風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

映画

2005年06月07日 | 映画
〇「モンスター」
佳作だ。


〇「草の乱」
秩父事件のオリエンテーションとしてはよいが、映画としては失敗。
秩父事件の何を伝えたいのか、全くわからないのだ。
主演の緒形直人は、あいかわらずへたくそ。
「郡上一揆」も同じような不満が残った。史実=ドキュ的オリエンとしても不十分、映画的エンタとしても中途半端。


〇ビデオ「父と子/続・名もなく貧しく美しく」11/2
秀作だ。
出演:小林桂樹、北大路欣也、内藤洋子、乙羽信子、加東大介、田村亮
前作は、戦争直後の高峰秀子と小林桂樹のろう夫婦の健気に生きる明るい物語。
続編は、昭和40代前半、コーダーの悩み、若いろう者への絶望的差別など、とても重い問題を扱う。
しかし同情誘導ではなく、人間・愛を考えさせる。
若い北大路が熱演、手話もとても生き生きしていた。

〇『血と骨』11/9

崔洋一監督、ビートたけし・鈴木京香主演。
梁石日原作の映画化。映画としてはおもしろいが、暴力だけって感じで、在日問題、深い絶望からの生きる力、家族の絆などは伝わってこない。原作を読んでないのでわからないが、原作は違うんではないか。セックスの描写も細かく全部描く必要はないし、暴力もあんなに殴り合ったら死んでしまうだろう。かえって、リアリティが減じる。                                   
主人公俊平、竹内久美子さん流の自分の遺伝子だけ残したいみたいな感じで、薄っぺらく感じてしまう。彼の寂しさ、暴力・性、どうしようもなさ、は在日の問題だけにはできないが、それなしにもない。それは描き切れていない。彼の優しさも描いてはいない。愛人が病気になった時、娘が自殺という形で殺されたとき、彼の優しさが出るが。死を覚悟したとき、帰っていったのは生まれ故郷の済州島ではなく、北であった。それはどうしてか?は観客が考えろ、というのか? アイルランド問題と移民問題を扱った『ギャングオブアメリカ』の映画の規模というスケールには負けるが、在日、人間への関心はこちらの方が遙かに優れる。だが、冒頭・最後は、『ギャングオブアメリカ』の全くの模倣、ダメ。
映画終わったとき、前に座っていた若い二人の女性は、私が部屋を出るときも座ったままであった。在日の人なのであろうか?                                

〇ベアテの贈りもの 5/11

「樋口恵子・福島みずほと鑑賞する会」
中途半端。登場人物が部分的。運動のドキュとインタビューの二本建ての方がよい。もっと長編でも良い。 


〇最後の恋のはじめ方/6/6
ウィル.スミス=試写券当選~ロマンティックコメディ