株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

鳥の仏教

2009-04-13 21:31:14 | 折々の随想
「鳥の仏教」という仏教経典があることを、同名の中沢新一の本(新潮社、2008年11月30日初版)で初めて知りました。

あの中国に制圧されたチベット人がインドに逃れた際に、仏教の伝統を守り、若い世代に仏教思想を分かりやすく説くためにも使われたそうです。

1時間程度で読むことができますので、「鳥の仏教」とは何か、興味のある方はページを開くことをお勧めします。

筆者も、ダルマという言葉の意味が、皆目分かりませんでしたが、これを読んで理解が深まりました。

8世紀の中頃のチベットでは、インドの仏教の高度な教えを求める旅に出た、ヴァイローチャナという若者が、ある時シュリーセンハという師に巡り会い、この師から「無為自然のままに存在の真理を知る」教えを学びました。

そして、ヴィローチャナが「知恵のカッコウ」という題名の小さな本を著しております。

8世紀の中頃に、以下のような高度な形而上学的な想念にまで高められた宗教があったことは驚きでした。

「世界の実相は二元論を超えており、個体は心がつくる概念構成から自由である。世界に確定したものなどはないが、すべての現象はそれ自体善である。存在は自ずと完成しているから、努力して何かを得ようとする病を絶って、無努力のままに止まるのが、わたしの教えである。」

アニミズムをベースとして持つ「ボン教」を第1層にして、現世否定の思想を第2層にセットした「鳥の仏教」は、例えば次のように教えます。

・この輪廻する世に本質はない。真実のない幻である。偽りの幻影としてつくられている。
・本質は空であり、生まれることもなく、滅びることもなく、とどまることもない。
・心をどこかに求めても見出すことはできず、探しても得ることはできない。

鳥の仏教の思想が少しでもこの現世に浸透していれば、今とは全く違った世になっていることでしょう。
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明日のモニタリング銘柄(4.14.09)

2009-04-13 17:53:27 | 明日のモニタリング銘柄
明日、4月14日(火)のモニタリング銘柄です。( )内は今日の安値。

【モニタリングA】 買い候補銘柄

1.4541日医工(2630円)
 地合に逆らうのが特技の株ですので、その点は安心感あり。

2.6255エヌ・ピー・シー(4210円)
 かすかな胎動の気配。売り枯れ状態か?

3.6506安川電機(489円)
 今日の地合でOSC+2%の49%終了は立派。高値更新。

【モニタリングB】 底値からの反転期待銘柄

1.4536参天製薬(2500円)
 ドライアイ対応、ヒアレインに毎日お世話になっています。

2.9697カプコン(1600円)
 1564円の3月19日の安値を意識。

3.2602日清オイリオ(2602円)
 しかし、上にも下にも行かない苔株に成り下がったようです。或いは達磨株か。

4.4617中国塗料(589円)
 580円が抜けると564円まではすんなりと滑落するようですので注意。

5.9501東京電力(2380円)
 超地味系のこれがじり安。柏崎原発が稼働する時に再度火災とは。何かが取り憑いているのか?

6.2371カカクコム(287500円)
 安値割れると再度音無の構えに入るか?

以上です。
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自力上昇は不可

2009-04-13 11:33:05 | 株に出会う
新興国なみに年初からの下げを戻した日本市場ですが、ここから先は、自力上昇は不可のようです。

年金買いの燃料も切れ、株式買い取り機構は、相場がよほど理不尽に売り込まれた時にしか出動しないこととなり、ここは、外人勢が3月期決算を終えて、これまでに「焼け太り」した日本市場から、刈り取り作業に入るためのタイミングを見計らっている段階かと思います。

何しろ、今期予想EPSに基づく予想PERが42倍にも達している日経平均が、これ以上買われるとすれば、PER10倍のドイツと併合するという、突拍子もない出来事ぐらいしか考えられません。

それでも10倍+42倍÷2=26倍にしかなりません。

後は、昨年10月から20分に1程度まで落ちたアイスランドをついでに併合すれば、これで世界水準のPERに達するかと思われます。年中氷結したアイスランドなら、この過熱した日本市場を冷やすのにうってつけかと。。。

各市場ともOSCはきちんと落としております。日経平均が-6%の52%、TOPPIXは-5%の51%です。

ところで今日のモニタリング銘柄の7974任天堂が不振を極めております。OSCは何と32%です。2月9日の28%以来の低水準です。前場終了段階のRSIの27%というのも、2月19日の26%以来です。それ以前では1月26日の22%が今年の最低値でした。

こうなると、あと数千円ぐらいの下落を待つ以外にはないかと思います。それと日本市場の崩落が重なると雰囲気は一気に悪くなるでしょうね。

持ち越しの3349コスモス薬品は、今度はうまく行きました。金曜日に買い増しが出来なかったのが痛かったのですが、これはやむを得ません。寄り天と判断し寄り付きでそのまま成り売り。

前回の3333あさひとの違いは、やはりテクニカルな指標の位置取りでした。あさひは明らかな下降曲線を描いていて、株価も相当に上昇した後での決算発表でした。

これからはOSCを中心とした指標が底辺あたりに達して、そこから更に押されたところを拾うことにしますが、今の50%台のOSCのポジションでは積極的な買いは見送らざるを得ません。

むしろ戻り売りのチャンスの時期となります。
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