明日、4月30日のモニタリング銘柄です。( )内は28日の安値。
【モニタリングA】 買い候補
1.1881NIPPOコーポレーション(742円)
28日の後場の下落に動じなかったのがこれ。先日モニタリング銘柄に指名してからもマイナス基調が続いておりましたが、この株変な時に反発しますね。
2.5453東洋鋼鈑(390円)
これもNIPPOと同じ。ずっと上げ調子が続く時は続く変な株です。何時の間にやら2月4日の減益発表の前の水準を超えております。但し、OSCの絶対値はまだ上を狙える位置です。(58%と結構高いのですが。)
3.4822ハドソン(511円)
全く地味な株になってしまいましたが、テクニカル通りに地合は無視して堅持な上昇を示しております。出来高は細いのですが、買いが集まってくれば550円あたりまでは戻す筈。当たり前か?!
【モニタリングB】 底値確認候補
1.5802住友電工(920円)
渋い株ですね。OSCを11%も落としていることを評価して。
2.9983ファーストリテイリング(9920円)
地合が反転するなら、1万円を切った28日が買いでしたね。この株、極端に大きく上げ下げして始まる変な癖があります。それから気配値の操作も目に余るものがあります。というわけですが、9900円を割り込めば買いかと。
3.7012川崎重工業(197円)
これも高く始まれば、値動きの重さから入り時が難しいか。
4.8410セブン銀行(235K円)
やっとOSCが-10%の31%にまで落ちました。ここから先は、3月10日の216Kあたりまでの底値しか見えません。PERは17倍ですが、これは標準的なものです。RSIの27%は3月11日以来です。ここはもう一段の下げからの反転に期待。
5.1605国際石油開発帝石(586K円)
やっと3月3日の指数値倍率に並び、OSCも29%にまで落ちました。ここから先は落ちても大したことはないでしょう。そろそろ、底値狙いの出番かと。
5016新日鉱も押し目買い時。AOCはまだ落ち方が足りないようです。
6.3072ダイヤモンドダイニング(819K円)
幾ら豚インフルエンザで外食産業がダメージを受けるとは言え、OSCを35%にまで落とすのはチョイと下げすぎか。OSCも35%です。出来高補足値幅が大きいのがネック。
7.4021日産化学(797円)
OSCのボトムラインは4月22日の36%です。28日はまだ40%ですが、30円ほど乖離幅が拡大中。安値底打ちサイン点灯待ち。
8.2897日清食品(2630円)
豚インフルエンザで人々が外出できなくなった時のダークホース、いや、ダークピッグ(高価な黒豚)か。しかし、即席麺に豚スープを使っていたりすると元の木阿弥かと。
9.6871日本マイクロニクス(864円)
半導体業界の反発に乗じて、ものすごい切り返しを見せているのがこの株。半導体ブローブカードで世界シェア15%の会社です。OSCは-1%の63%とかなりの高水準ですが、一押しは買いとの格言が生きているのかどうかの検証も兼ねて。何しろ、上値はまさに真空地帯です。
【番外編-企業・業界探訪】
◆7701島津製作所(573円)
この株、OSCが31%にまで低迷しております。2月12日に3Qの下方修正を行った時と同じような下げ方ですが、5月12日の本決算を前にして、更に業績の悪化が懸念されます。というのは、この会社は分析機器でもっている会社です。その他、医療機器や航空機用機器も持っておりますが、この2つは、確か医療機器は、国の医療機器の購入補助の低下から日本光電のようなダウントレンドを示し、航空機器は世界経済の低迷からの需要の悪化が見込まれております。
分析機器にしても、企業としては景気が大きく上向かない限りいわば「不要不急の固定資産」です。こうした背景から、田中フェローには申し訳ないのですが、株価は落ちているとは言え、なかなか買いには入れないのが現状かと思います。先日チョイと買いましたが、その筋の変な揺さぶりがあるのですぐに撤退しました。
以上です。今日は休みのため少々綿密な検討を加えましたので数が多くなっておりますが、それだけ28日の下げが急だったということもあります。
長くなり過ぎたついでに、最近の企業幹部の発言から。
東芝の西田社長の言。
<広く深く考える人材が今ほど要請されている時はない。>
この「広く深く考える」という言葉に、並の経営者にはない印象を持ちました。退任するのがもったいない。
もし、広く深く考える人材が企業に少しでもいれば、今回の金融危機に際しての被害を最小限に食い止めることができた可能性すらあります。実際には東芝と言えども、積極ビジネスを追求していた以上、大きな損失を被りましたが、それは半導体ビジネスをメインとする東芝のいわば宿命でした。
東芝という会社は、実は筆者のもっとも好きな会社です。その昔、倒産の危機に瀕したことがあります。東芝の名の通り、東京人の控えめで紳士的なビジネスを「東京紳士」と揶揄されたことがあった時期です。
しかし今でも尊敬の念で語られる、めざし好きで有名な伝説の臨調会長の庶民派、土光氏も東芝出身でした。
それを野武士集団のように変えた西田社長は、それだけでも大したものです。以前、東芝の技師長に会ったことがあると書きましたが、その戦艦大和の艦長(見たことはありませんが。)のような威厳ある風貌、それでいて極めて遠慮深く思慮深い、その雰囲気に筆者は魅了されました。
これが大企業の上層幹部を極めた人間の風貌かと思ったものです。現役当時、東芝の半導体のトップの川西副社長とも数回合ったことがありましたが、彼も、実に良い雰囲気のビジネスマンでした。東芝という会社はそうした人材を輩出する点で、実に優れて日本的な会社だと思うのです。こうした人材がいる限り、日本という国は大丈夫です。
実は、この話題で言いたかったことは他にあるのですが、ブログにしてはあまりに長くなり過ぎたので、またの機会に譲ります。
【モニタリングA】 買い候補
1.1881NIPPOコーポレーション(742円)
28日の後場の下落に動じなかったのがこれ。先日モニタリング銘柄に指名してからもマイナス基調が続いておりましたが、この株変な時に反発しますね。
2.5453東洋鋼鈑(390円)
これもNIPPOと同じ。ずっと上げ調子が続く時は続く変な株です。何時の間にやら2月4日の減益発表の前の水準を超えております。但し、OSCの絶対値はまだ上を狙える位置です。(58%と結構高いのですが。)
3.4822ハドソン(511円)
全く地味な株になってしまいましたが、テクニカル通りに地合は無視して堅持な上昇を示しております。出来高は細いのですが、買いが集まってくれば550円あたりまでは戻す筈。当たり前か?!
