テクニカル用語の簡単解説 赤字部は1日朝の更新
引けに力尽きて続落した3月31日(火)の市場概況です。
◆日経先物:8120円(-80円)、OSC51%(-4%)3月26日の74%から下落中。
◆日経平均:8110円(-127円)、OSC52%(-5%)3月26日の75%から下落中。
◆日経平均指数値倍率:123(+2)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:773.66(-16) OSC49%(-3%)3月26日の72%から下落中。
◆マザーズ指数:306.45(-2.01)、OSC47%(-3%)3月25日の55%から下落中。
◆ヘラクレス指数:467.94(-3.84)OSC60%(-3%)3月24日の72%から下落に転じる。
◆国債先物:ひまわり証券での取扱いが廃止となったため、しばらく休載します。
◆ドル・円:99円(1円77銭の円安)OSC61%(+1%)3月19日の44%から切り返し中。次の目標は100円。
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◆日経先物イーブニングセッション:8230円(大証終値比+110円)
◆シカゴ日経先物:8270円(円建て、大証終値比+150円)
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◆NYダウ:7609ドル(+87ドル)OSC57%(+2%)3月30日の55%から二枚腰発揮か?
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昨日に続いて、ついに力尽きるという構図での終了です。2日連続日経平均は安値・高値ともに下回りました。これは売りのサインです。
因縁の3333あさひは、ついに3分の1ほど残して撤退。引けにかけて戻してきたので悪くはありません。明日再度1800円越えになる段階での売り攻勢があれば、そこで残りを撤退させる予定。10時まで待つのではなく、14時半まで待たないと、「朝日」が昇ってこないとは、全く、今の世の中どこか気象が狂っているようです。いや、外国に行ったような舞い上がった気分に昨日なってしまった、筆者の単なる時差ボケでしょう。
後場は、日産化学やフリービットでこつこつ稼ぐも、8604野村ホールディングスの買いと売りの往復ビンタでチャラです。
こうした大型株でうまく立ち回らないとデイトレでは駄目ですが、売りも買いも揉み合っている最中に迂闊に飛び乗ったのが敗因です。
先物の下落を予想しての売りでしたが、引けまで我慢出来ませんでした。
面白い分足チャートを示しているのは4021日産化学です。基本的には右肩下がりですが、大きく押したところからはあっという間の買い上がりで、チャート形状は、トルコのカッパドキアの奇岩群にそっくりです。
こういう生きの良い銘柄でうまく立ち回りたいですが、うっかりすると、その奇岩と奇岩の間に挟まれてしまって圧死などということになりかねません。そこは、少々滑りやすい塗り薬でも体中に塗りたくってからの参戦が必須でしょう。こうした株は。
-------1日朝のコメント-------
欧州株は大きく上げ、NYダウもそうなるかと思ったら小幅上昇でした。各種経済指標が思わしくなく足を引っ張っているようです。注目のケース・シラー住宅価格指数の1月度は、更に下落幅が加速しております。
定点観測地のロスアンジェルス地区は3.73ポイントの下落です。(3.14ポイントの下落が前回。)全米20地区平均も前月の3.23ポイントの下落が、1月は3.3ポイントの下落と若干下げが加速しております。ロス地区の142ポイントまでの下落には、あと26ポイントの下落ですが、先に行くに従い下落率が緩和し3.5ポイント平均で下落するとすると、7ヶ月半程度で到達します。つまり、8月から9月にかけてとなります。これはこれまでの予想通りです。
政府関連のOFHEOが発表している2008年第4四半期の住宅価格インデックスは、292市場のうち135市場で価格が底を打っておりますが、これは差し押さえ物件を含まない正常取引における価格です。
ケース・シラー住宅価格指数は差し押さえ・競売物件を含みますので、確かに実態には近いのですが、どうしても叩き売られることになりますので、こうして統計データ上は下落が続くことになりますね。
しかし、今年の夏から秋にかけては落ち着くとの従来の見方に変更はありません。これは年末近くにならないと市場には認識されないと思いますが、昨年夏頃にケース・シラー住宅価格指数の全米20地区のうち、8地区程度で前月比プラスに転じた時がありました。
この後、リーマンショックで更なる住宅崩壊があったため、1月度で5ヶ月連続で前月比で上昇した地点がゼロに落ち込みましたが、この「前月比での上昇地点」がポツリと現れ、それが増えて、過半数になった時に、市場は住宅市場が底打ちしたと見なして、一斉に活気づくのではないかと、半ば祈るような感覚で見ております。
半ば祈るような、と書いたのは、ここまで悲惨な経済状態となり、日々苦しんでいる人々が多数世界で出ていることが、いかに重大なことなのか、ここは何としても立ち直って欲しいという願いが心底からあるからです。
世の中にはまだまだこれから悲惨なことになるとの論調も出ております。筆者も、どうみてもそのようなデータが多く、悲観的な見方に与する方です。だからこそ、今回の世界同時不況の発生源となった住宅価格が何とか早く底打ちして欲しいと願っております。
これさえ回復すれば、いわば原発癌が「治癒」したことになり、どれだけ大きな希望を世界に与えることになるのか。GMが破綻しようとも問題にはならない大きさです。その意味では、GMには何とか今年の秋口、鈴虫が鳴く頃まで我慢して欲しいと願いたいものですが、デトロイトは気候が厳しく、秋口の9月なら、ひょっとすると既に鈴虫が死に絶えているのかも知れません。いずれにしても厳しいねぇ。