風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

草間彌生展/埼玉県立美術館

2012年04月29日 | 学習
埼玉県立美術館で、草間彌生展が開かれています。[4/14~5/20(月曜日も開館)、1100円]
4月23日行って来ました。
北浦和駅構内の案内板                     埼玉県立美術館がある北浦和公園には、いくつかの彫刻が展示されています。   
 

埼玉県立近代美術館
 
 
                           右の写真はマドリッドのものですが、今回は少し狭いですが同様の展示がされていました。
3階吹き抜けの巨大なものです。        たくさんの鏡が置かれた部屋の中に、水がはってあり、たくさんの電飾が垂れています。
 
 
 
草間さんは、水玉は幻聴を防ぐお守りのようだとどこかで言っていたように思います。
たくさんの瞳は、見つめられているという「強迫観念」ではないかと私は思うのですが。
水玉で作られた、大きな女性像の絵は今回初めて見ましたが、面白かったです。
父親に連れられた三歳位の女の子が「怖い」と言いながら見ていました。
作年訪れたスペインのソフィア王妃美術館で、草間展が開かれていました。多くの幼稚園児が遠足に来ていました。
巨大な風船や、ピカソやダリを理屈抜きに楽しめば良いのかもしれません。
今回の埼玉の展覧会では、美術館所有の赤い水玉模様のトランクや椅子なども展示されていました。

地下一階の常設展示室から。この部屋で、ビデオが上映されています。
マグダラのマリア(クロチェッティ) ダミアン神父像とハンセン病(舟越保武) 枢機卿(マンズー)
    
一階の一般常設展示は、整理中で鑑賞できませんでした。
地下では、埼玉県立近代美術館が所有すている草間作品の常設展示と、
ピカソの静物、ゴトウ・シュウの作品、山本容子のエッチング等を見ることが出来ます。

パンフレットから
  

私は、不思議な縁で、草間彌生さんの作品をいくつか見てきました。
最初は、作年スペインを旅した時、たまたまマドリードのソフィア王妃美術館で、草間展が開かれていました。その時の、様子はマドリードの草間展
次は、作年白馬を訪れた後立ち寄った松本市内の松本市美術館でした。その時の様子は、松本美術館の草間展。草間さんは松本の出身です。
その次は、東京・渋谷にあるワタリウム美術館で開かれている草間展でした。その様子は、ワタリウム美術館の草間展。        【終わり】

京都を5日間歩いて来ました。その一

2012年04月26日 | 国内旅行
4月15日から19日の五日間、京都を歩いて来ました。
五月連休後、約一月ミラノとアンカラ・イスタンブールを旅する予定です。
今年の冬と春は寒い日が続きウォーキングがなかなか出来ませんでした。
五月の旅行に向けた予行練習がぜひ必要で、京都に行くことにしました。
4月9日から行く予定を立てたのですが、春休みでホテルの予約が難しく、値段も高いので一週間延ばしました。
一日目、嵐山をレンタ自転車で巡ろうと思い、レンタサイクル屋に予約の電話を入れた所、予約はしていないと言う返事と、
花見客で大混雑で、自転車は引いて歩くことになるでしょうとのアドバスがありましたので、嵐山は18日にしました。
さて、東京駅9時発とちょっと早めの出発、11時18分にはもう京都に着いてしまうのです。
手荷物をコインロッカーに預けようとしたのですが、京都駅内と駅構内のたくさんのコインローッカーは全て使われていました。
仕方なく、ホテルで預かってもらうことにしました。
アパホテルチェーンは、田母神俊夫を支援しているので使いたくないのですが、値段と京都駅から5分の利便性を取って、
不本意ながら、アパヴィラホテル京都駅前を利用しました。(食事無し4泊で23,500円)

4月15日[一日目]

山陰本線で太秦→「歩」・京福線・帷子ノ辻(かたびらのつじ)→御室仁和寺
仁和寺 徒然草で有名な仁和寺は、真言宗御室派総本山の寺院です。[拝観料500円]
御室(おむろ)仁和寺駅
 
仁王門
  
五重塔                   九所明神
 
経堂                                    金堂
 
鐘楼                                    水掛不動尊
 
御影堂                                  観音堂
 
庭園参観はしませんでした。
西門を出ると、御室八十八ヶ所霊場(四国八十八ヶ所霊場の砂を持ち帰り、仁和寺の裏山に埋め、その上にお堂を建てたのが
御室八十八ヶ所霊場の始まりで、約3kmにわたるかなり険しい山道に、小さいお堂が点在していますし、約2時間です。
お堂には、弘法大師といろいろな仏が祀られていますが、とても小さいものです。
  