【モニタリングB】 底値確認候補
1.5802住友電工(920円)
渋い株ですね。OSCを11%も落としていることを評価して。
2.9983ファーストリテイリング(9920円)
地合が反転するなら、1万円を切った28日が買いでしたね。この株、極端に大きく上げ下げして始まる変な癖があります。それから気配値の操作も目に余るものがあります。というわけですが、9900円を割り込めば買いかと。
3.7012川崎重工業(197円)
これも高く始まれば、値動きの重さから入り時が難しいか。
4.8410セブン銀行(235K円)
やっとOSCが-10%の31%にまで落ちました。ここから先は、3月10日の216Kあたりまでの底値しか見えません。PERは17倍ですが、これは標準的なものです。RSIの27%は3月11日以来です。ここはもう一段の下げからの反転に期待。
5.1605国際石油開発帝石(586K円)
やっと3月3日の指数値倍率に並び、OSCも29%にまで落ちました。ここから先は落ちても大したことはないでしょう。そろそろ、底値狙いの出番かと。
5016新日鉱も押し目買い時。AOCはまだ落ち方が足りないようです。
6.3072ダイヤモンドダイニング(819K円)
幾ら豚インフルエンザで外食産業がダメージを受けるとは言え、OSCを35%にまで落とすのはチョイと下げすぎか。OSCも35%です。出来高補足値幅が大きいのがネック。
7.4021日産化学(797円)
OSCのボトムラインは4月22日の36%です。28日はまだ40%ですが、30円ほど乖離幅が拡大中。安値底打ちサイン点灯待ち。
8.2897日清食品(2630円)
豚インフルエンザで人々が外出できなくなった時のダークホース、いや、ダークピッグ(高価な黒豚)か。しかし、即席麺に豚スープを使っていたりすると元の木阿弥かと。
9.6871日本マイクロニクス(864円)
半導体業界の反発に乗じて、ものすごい切り返しを見せているのがこの株。半導体ブローブカードで世界シェア15%の会社です。OSCは-1%の63%とかなりの高水準ですが、一押しは買いとの格言が生きているのかどうかの検証も兼ねて。何しろ、上値はまさに真空地帯です。
【番外編-企業・業界探訪】
◆7701島津製作所(573円)
この株、OSCが31%にまで低迷しております。2月12日に3Qの下方修正を行った時と同じような下げ方ですが、5月12日の本決算を前にして、更に業績の悪化が懸念されます。というのは、この会社は分析機器でもっている会社です。その他、医療機器や航空機用機器も持っておりますが、この2つは、確か医療機器は、国の医療機器の購入補助の低下から日本光電のようなダウントレンドを示し、航空機器は世界経済の低迷からの需要の悪化が見込まれております。
分析機器にしても、企業としては景気が大きく上向かない限りいわば「不要不急の固定資産」です。こうした背景から、田中フェローには申し訳ないのですが、株価は落ちているとは言え、なかなか買いには入れないのが現状かと思います。先日チョイと買いましたが、その筋の変な揺さぶりがあるのですぐに撤退しました。
以上です。今日は休みのため少々綿密な検討を加えましたので数が多くなっておりますが、それだけ28日の下げが急だったということもあります。
長くなり過ぎたついでに、最近の企業幹部の発言から。
東芝の西田社長の言。
<広く深く考える人材が今ほど要請されている時はない。>
この「広く深く考える」という言葉に、並の経営者にはない印象を持ちました。退任するのがもったいない。
もし、広く深く考える人材が企業に少しでもいれば、今回の金融危機に際しての被害を最小限に食い止めることができた可能性すらあります。実際には東芝と言えども、積極ビジネスを追求していた以上、大きな損失を被りましたが、それは半導体ビジネスをメインとする東芝のいわば宿命でした。
東芝という会社は、実は筆者のもっとも好きな会社です。その昔、倒産の危機に瀕したことがあります。東芝の名の通り、東京人の控えめで紳士的なビジネスを「東京紳士」と揶揄されたことがあった時期です。
しかし今でも尊敬の念で語られる、めざし好きで有名な伝説の臨調会長の庶民派、土光氏も東芝出身でした。
それを野武士集団のように変えた西田社長は、それだけでも大したものです。以前、東芝の技師長に会ったことがあると書きましたが、その戦艦大和の艦長(見たことはありませんが。)のような威厳ある風貌、それでいて極めて遠慮深く思慮深い、その雰囲気に筆者は魅了されました。
これが大企業の上層幹部を極めた人間の風貌かと思ったものです。現役当時、東芝の半導体のトップの川西副社長とも数回合ったことがありましたが、彼も、実に良い雰囲気のビジネスマンでした。東芝という会社はそうした人材を輩出する点で、実に優れて日本的な会社だと思うのです。こうした人材がいる限り、日本という国は大丈夫です。
実は、この話題で言いたかったことは他にあるのですが、ブログにしてはあまりに長くなり過ぎたので、またの機会に譲ります。