![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/6e/95fd6f556d014652ec7b589e02b8a111.jpg?1644497373)
今日なんだがまたロンシンのエンジンを作っていたんだけど、
140ccキットをそのまま装着するとピストンがヘッドに当たるみたいで、
その後仕事に呼ばれたから今回は終わりにしておいた。
そして昼飯時にロンシン125をハイカム化するって言う動画を見つけて見ていたんだけど、
どうやらこのブログを参考にされたみたいなんだが、
最後まで見てはいないがポン付け不可能!みたいな感じで終わられると嫌なので、
ロンシン125のヘッドにLIFAN150のカムを装着する正しい方法を一応だが書いておく。
先ず動画を軽く見た感じだとハイカムとバルブを一緒に用意されたみたいなんだが、
あの小径バルブの正体は中華110cc(正確には107cc)の物で、
ただ傘の大きさがマチマチだったりするので私の場合はロンシンのノーマルカムを写真のように傘を菱形のように加工して取り付けている。
加工方法としては旋盤かボール盤にバルブをチャッキングして、
それを回しながらグラインダーで削ってバルブの角を落としてあげる感じ。
ただ、この加工をしても写真のようにバルブ同士のクリアランスはギリギリだから、
最低でも親指の爪が入るくらいのクリアランスは必要となり、
それでもまだ危険だから高回転までの無駄な空吹かしは絶対しないこと。
だから珍走団や旧社会のようなバイクの使い方はダメなんだが、
そんな使い方する方が私のブログを見てるとも思えないから気にする事無いか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/12/23bf0573f62974d3f9ce2587426f0ce3.jpg?1644498445)
お次はバルブスプリングなんだがロンシンのヘッドのスプリングはメインとサブのスプリングが入っているんだけど、
ハイカム化するとサブスプリングが縮みきってしまいそのまま組むとカムとロッカーアームが焼き付くため、
内側のサブスプリングは外してしまいメインスプリングだけにしてあげる。
シングルスプリングだとサージングを気にされる方もいると思うが、
普通に使ってれば125ccの単コロが15000rpmも回らないから気にする事は無いし、
自分が使うエンジンなんかは全てがメインスプリングのみにしてしまっている。
サージングしないならフリクションでしか無いサブスプリングなんて無い方がフリクションが減るよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/36/6443520640bac78d805c4a9c5939c414.jpg?1644498902)
カムの脇にある小さい穴と言うかエア抜き口なんだが、
中華エンジンの場合はここが結構塞がっているためリューターで拡大してあげるか、
何ならヘッド内部とカムチェーントンネル側を繋げるようにドリルで穴を開けてしまっても構わない。
ヘッドに上がって来たオイルはヘッド下側のオイル通路からクランクケースに戻るんだが、
このエア抜きが狭いとヘッド内はほぼ密室となり、
空気とオイルの交換作用が低下するためヘッド内にオイルが溜まり過ぎてしまい、
ヘッド内部はオイルでパンパンになるしクランクケース内の油面は下がるし、
行き場の無いオイルのせいでオイルポンプにも負荷がかかるしとロクな事が無い。
これはモトラタイプのカムを使ってるヘッドならエア抜きはちゃんと作ってあげよう。
とりあえずこの一式を行う事によってロンシン125をハイカム化出来るんだが、
バルブを外すにはバルブスプリングコンプレッサーは必要だし、
旋盤かボール盤にグラインダーとリューターまで必要になると自分では出来ないよ!
って方も居ると思うのでこの作業の代行を行なっております。
例えばバルブの加工だけなら1本1,000円で2本だから2,000円だし、
ヘッドは外せるけど他は無理!って方にはヘッド丸ごと送っていただければバルブ加工にサブスプリング抜きやエア抜き拡大とハイカムまで装着し、
タペットクリアランス調整までして合計で1万円で構わないし、
もしガスケットを破ってしまっても中華エンジン用ガスケットなら単品販売もしております。
他に部品は買っちゃったから加工だけお願いしたい、みたいな要望も普通に受け付けているから、
気になった方は下記のメールアドレス
msworksjapan@yahoo.co.jp
こちらまでどうぞ。
ロンシン125はハイカム化するだけでも化けるから是非行っていただきたいし、
なんならフルオーバーホールついでにフルパワー化なども行っているから、
先ずは無料見積もりの請求をしてみて下さいな。