団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

科学とか論理とか根拠を無視する姿勢は国難を乗り越えるどころか、 「玉砕でも構わない」ことになる。

2020-03-13 04:47:55 | 日記
 中日新聞の「エンタ目」という欄に「新型コロナ禍・鈍感な人 極論に走る人」というタイトルで、落語家の笑福亭 たまさんの文が掲載されていました。




 タクシーに乗った時に運転手さんがサービスで何かくれることがある。
ティッシュや飴やガムなど、さまざまだ。

 先日タクシーに乗車したら、運転手さんがポチ袋を渡してきて
「中は小さい小さい折り鶴です」と言うてきた・・・・。

 思わず、「今、新型コロナウィルスで危ないと言うてるのに、メチャクチャ手でこねくりまわした折り鶴をくれるんですか!?濃厚接触やないか!」
と思ったが、もちろん口には出さなかった。

 これが普通の日常なら「へぇー、ちょっとした気遣いですね」と言うのだろうが、
「いやいや、今の状況わかってる?お客様への気遣いなら、ここはトイレットペーパーでしょう!
もらえたら笑えるし、一ロールでもうれしいし、あるいは除菌シートとか。
このご時世に折り鶴は逆に非常識やろ、どういうことやねん」と思った。

 しかし、私はポチ袋をカバンに入れながら「ありがとうございます」とだけ言い、
「ここでツッコまないことこそ、気遣いだ・・・。けどアカンて考えたらわかるやろ」と心で思った。

 もちろんその運転手さんが折り鶴を渡す時に今の時世を気遣って「大丈夫ですよ。
ちゃんと手をアルコール消毒してから折りましたんで」とか言うても
「いやいや!それも違うし!」になるが。

 一斉休校やイベント自粛の政府の要請について
「今は戦時中と同等だから国民が一致団結してこの国難を乗り越えるべき。
根拠とか言わずに安倍首相について行こう」みたいなことを言う人がいてビックリした。

 「今が戦時中」ではなく「その考え方が戦時中や」としか思えない。
第二次世界大戦の反省を全く生かしていない。

 科学とか論理とか根拠を無視する姿勢は国難を乗り越えるどころか、
「玉砕でも構わない」ことになる。

 安倍首相に付いて行くかどうかは別にして「根拠とか言わずに」と言うのが問題だ。

 一方でお客様に「満員電車に皆乗ってるんやから、全員落語会に出かけても一緒やて思ってほしいんです!」
という芸人がいて驚いた。

 そこは満員電車になっていることを問題視すべきだと私は思うのだが、
「満員電車で感染するかもわからんから、落語会で感染しても一緒やん!」みたいな結論にいくとは思わなかった。

 ある意味、これだけ多種多様な考えの人がいれば、どんな形で感染するかはもうわからない。
皆さま、ご自身で予防対策を。


 以上です。

 この落語家さん、存じ上げないですが、なかなか鋭い方ですね。

>一斉休校やイベント自粛の政府の要請について
「今は戦時中と同等だから国民が一致団結してこの国難を乗り越えるべき。
根拠とか言わずに安倍首相について行こう」みたいなことを言う人がいてビックリした。

 こんな人がいるんだ!
安倍さんの会見からは、科学的根拠は言われなかったですよね。
根拠を言わずに一斉休校やイベント自粛を要請するから、単なる思いつきだと思われるんだ!

 日本を非常事態宣言下のような日々にした安倍さんは、何を根拠に一斉休校やイベント自粛を要請したのか
説明責任があると思います。





Fly me to the moon - Julie London
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする