。

その中でも、昨日のモニタリング銘柄の9412スカパー!は、前日安値水準を下回ることなく、「堅調?」にプラ転しております。OSCもRSIも上げての上昇ですので、ごく真っ当な戻しです。この株、決して「パー!」ではなかったようです。

このまま推移するようだと、こういう株を少し拾っておくのもいいかと思います。明日は48000円ぐらいまでの上昇期待で。
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潮目変調のサイン

2008-06-20 06:22:37 | 株に出会う
いつも前日の市場概況の最後に、当日のコメントとして書いている内容が少々長くなり、かつ、昨日書いたように、潮目が変わりつつあることのサインがいくつか出ておりますので、稿を改めてアップすることとしました。

以下、6月20日朝のコメントの全文です。

NYダウは、フィラデルフィア連銀指数(6月)が予想を下回る悪い数字となったことや、シティのCFOのモノライン関連での評価損への言及などからの金融株の下げもあり安くはじまりましたが、原油が中国がガソリンなどの値上げを発表したため、実需減退懸念から大きく下落したのに支えられて、結局34ドル高で終わりました。

この中では、シティのコメントが目を惹きます。今頃になって、モノライン損失があり得るなどとCEOが言っているとは、これは何じゃ?という感じです。しかもその発言で金融株が下がるとは?どうもクレジット・ディフォルト・スワップ(CDS)問題の深刻さが、まだ市場には浸透していないのかも知れません。ベア・スターンズ危機もその問題が深層にあったというのに、どうもおかしいですね。

ダウは、まさにギリギリの攻防で転落を回避しております。テクニカルにはわずかながらも良い方向へと転じておりますが、何らかのニュースに大きく反応すると、もうこれは一気に11000ドル台へと突入するポジションです。つまり心停止寸前の状態。何かの支えなしには、このまま放置しておくと、酸欠&血圧降下で意識を失う寸前です。しかし、今更、これ以上血圧上昇剤(金利下げ)は打てないし、後はジリジリと原油価格が下がるのを当面は待つのみか。

そうなると、インフレがひどい中国でガソリン値上げのニュースというのも、ポールソン財務長官が先日訪中した際にこっそりと合意したようですね。政治家の動きというのは、こうして少し後にマーケットに影響を与えるという好例かと。

もう、アラブの王様は、今更原油が120ドル台に落ちても転んでも、懐には何の影響もないでしょう。この間の高騰劇で心底からアメリカに感謝し、ドルペッグとアメリカ債券買いで恩義に報いる忠犬ぶりには何ら変わりようがないからです。

もう1つ面白い逆転現象は、これまでは原油が下がると金も連れ安していました。上がるときはそうでもなかったですが。ところが、今日は珍しく金は上昇。原油対金の歴史的な値段比率が、金に「格安感」を与えており、投機筋は、一部の資金を金へと振り向け始めたのかも知れません。金があがるということは、ドル安に振れることに繋がります。ドル安はアメリカにとっては実は願ってもないこと。インフレ懸念のないドル安はアメリカにとって干天の慈雨であり、対外純資産を増やし、対外純資産を減らすための最大の手段です。

何しろ、アメリカは膨大な経常赤字にもかかわらず、対外純負債残高が増加しておりません。それは、基軸通貨国としての「法外な特権」(ピムコのリチャード・クラリダ、グローバル戦略アドバイザー)を得ているためです。

それはアメリカの対外純負債がほとんどドル建て(2006年末で18兆ドル)であるのに対し、アメリカの対外純資産の大半が現地通貨建て(2006年末で16兆ドル)であるためです。20%のドル安が進めば3.2兆ドルの純資産増となります。これが、ドル・円が昨年の120円相当から8掛けの96円まで進行した(させた)背景かと。。。今後も折りに触れ、この水準までは戻す可能性があるでしょうね。

アメリカ企業が外国で得た収入を本国に送金する時の税金優遇処置が発令されたのも、こうしたことを通じて、14ヶ月で100兆円相当の資金流入を実現させるための手段だったのです。

日本と違ってアメリカは郵貯のような国内現金資産(=国債発行の原資)がありません。国民全体では貯蓄はほとんどなく借金のみ。従って、国内の消費を支えるための物資などの外国からの買い付けのために、100兆円相当のお金の流入がどうしても必要なのです。しかも、低金利下でインフレも金利上昇も起こさずにという、誠に勝手な算段を描いているようですね。

最後にこの際ついでに何度も言いますが、日本のお年寄りの皆さん、あなた方が預けてある筈の貴重な老後資金は、そのほとんどが日本国債に化けて、土建事業やら公務員の給料やらに既に「使われてしまっている」のですよ。ごく一部は例の居酒屋タクシーの官僚からのチップに化けているのでしょう。通帳に載っている数字は、あれはコンピューターを使って打ち出されている「幻影」(イリュージョンと言います。古来の日本語では、冬の稲荷神社に落ちている「枯れ葉」)に、いずれなるのかも知れません。
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