団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

人種差別の根は深い

2016-07-24 05:25:41 | 日記
一昨日の中日新聞にさだまさしさんが月に1回のコラムを書かれていました。
タイトルは「人々のハーモニーは?」でした。


 「僕のピアノの上では黑鍵と白鍵がきれいに並んで完璧なハーモニーを奏でているのに、
なぜ僕らにはそれができないのだろう」

 1982年にポール・マッカートニーとスティービー・ワンダーが
ピアノの黒鍵と白鍵を黒人と白人になぞらえて歌った「エボニー&アイボリー
(直訳すれば黒檀と象牙)」という歌があった。

 その後、2010年にポールが「ガーシュイン賞」を受賞した際、
ホワイトハウスへスティービーが駆けつけ、オバマ大統領の前で
デュエットした歌として名高い。

 さてその米国では、白人警官がまたまた黒人男性を射殺。
理由も希薄で、しかも躊躇せずにあっけなく射殺する映像が
繰り返し流されるとなれば、黒人の怒りに火がつくのも
分からないでもない。

 もともとつい最近まで正々堂々と人種差別を行ってきた国だから
むしろ今更、と思わくもないがずっとくすぶっていた
「人種差別問題」に対して米国内のあちこちで火の手が上がっている。
あののんびりしたハワイ、マウイ島のリゾートレストランでも
僕らに対して「イエロー」「ジャップ」という言葉を吐きかける
白人があったくらいなのだ。
この根は深い。

 被爆地に育った僕としても、もしも日本が白人の国であったら
決して原爆を使用しなかっただろう、という確信のようなものがあって、
彼らの心の底に根強く潜む人種差別を独り悲しむ。

 銃規制の問題、白人と黒人との対立、ヒスパニックやアジア系住民への
差別問題など、いよいよ「自由の国」米国がひそかに孕んでいる矛盾が
音を立ててあぶり出されつつある。

 また、大統領選挙を前に、人種差別を助長するトランプ氏の
発言が受けるとなれば、その辺りに米国人の本音と建前を
垣間見るようで、なんとも人々の調和は困難な様相だ。

 とまあ、人ごととして論ずるのは簡単だけれども、
ではわが国はと目を転ずれば他人のことは言えた義理ではない。
近隣国との根深いあつれきやら途上国への差別やら。

 同じ日本人同士にも差別や生活格差の問題もあって、
自由平等とは何か、と己が手の汚れを恥じ入るばかりだ。

 さて先の参議院選挙の投票率が54.7%。
これほど政治に興味がないとは、この国の民度が落ちた証か、
あるいはこれが平和の行き着く果てというものか。

 これでは「改憲」の国民投票を迎えた時、
この国の人々はきちんと正しいジャッジができるのだろうか、
と英国民の国民投票後の周章狼狽ぶりに暗然とする。

 そこへ面妖な東京都知事選だ。
ああ、頭痛い。

 

 さださんも悩むほど世界が混乱に陥っています。
ISのテロを始め、一昨日はドイツ南部ミュンヘンで起きた銃乱射事件で、
金曜日の夜に食事や買い物を楽しんでいた家族連れを含む無防備な人々が襲撃された。
又、バングラデシュの首都ダッカの飲食店で7名の日本人は殺害されてしまう。
もう何が起こるかわからないです。

 さださんが「被爆地に育った僕としても、もしも日本が白人の国であったら
決して原爆を使用しなかっただろう、という確信のようなものがあって、
彼らの心の底に根強く潜む人種差別を独り悲しむ。」と、書かれていましたが、
私もそう思います。
日本人が白人だったら、米国は原爆を落とさなかったと思います。


「ではわが国はと目を転ずれば他人のことは言えた義理ではない。
近隣国との根深いあつれきやら途上国への差別やら。」

 これも私の意識から抜けないです。
うちの母親たちが朝鮮の方を「チョンコロ?」と馬鹿にしていたので、
子供心に朝鮮の方を下に見るようになってしまいました。(苦笑)
会社の先輩で名字に「金」が付く人がいましたが、
俺は朝鮮人ではない!日本人だと力説していました。
 韓国ドラマを見てから朝鮮の方を下に見る傾向は無くなりました。(笑)

 アメリカはトランプが大統領になったりしたら、自国優先主義がまかり通るように
なるでしょう。
日本も対応に苦慮することになるでしょうね。
世の中 何が起こるかわからない時代に入りました。
さださんでないですが、頭が痛い!(苦笑)






君たちがいて僕がいた 舟木一夫 さん2
コメント (16)
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