今年1月10日に日経中期波動分析という記事を書き、昨年の激動相場でのオシレーター分析の有効性を検証しました。
その時の条件は以下の通りでした。
1.OSCが40%前後以下へと落ちた日を起点とする。(このOSC値は日経平均の過去データからの設定です。個別株は別。)
2.翌日以降に起点日の前日のOSCを上回って、かつ安値・高値ともに前日を上回り、終値がプラ転した時に買い。(いきなり前日高値を抜いて始まるケースは寄り付きで買い。)
3.その後は、安値・高値がともに下回ることがない限りホールド。
4.安値・高値がともに前日を下回った時に売る。(寄り付きで前日安値を下回った時は寄り付きで売り。)
何事もしつこく有効性を検証しないと使えるツールにはなりませんので、思い出したように今年の日経平均に当てはめて検証してみました。
結果は下記の通りです。
・1月27日 買い 8061円 1月30日 売り 8138円 +77円
・2月25日 買い 7461円 3月2日 売り 7414円 -47円
・3月11日 買い 7165円 3月27日 売り 8621円 +1456円
今回の3月11日からのブル相場では十分に利益が乗った勘定となります。ところがやっかいなのは、NYダウです。
・1月16日 買い 8281ドル 1月20日 売り 8109ドル -172ドル
・3月4日 買い 6876ドル 3月5日 売り 6726ドル -150ドル
・3月10日 買い 6926ドル 3月20日 売り 7369ドル +443ドル
最後のラリーでは+443ドルですが、日経に比べて値動きのレンジが変に小さく的中させるのが日経より難しいようです。
この理由は多分、NY市場はその日の経済指標などの影響度合いが強く、日経平均はダウの影響をもろに受けて、単にギャップアップ、ダウンが激しくより単純なだけのことだと思います。
問題は、日経平均の3月11日の寄り付きの買いはいいのですが、翌日の-178円の下落に対しセオリー通りに売りを耐えることが出来たかどうかです。終値ではまだ30円ばかり利が乗っていましたが、これは寄り付きで買うことが条件となります。それに乗り遅れた方は多分降りるはめになっていたことでしょう。
1つの対処法としては、3月11日にはOSCを+12%も伸ばして54%にまで達しておりましたが、これは明らかに上げ過ぎのサインでした。ここで一旦引けで売り、翌日、特に安値を下回らないことを必ず確認して、かつ、前々日のOSC(この場合は10日の42%)を下回っていないことを確認して12日に買いに入ることです。とにかく3月12日は相場格言に言う、「一押しは買い」だったのですが、前日からの持ち越しの場合は、そこで思わず売りたくなるのが相場の陥穽という訳ですね。
それにしても、昨秋に続いて、日経平均の2月中旬から下旬にかけての下げ相場でも有効に働き、迂闊な買いは避けることが出来ました。
従って、多少の条件追加をしながらも、この波動分析の条件式は未だ有効ということにして、今後に生かしていきたいと思います。
その時の条件は以下の通りでした。
1.OSCが40%前後以下へと落ちた日を起点とする。(このOSC値は日経平均の過去データからの設定です。個別株は別。)
2.翌日以降に起点日の前日のOSCを上回って、かつ安値・高値ともに前日を上回り、終値がプラ転した時に買い。(いきなり前日高値を抜いて始まるケースは寄り付きで買い。)
3.その後は、安値・高値がともに下回ることがない限りホールド。
4.安値・高値がともに前日を下回った時に売る。(寄り付きで前日安値を下回った時は寄り付きで売り。)
何事もしつこく有効性を検証しないと使えるツールにはなりませんので、思い出したように今年の日経平均に当てはめて検証してみました。
結果は下記の通りです。
・1月27日 買い 8061円 1月30日 売り 8138円 +77円
・2月25日 買い 7461円 3月2日 売り 7414円 -47円
・3月11日 買い 7165円 3月27日 売り 8621円 +1456円
今回の3月11日からのブル相場では十分に利益が乗った勘定となります。ところがやっかいなのは、NYダウです。
・1月16日 買い 8281ドル 1月20日 売り 8109ドル -172ドル
・3月4日 買い 6876ドル 3月5日 売り 6726ドル -150ドル
・3月10日 買い 6926ドル 3月20日 売り 7369ドル +443ドル
最後のラリーでは+443ドルですが、日経に比べて値動きのレンジが変に小さく的中させるのが日経より難しいようです。
この理由は多分、NY市場はその日の経済指標などの影響度合いが強く、日経平均はダウの影響をもろに受けて、単にギャップアップ、ダウンが激しくより単純なだけのことだと思います。
問題は、日経平均の3月11日の寄り付きの買いはいいのですが、翌日の-178円の下落に対しセオリー通りに売りを耐えることが出来たかどうかです。終値ではまだ30円ばかり利が乗っていましたが、これは寄り付きで買うことが条件となります。それに乗り遅れた方は多分降りるはめになっていたことでしょう。
1つの対処法としては、3月11日にはOSCを+12%も伸ばして54%にまで達しておりましたが、これは明らかに上げ過ぎのサインでした。ここで一旦引けで売り、翌日、特に安値を下回らないことを必ず確認して、かつ、前々日のOSC(この場合は10日の42%)を下回っていないことを確認して12日に買いに入ることです。とにかく3月12日は相場格言に言う、「一押しは買い」だったのですが、前日からの持ち越しの場合は、そこで思わず売りたくなるのが相場の陥穽という訳ですね。
それにしても、昨秋に続いて、日経平均の2月中旬から下旬にかけての下げ相場でも有効に働き、迂闊な買いは避けることが出来ました。
従って、多少の条件追加をしながらも、この波動分析の条件式は未だ有効ということにして、今後に生かしていきたいと思います。