今回の3月10日から始まった日本市場の上昇ですが、また後付といわれそうですが、いくつかのサインが転換日を示唆しておりました。
まず最初のサインは米ドルのLIBORです。このライボーと呼ばれるロンドンの銀行間の取引金利は、昨年のリーマン・ブラザーズの破綻直後に急騰して凍り付きました。
つまり、金融市場の恐怖指数とでも言えるものです。
今回のリバウンド局面では、米ドルのLIBORが3月10日前後を境にして下落に転じております。このサイトの米ドルLIBORをクリックしてみて下さい。
1月15日頃、一旦底を打った形の米ドルLIBORは、それまでずっと上昇を続けておりました。
日経平均の反応は少し遅くなり、1月28日に高値の8171円をマークしております。しかし、そこからはLIBORの上昇に軌を一にするように下落の一途を辿ります。
2つ目のサインは、あのジム・クレーマーも信頼していると言われ、筆者も多少の自信を得たオシレーター(OSC)値です。
日経平均のOSCは、あの歴史的な下げを演じた前日の10月10日の20%という最低値がありますが、過去の事実からみても、通常は30%を割り込めば買いです。
今年は1月15日に29%を付け2日だけリバウンドしました。その後2月18日に25%という今年最低値をマークしております。しかし重要なことは、米ドルLIBORはそれでも下がらず、日経平均が2月24日に2番底を付けてもまだ下がらず、更には3月3日の3番底でもLIBORは下がらずに、結局3月10日の4番底にまで行って、初めてLIBORは下降に転じ、逆に、株式は上昇に転じております。
この4番底までの押し目は強烈でしたね。
ちなみに、本家本元の恐怖指数のVIX指数は、あまり顕著なサインは出しておりませんでした。あまりに日々の上下が激しく、どこが相場の転換点か不明なのですね。このサイトのシンボル欄に$VIXと入力してUpdateキーを押してみて下さい。なお、商品先物のCRB指数も、同じサイトで$CRBと入れるとグラフが見えますが、これも3月10日が底とは判断できるものではありません。
最後に3つ目のサインです。今回の相場上昇のきっかけの1つとなっている中国特需ですが、これはLIBORと同じサイトでハンセン指数を見ると、3月9日にピタリと底を打っているのが見えます。まあ、ナスダックもダウも同じ日に底を打っているのでこれは納得できますが、どちらが先に底を打ったのかは微妙ですね。
従って、今後の反省として、毎日の「市場概況」の記事に3ヶ月もの米ドルLIBOR(前日データ)を入れることにしました。これらはOSCは算出できませんが、底打ちがあったかどうかは金利水準そのものから判断はできます。
LIBORと日経平均のOSCの両方の要素を注意深く見れば、底打ちしたのかどうかをより的確に判断できるのではないかと、今後に期待しております。
まず最初のサインは米ドルのLIBORです。このライボーと呼ばれるロンドンの銀行間の取引金利は、昨年のリーマン・ブラザーズの破綻直後に急騰して凍り付きました。
つまり、金融市場の恐怖指数とでも言えるものです。
今回のリバウンド局面では、米ドルのLIBORが3月10日前後を境にして下落に転じております。このサイトの米ドルLIBORをクリックしてみて下さい。
1月15日頃、一旦底を打った形の米ドルLIBORは、それまでずっと上昇を続けておりました。
日経平均の反応は少し遅くなり、1月28日に高値の8171円をマークしております。しかし、そこからはLIBORの上昇に軌を一にするように下落の一途を辿ります。
2つ目のサインは、あのジム・クレーマーも信頼していると言われ、筆者も多少の自信を得たオシレーター(OSC)値です。
日経平均のOSCは、あの歴史的な下げを演じた前日の10月10日の20%という最低値がありますが、過去の事実からみても、通常は30%を割り込めば買いです。
今年は1月15日に29%を付け2日だけリバウンドしました。その後2月18日に25%という今年最低値をマークしております。しかし重要なことは、米ドルLIBORはそれでも下がらず、日経平均が2月24日に2番底を付けてもまだ下がらず、更には3月3日の3番底でもLIBORは下がらずに、結局3月10日の4番底にまで行って、初めてLIBORは下降に転じ、逆に、株式は上昇に転じております。
この4番底までの押し目は強烈でしたね。
ちなみに、本家本元の恐怖指数のVIX指数は、あまり顕著なサインは出しておりませんでした。あまりに日々の上下が激しく、どこが相場の転換点か不明なのですね。このサイトのシンボル欄に$VIXと入力してUpdateキーを押してみて下さい。なお、商品先物のCRB指数も、同じサイトで$CRBと入れるとグラフが見えますが、これも3月10日が底とは判断できるものではありません。
最後に3つ目のサインです。今回の相場上昇のきっかけの1つとなっている中国特需ですが、これはLIBORと同じサイトでハンセン指数を見ると、3月9日にピタリと底を打っているのが見えます。まあ、ナスダックもダウも同じ日に底を打っているのでこれは納得できますが、どちらが先に底を打ったのかは微妙ですね。
従って、今後の反省として、毎日の「市場概況」の記事に3ヶ月もの米ドルLIBOR(前日データ)を入れることにしました。これらはOSCは算出できませんが、底打ちがあったかどうかは金利水準そのものから判断はできます。
LIBORと日経平均のOSCの両方の要素を注意深く見れば、底打ちしたのかどうかをより的確に判断できるのではないかと、今後に期待しております。