南信州のりもの倶楽部♪

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タイガーエンジンのさらなる高みを目指す その4

2009年05月12日 16時23分18秒 | 輸入横型エンジン編
中華エンジン好きのみなさんこんにちは。
「のりもの倶楽部」南信州版でございますよ。
またまた久しぶりの更新になってしましましたが、
エンジンを分解してネタは用意しておきました。
ちなみに「その3」はヘッドチューニングを書いた時とみなしますが、
今回もじっくりとご覧になってくださいな。

まずはこのエンジンに流用するカム。
前のヘッドチューンの時にも書きましたが、
タケ○ワのスーパーヘッド+R用、S25カムでございます。
僕らが前に作ったLIFANの125ccエンジンは、
小さい方のベアリングはカムと一緒についてきたのをそのまま使いましたが、
今回はカム位置調整用のためのカラーと、それに合わせたベアリングを用意しました。

上の写真はカムシャフトにそのカラーだけを入れた物で、
上のベアリングは純正。下が今回使うベアリングボールが小さい低抵抗のベアリングです。
このベアリングをヘッドに入れてポンチで固定し、
カラーはベアリングに残るようなキツめのクリアランスなので、
このエンジンもヘッドを分解せずにカムシャフトが抜けるようにしてあります。
ここら辺の構成はスーパーヘッドのマネですかね。









これは12Vエンジン用のカムと並べて長さを比較したものなのですが、
カラーをただ入れただけでは長すぎる事が判明。
この後カラーを削って長さを調整しましたが、
ここの長さは別に精度を求めなくても、
ベアリングのすき間から油圧が抜けるものでもなくなってるので、
適当にグラインダーで削っておきました。

しかしこうやって並べてあるだけでも、
S25カムのカム山は凄いですねぇ。
当然バルブが開いてる時間は長くなるので高回転向きですし、
S15カムと違ってS25はバルブオーバーラップもちゃんとあります。
そしてバルブ同士が接触しない事は前に確認してありますから、
後はこのカムを組み込むだけですな。

それと今回もS15カムを組んだエンジンと同じように、
エンジンの吹け具合を動画で撮影してようつべにアップする予定です。
もしかしたらエンジンを壊す瞬間を撮影できるかもしれないのでお楽しみに(笑










これは実際にカムを組んだところ。

左側のベアリングですが、
前のエンジンの場合はベアリングを内側にずらしてカムの長さの帳尻合わせをおこないましたが、
今回はベアリングのちゃんとした位置になるようしっかり入れて、
そのすき間の部分をカラーで埋めるような構成にしてあります。
これならベアリングの位置も安心ですし、
ここから油圧は抜けないので潤滑面から見ても有利でしょうね。

そこまでしてこのカムを流用したいか?って話になるでしょうけど、
こんな加工してまででも流用する価値は十二分にあります。
前のS15でもあの重ったるい吹けしかしなかったロングストロークエンジンが
前にアップした動画のようになったんですから、
このショートストロークエンジンに流用したら一体どんな吹けになるか。
想像しただけでもド○ゴンボールの孫悟空のようにワクワクしますね。

そんな訳でヘッドの加工は全て終ったので、
次回は高精度のベアリングに交換するよう腰下を分解していきます。
また見て下さいな。



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コメント (10)
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