  
順番に回ったつもりですが、抜けていたり、間違っているかもしれません。
山頂付近からの京都市街の風景
 
境内の御室桜                              仁和寺の塀
 

蓮華寺[仁和寺の隣]
 
 
 

御室仁和寺駅にもどり、帷子ノ辻駅からしばらく歩くと弥勒菩薩像で有名な広隆寺です。
広隆寺[拝観料700円]
仁王門
  
講堂(赤堂)                                本堂
 
宝物館                                   弥勒菩薩半跏像は引用
 
広隆寺は、朝鮮半島からの帰化人秦氏のお寺、ソウル博物館にこの像とそっくりの弥勒菩薩半跏像(国宝)があります。
おそらく朝鮮からもたらされたのだろうと思います。
宝物館には、きれいな仏像が展示されています。
太秦まで歩いて、電車で京都に戻りました。
太秦駅                                    京都駅
 
 
ホテルの近くに渉成円庭園があります。4時を過ぎて入館は終了していました。
 
【一日目終わり】
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4月16日[二日目]
今日は、午前中は大徳寺、午後は桂離宮をメインに観光しました。

地下鉄烏丸線で、北大路に行きそこから大徳寺まで歩きました。
16日、17日は、市バス、市営地下鉄、京都バス乗り放題の"京都観光二日券"(2000円)を買いました。
ですから北大路から大徳寺まではバスで行くべきでした。事前の調査が足りませんでした。
大徳寺 臨済宗大徳寺派の大本山
南門                                    養徳院
 
黄梅院                                   徳禅寺
 
龍源院(拝観料300円)
  
 
総門(拝観料400円)                               唐門
 
三門                                   仏殿
  
法堂                                   社務所
 
社務所内かまど
 
                           国宝・玄関(方丈への門)
 
 
高桐院(拝観料350円)
   
   
   
興臨院
 
瑞峯院(拝観料350円)                                   
  
 瑞峯院安勝軒(茶室)                          千体地蔵
  
大徳寺にもたくさんの塔頭がありました。全てを回ることは出来ませんでしたし、多くは拝観お断りで境内に入ることはできません。
大徳寺の塔頭、龍源院・高桐院・瑞峯院の拝観料は、"京都観光二日券"に割引券(団体割引料金)がついています。

今宮神社
 

ここから、南下したのですが、ここでもバスを使うべきでしたが、事前の調査が足りず、歩きました。
千本ゑんま堂(引接寺)
 

釘抜き地蔵
 
  

千本釈迦堂(本堂は国宝)
 
阿亀桜                                  おかめ像


妙蓮寺(本堂工事中)
  

表千家会館                      茶道資料館
 

本法寺                                  宝鏡寺
 

妙顕寺
 
地下鉄烏丸線・鞍馬口駅まで歩き、京都駅へ行きました。京都駅から京都バスで桂離宮前駅へ行きました。

桂離宮 
桂川
 
表門
 
参観者入り口
 
土橋                                    外腰掛け
 
外腰掛け
 
洲浜
 
 
白川橋
 
古書院を臨む
 
松琴亭
  
松琴亭
 
 
賞花亭
 
賞花亭内部
 
園林堂
 
  
笑意軒 [手前の灯籠は月見灯籠]
 
  
古書院・中書院・新御殿
 
月見台
 
月波楼
 
 
御興寄
 
穂垣(竹で編んだ垣根)                          表門
 
ドイツ人の建築家ブルノー・タウトが絶賛した桂離宮は見応えがありました。
遠近法を使って、距離感や広さを演出し、灯籠にもいくつもの工夫がされているそうです。
広大な庭園を当然一望できませんが、逆に丘や木立を使って視界を遮り、平地から山への変化などの場面変化を演出したり、
様々な建築木材・石材を使用しているそうです。
参観には、宮内庁に事前の申込が必要です。
インターネットからの申込も出来ますが、往復葉書の方がアクセス枠が多いようです。
拝観料は無料です。敷地内は、ガイドの案内に従って参観し、自由な参観は出来ません。1時間ちょっとかかりました。
京都バスで、京都駅に戻る途中の京都水族館前で下車し、西本願寺・東本願寺を参拝しました。

西本願寺
途中からかなり激しい夕立、御影堂門でしばらく雨宿りしました。
本堂・御影堂内以前に何回か参拝したことがあるので入りませんでした。
龍谷大学                                 大玄関門
 
