株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(4.17.09)

2009-04-16 22:00:16 | 明日のモニタリング銘柄
午後3時過ぎに発表された3月の日本の工作機械受注が対前年比で-85.2%だったそうです。仕事が半減どころの話ではないですね。

首都圏の3月のマンション販売も前年比で-46.2%であり、2月の鉱工業生産も対前年比-38.4%です。ユーロ圏は悪いと言われながらも、2月の対前年比は-18.4%と日本の半分以下のレベル。カナダの2月の新車販売台数はたったの-2.2%の減少です。(多分対前年比:未確認)

どう見ても日本の変調が先進国の中では目につきますが、株価がもっとも年初来からは戻しているのは、今や世界の7不思議の1つかと。支持率で一時10%を割った首相がしぶとく盛り返すのも理解不能。

欧州市場は、英バークレイの景気のよい発言で概ね堅調。バークレイは、米銀は予想を上回る決算を発表していることについて、偶然のものではない、今後も楽観している、と語ったとか。

このバークレイという銀行は一体何ものでしょうね。オセアニアにバークレイというやけにスコアが良く出るゴルフ場がありましたが、多分、それと似た下駄を履かせるのが上手な銀行なのでしょう。

さて、明日4月17日の週末のモニタリング銘柄です。( )内は今日の安値。

【モニタリングA】 買い候補銘柄

1.8411みずほフィナンシャルG(191円)
 メガバンクが切り返す気配。これと三井住友が双璧か。

2.3770ザッパラス(213100円)
 新興市場では珍しく長寿命の株。じっくりと持って23万円ぐらいまでの反転を待つ。

3.5408中山製鋼所(220円)
 この鉄鋼人気がどこまで続くのかにもよりますが、堅実に高値追い中。

【モニタリングB】 底打ち確認銘柄

1.6856堀場製作所(1605円)
 業績予想が超低空飛行なのに、よくこの値を保っています。これも7不思議の1つか。

2.5802住友電工(912円)
 PER73倍の株がここまで戻すとは。チョイと不思議なOSCの動きです。

3.4813ACCESS(180100円)
 低位で乱高下中。175300円が当面の底かどうか?

以上です。
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桜の狂い咲き

2009-04-16 11:23:43 | 株に出会う
既に周りの桜はすべて散りさり、地面に落ちた桜の花は茶色に汚く変色しております。

これが生けとし生けるものが免れ得ないエントロピーの法則です。超低エントロピーを持って、この宇宙が誕生したことがすべての発端ですね。

にもかかわらず、人間のこの生命を維持する力には、いつもながらに驚嘆します。低エントロピーから高エントロピーへと体内のすべての細胞が移行しているにもかかわらず、それに抗するように、新しい細胞が日々生まれ代謝が起こり、恒常性を保っているのはまさに奇跡と言える出来事です。

その宇宙がたったの6つばかりの元素から出来ていることにも驚かされます。炭素がもっとも多い元素ですが、今更「低炭素革命」をと声を荒げなくても、宇宙全体からみれば、地球の炭素量の変化など屁のカッパです。

相場にもエントロピーの法則が適用されるのは、多分自明のことなのでしょう。

それは、限界を超えて宇宙が許容できる低エントロピー状態を、はからずも人間社会が追究した時、逆転の高エントロピー状態への、つまり、桜の花が朽ち果てるような、その力が働くようです。昨年の秋がそうでした。

人間社会が低エントロピー状態(つまり、経済社会の際限のない繁栄)を追求する仕掛けはこの宇宙にはないはずですが、様々な欲望が昂じることにより、自然からの搾取を極限まで行いながら、時として、見かけ上の低エントロピー状態が、どうやら一時的にはもたらされるようなのです。

まあ、お昼時にあまり気むずかしい話をするのは能がありませんので、話題を今日の相場に変えますが、相場はタイトルのごとく、狂い咲きの瞬間を迎えているようです。

もちろん、渦中の当事者は狂い咲きなどをということは夢ゆめ思ってはいないことでしょう。もちろん、ひょっとすると春の珍事ぐらいの意識はあるでしょうが、手元の資金の回転がむやみに効いていて、誠に心地よく、落ちた株を拾い続け、9000円を少し超えたあたりで利確をし、またそれを元手に落ちたところを買い、といった塩梅だと思われます。

しかし、世の中はすべてが低エントロピーから高エントロピーへと変貌をすることが避けられないことを、心の隅にでも置いておくことが、この際肝心なことだと思います。

持ち越しの9684スクウェア・エニックスの3弾ロケット発射には、あのテポドン2号もビックリ。

筆者は第1弾ロケットが分離される時に脱出しました。何故、テポドンが失敗した2弾ロケットと3弾ロケットまで首尾良く切り離しに成功するとは、まさに桜の狂い咲き状態でした。ここまで狂い咲かれると、乗り込んだ連中を全ては、とても救えねぇー

駄洒落の1つでも言いたくなると言うものです。
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市場概況(4.15.09)

2009-04-16 07:17:53 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説   赤字部は場の終了後の追加更新

最後まで軟調だったものの一方的な下げには見舞われなかった4月15日(水)の市場概況です。

◆日経先物:8740円(-110円)、OSC48%(+1%)4月8日の45%からまだ切り返し中。
◆日経平均:8743円(-100円)、OSC49%(-2%)4月9日の63%から下落中。
◆日経平均指数値倍率:114(+1)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:835.25(-8.2) OSC53%(+2%)4月6日の43%からまだ切り返し中。
◆マザーズ指数:316.31(+1.86)、OSC48%(-3%)4月9日の61%から下落中。
◆ヘラクレス指数:499.55(+0.05)OSC62%(+2%)4月9日の71%から下落中。
◆ドル・円:99.37円(38銭の円安)OSC48%(+2%)4月14日の46%から切り返しに転じたか?更新
◆日経先物イーブニングセッション:8830円(大証終値比+90円)更新
◆シカゴ日経先物:8850円(円建て、大証終値比+110円)更新
◆NYダウ:8030ドル(+109ドル)OSC61%(+2%)ここから3枚腰を発揮するかどうか?更新

後場は、下げ基調とはなったものの、大きな崩落と言えるような下落にはなりませんでした。但し、終日ダウの先物の弱さから、少し切り返しては押し込まれるという、じり安の展開でした。

引けにかけて、その中でも勢いが良かった9684スクウェアエニックスを1785円(これは何方かの大引けの成り売りでさらわれました。)で、1951協和エクシオを752円で持ち越しました。

後場見ていた銘柄の中では、8028ファミマや9983ファーストリテイリングが、後場はだれておりました。肩の弱いピッチャーが投げる玉のように。こうした傾向が明日どう出るものなのか、一応参考のためにウォッチしたいと思います。

勢いが衰えなかったのはエニックスの他には7974任天堂、それに筆者が朝方に損切った2371カカクコム、それに地味ながら2897日清食品あたりでしたね。

いずれも短期では押されていた銘柄か、テクニカルには切り返しのサインを示していたものです。

それにしても、決算決算翌日に特売りで涙をのんだ3333あさひが、今日の後場はだれましたが、一旦、1662円まで落としておいてから上げるとは、一杯食わされましたが、この株が如実に示しているように、OSCによる明日のトレンドはそれなりに意味があるようです。

・3月27日(+61円)OSC75%(これは昨年来の最高値。)
・3月30日(+22円)OSC69%(反落を予想している値。)
・3月31日(-35円)OSC69%(好決算の翌日の下げ。)
・4月9日(+18円) OSC47%(3月末から一貫してOSCを落とす。)
・4月10日(+35円)OSC59%(この日、1662円からの切り返し)
・4月14日(+60円)OSC76%(3月27日を1%抜く高OSC)
・4月15日(+20円)OSC73%(ピークアウトしたか?)

こうした動きを示しますので、正解は3月30日に売り、4月10日にOSCが反転したのを確認し前日比プラスとなる1700円を超えたところでの買いでした。

筆者は4月7日に1700円で手を出すも、その日に撤退。そこから下げたのでそれは正解でしたが、その後の切り返し局面では、番茶の出がらし銘柄かと思って何も見ずでした。

こうしたOSC値を見ながらの旬の時での仕込みを、何とかものにしていきたいと思っております。

とりあえず明日は、スクエニと協和エクシオでどうなるかを見定めます。

物色の矛先が、多少内需や新興に向かってきた気がします。

-------16日朝のコメント-------

アメリカ株式市場は引けにかけて値を伸ばして、いずれの市場もプラス終了でした。決算を控えての見送り気分はあるものの、各種経済指標は悪くないものもあり、落とす理由が見あたらなかったといったところでした。

その指標ですが、悪いながらも市場予想を大きく上回ったのが4月のNY連銀製造業景気指数です。これは200社の経営者への調査ですが、-35ポイントの予測に対して、-14.65ポイントでした。ゼロ地点が景気中立ですのでまだ悪いものの、予想よりかなり上。

それから対米証券投資も前回の赤字を縮小修正して、2月度は220億ドルの黒字となり、予想を45億ドル上回っております。

鉱工業生産は依然として予想の0.9%より悪く-1.5%でしたが、日本に比べると意外と健闘しておりますね。

なお、週間原油在庫は+560万バレルとなり、予想の+190万バレルを遙かに超えて1990年9月以来の高水準であったにもかかわらず、あまり値を下げてはおりません。ガソリンなど製品レベルでは予想より減っておりますので、あまり気にしていないのでしょう。

それに市場はあまり注目しておりませんが、4月のNABH住宅指数です。予想の10ポイントに対して14ポイントとなっております。9→14への上昇幅は何と2003年5月以来で最大。

この指数は全米住宅建設業者協会加盟の業者に今後半年間の売れ行きを予測してもらい、良くなる・悪くなるが半々の場合は50ポイントになりますが、じわりと良いが増えてきております。30ポイントぐらいにまで戻さないと注目しないのでしょうね。

なお、アメックスの貸し倒れ率の増加ペースの鈍化も追い風になったようですが、何事も嵐のような強風が吹き荒れ続ける訳はありません。時に、凪のような状態とまでは言わなくても、一瞬風が弱まることはよくあることです。

夫婦喧嘩がその典型かと。じっと耐えていれば、少しずつ相手の舌鋒も収まってきます。途中で下手に反論などすると返って火に油を注ぐようなものです。

昨日のブログで紹介した、バーナンキ議長の「一巡」したという発言そのものです。何事も2巡目、3巡目に入れば、段々と弱まるものです。

しかし、その弱まった時に「真の反省」を見せないと再燃することは必定かと。

クレジットカードを踏み倒す人間が、「真の反省」をすることは、豚箱にでもしょっ引かなければ、まあ、筆者にはあまり考えられません。

単に、踏み倒すべき人間が一巡しただけではないですか?
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