唐門
 
大玄関
 
境内全景                                  御影堂
 
本堂                                    飛雲閣
 
                       経堂
 
御影堂門                                  阿弥陀堂門
 
総門                              本願寺伝道院
 

東本願寺
旧門                                    参拝者接待所ホール
 
御影堂 [阿弥陀堂は工事中]
 
御影堂門
 雨はすぐ止み、歩いてゆっくりホテルに戻りました。【4月16日・二日目終わり】 


京都を5日間歩いて来ました。その二

2012年04月26日 | 国内旅行
4月17日・三日目
午前中は相国寺、午後は西芳寺周辺の計画です。

相国寺 は、金閣寺・銀閣寺などを抱える臨済宗相国寺派の大本山です。[500円]


総門                                   普廣院
 
天界橋・放生池                              光源院 
 
経蔵                                    天響楼
 
浴室                                   大光明寺
 
洪音楼                                   法堂
 
方丈[工事中]・庫裡                           承天閣美術館
 
林光院                                  御所・今出川御門
 
同志社大学
 

日蓮宗本山本満寺
 
  
光明寺                                   阿弥陀寺
 
十念寺                                   仏陀寺
 
葵橋西詰からバスに乗り、阪急京都線・阪急嵐山線で松尾駅に。[阪急は京都観光二日券は使えません]


松尾駅
 
松尾大社 [境内は無料ですが、庭園入場は300円だったか500円だったか]
 
 
相生いの松                                椋の霊樹
 
庭園                                    亀の井
   
神像館
 
盤座登拝入り口(入山には届けが必要らしい)                                 瀧御前
  

門前にあるお酒の資料館
  

月読神社                                  西光寺
 

鈴虫寺 [鈴虫をたくさん飼っていると言う](拝観料500円)
鈴虫寺への道
  
願いを叶えてくれる地蔵で、草鞋を履いた地蔵は珍しいそうです。
  
説法と言うよりおしゃべりが20分以上も続いたでしょうか、これを聞かないと入れないらしい、次の拝観を待つ長蛇の列がありました。
  
縁結び・願い事を叶えてくれる地蔵ということでファンも多く、休日には大変混み合うらしいですが、説法は希望者だけにして欲しいと思います。
苔寺の拝観時間は1時からで、30分ほど時間があったので、先に地蔵堂を訪れました。
地蔵堂(拝観料500円)、別名竹寺と言われ、苔もきれいでした。
 
 
細川頼之墓(石だけの墓は珍しい)                 細川頼之の碑
 
 

西芳寺[別名・苔寺] 拝観料はナント3000円、しかも往復葉書での事前の申込が必要なのです。
 
本堂=写経体験場
 
観音堂
 
 
有名な苔寺は、行って見たいと長いこと思っていたのですが、私には期待はずれでした。
境内を散策する前に、般若心経の写経をし、般若心経を三回も読経させられるのは、どう見ても穏やかではありません。
写経と読経の体験学習と割り切ればどうってことないかもしれませんし、拒否できますが、希望者だけにするべきです。
日本人の全てが仏教徒とは限らないのですから。
多くの外人も来ていましたが、彼らはどう思っているのでしょう。
庭を見たいという思いだけで、この寺に来てはいけないということなのでしょうか。
外国語の案内は、黒一色のワープロで打たれた英語だけでした。
音声での説明、ガイドは一切ありませんでした。
苔を楽しむなら、ここほど規模は大きくは無いのですがあちこちにあります。
すぐ隣の竹寺の苔はきれいでした。

浄住寺[黄檗宗、地蔵院の先にあります]
 
  
 
来迎寺
 
                                玄忠院 
 
阪急嵐山線上桂駅まで歩き、桂駅で阪急京都線に乗り換え、四条烏丸で地下鉄に乗り換え、京都駅に。
京都駅近くに、珍しい名前のお寺の看板が目に入り、行って見ると、
さる寺・正行院、わただ地蔵[由来は略]
 

一度ホテルに戻り、ちょっと休憩して、バスでショウ成園まで行き、辺りを少し散策しました。

延寿寺
 
市比賣(いちひめ)神社                           長講堂
 
蓮光寺                                  極楽寺
 
上徳寺
 
 
本覚寺                                  徳林院
 
浄運院                                   宗仙寺
 
西念寺
  バスで京都駅まで戻りました。       【4月17日終わり】
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4月18日・四日目
今日は、午前中一番で京都御所、その後、嵐山を自転車で「疾走」の予定です。

京都御所

京都御所は宮内庁が管理し、参観は、事前の申込が必要で、インターネットで申し込みます。
私は、朝9時からを申し込みました。朝8時過ぎにホテルを出て、京都駅から、地下鉄烏丸線・今出川駅下車です。
                                       参観者入り口
 
宜秋門                                   御車寄
 
所大夫の間
    
新御車寄                                 月華門
 
紫宸殿[ここは入れません。]
 
承明門                                   建礼門               
 
建春門[皇太子専用の門]                       檜皮葺の模型
 
日華門                                   宜陽殿
 
春興殿                                   御池庭を臨む
 
御池庭                                   呉竹
 
清涼殿                                   清涼殿の御簾
 
紫宸殿の裏側                             清涼殿の壁画
 
滝口[清涼殿(女官などの詰め所)を警護する武士、元の意味は川に似せた流れの取水口とか] 小御所(前方の庭は蹴鞠の庭)
 
御学問所(左庭は蹴鞠の庭)                      御池庭
 
御常御殿への門から御常御殿    
 
迎春                                    御涼所
 
聴雪                                    劔璽の間
 
御三間
 
長い間、天皇権力の中枢機関=都の中心だった京都御所は広大(南北450m、東西250m、11万㎡)で見応えありました。
先頭にガイド、最後尾に警護の職員が監視し、自由行動はできません。1時間ちょっとの参観でした。
今日では、京都御苑は公園ですが、御所の回りは公家達の家屋敷が御所を警護するかのように取り囲んでいたそうです。
地下鉄で四条に出て、阪急京都線・阪急嵐山線で嵐山に向かいました。
嵐山と名の付く駅名は、三つあります。
JR山陰本線の嵯峨嵐山駅、京福電気鉄道嵐山本線の嵐山駅、そして阪急嵐山線の嵐山駅です。
この三線・三駅は相互乗り入れどころかなり距離を置いています。
嵐山には、レンタサイクル店が複数ありますが、阪急レンタサイクルが駅の目の前で分かり易く、値段も安いので
阪急電鉄を使うことにしました。(一日800円、6段ギアのスポーツ車でした。)

法輪寺                                電電塔
 
本堂                                   多宝塔
 
うるしの碑とは珍しい
 
境内から渡月橋が見えました。                    檪谷宗像神社
 

渡月橋の風景
 
 
宝厳院
 
                                      永明院
 
等観院                                  寿寧院
 
妙智院
 

京福嵐山駅
 

天龍寺 臨済宗天龍寺派大本山(拝観料500円)
 
方丈
 
 
 
法堂
 

野宮神社                                黒木鳥居
 
嵯峨野の小径                                山陰本線
 

安立寺                                   落柿舎(松尾芭蕉の弟子・向井去来の閑居跡、300円)
 
嵯峨天皇皇女の墓                            民家の庭に、志士の像・吉村、武市、坂本、中岡
 

常寂光寺
 
妙見菩薩堂                               多宝塔
 
開山堂                                   女の碑
 

二尊院 [拝観料500円]
総門                                    黒門
 
唐門                                    本堂
 
二尊                     法然上人足曳き御影              御霊屋
  
                                      九頭竜弁財天堂
 
本堂
 
湛空上人廟                                角倉了以墓                              角倉了以像
            
四条家墓                                 伊藤仁斎墓     板東妻三郎墓
  
小倉餡発祥の地碑                             鐘楼[自由に撞くことが出来ます]
 

久遠寺
 

祇王寺[300円]
 
 
 

壇林寺[600円、説明付きでした]
 

滝口寺[300円]
 
滝口入道と横笛の木像                        横笛歌石
 
 
平家供養塔                                     人形の家というお店
     

あだし野念仏寺[500円]
本堂[阿弥陀仏]

仏舎利塔
 
延命地蔵                 水子地蔵堂
  
賽の河原
  
                                        六面体地蔵
 

愛宕念仏寺>(おたぎねんぶつじ)[300円]、1200の羅漢[昭和50~60年代に、寺の復興のために1200人の信者によって彫られたと言う]

                                      鷹巣楼(鐘、自由に撞くことが出来ます。)
  
火除地蔵尊堂                               ふれ愛観音堂
 
本堂                                    本堂内で撮影が行われていました。
 
虚空菩薩堂
 
1200羅漢のいろいろ
  
 
1200人もの人々が、自ら羅漢像を彫り、寄進したこの風景は、穏やかでした。
多くの羅漢像は、大きな目と独特のユーモアの表情をしています。
日本一長い達磨の眉毛というお店の看板

レンタサイクルの返却時間は4時半、だいぶ時間が迫って来ていましたので、途中の小さいお寺は寄る余裕が無くなりました。
また行きたかった清涼寺は残念ながら参観をあきらめ、大覚寺へと急ぎました。
ここからは、道は下り坂で、自転車はこがないでもかなりのスピードで下って行きました。

大覚寺 真言宗大覚寺派大本山、500円
大門                                    式台玄関
 
客殿
s 
                                      唐門(内側から)
 
御影堂                                   
 
御霊殿                                    霊宝殿
  
五大堂                                    広沢の池(五大堂から)
   
心経殿                                    霊明殿
 
正寝殿  
 
確か3時頃になっていたので、とにかく嵐山駅付近まで南下・山を下ることにしました。

覚勝院                                    法念寺
 

鹿王院
 

臨川寺                                    美空ひばり座
 

渡月小橋
 
午後4時になっていました。11時から5時間でした。
レンタル料は2時間400円、4時間600円、一日800円。6段変速スポーツ車で、嵐山のかなり急な坂道も登ることが出来ました。
ヨーロッパでは、自転車を路上に駐輪するなんて考えられません。
頑丈なチェーンで柵などにロックしていましたし、サドルを外して駐輪する人もいました。
ヨーロッパの大都市では、自転車専用道路の整備も少し進み、乗り捨て自由のレンタバイク(ベリブ)がありますが、
ステーションがたくさんあるわけではなく、あちこちに自由に駐輪できません。
電車や確かメトロにもそのまま持ち込めたと思います。
 
嵐山は広く、小さなお寺にふと立ち寄る余裕はなく、清涼寺も行くことがで来ませんでした。
阪急嵐山駅→四条→メトロで京都駅に戻りました。                           【4月18日・4日目終わり】

京都を5日間歩いて来ました。その三

2012年04月26日 | 国内旅行
4月19日・五日目
今日は、朝一番で大原・三千院に行き、午後は妙心寺を参観する予定です。
京都には、京都市バス・京阪バス・京都バスの三つの会社があり、大原へは京都バスで行くのが便利のようです。
大原は、京都の北東20km弱、比叡山より遠い距離にあり、バスで約一時間かかるのですが、料金は580円とすこぶる安いです。
8:05発のバスに乗りました。この時間なのに、京都市内は渋滞はありませんでした。
 
総門(300円)                              客殿内       
   
 
最澄肖像                                                  王義之書
  
宸殿
 
阿弥陀堂
 
わらし地蔵                              弁財天
 
不動堂                                               観音堂
  
慈眼の庭                                石仏(阿弥陀仏・鎌倉時代のもの) 
 

実光院[600円、抹茶付き]
 
楽器類[演奏して良いです]
 
  

勝林院[300円]                            法然上人腰掛石
 

宝泉院[600円]                                  法華堂(宝泉院とは別のお堂)
      
浄蓮華院                                
 

来迎院[400円]                             鐘楼[撞くことが出来ます]
 

本堂[薬師如来]
 
                                      鎮守堂・地蔵堂など
 
御廟・聖応大師良忍上人三重石塔                  如来蔵
 

大原念仏寺
 

寂光院[600円]、建礼門院様が晩年を過ごした尼寺       本堂                                本尊・六万体地蔵尊菩薩(引用)
 
雪見灯籠(豊臣秀吉が寄進した)      書院
 
四方正面の池                                
 
汀の池                                   千年姫松
 
茶室への門                                茶室・孤雲
 

建礼門院徳子大原西陵
 
朧の清水
 
実は、寂光院に行く時ちょっとした失敗をしました。
大原に来るバスの途中に、「野村分れ」というバス停があり、その交差点には寂光院1.8kmとありました。
この日は、"京都観光一日券"を買っていましたので、バスに乗って二駅戻るのが便利と思ったのです。
大原発のバスは、0・20・40分でした。時計を見ると11時半ちょっと前だったので大急ぎで大原バス停に向かったのでした。
三千院への参道・門前道をゆっくり楽しまずに、です。
寂光院参道途中に、なんと大原バス停800mの案内板がありました。その道は、大原バス停の裏に出るのでした。
12時40分発のバスで、京都駅に戻り、山陰本線で妙心寺のある駅・花園に向かいました。[JRは一日券は使えません。]


法金剛院[500円]
 
 

妙心寺 臨済宗妙心寺派本山[500円]
そのホームページに、「たるをしる 原子力にたよらない わたしたちにできる 小さくて大きい支援」とありました。

南総門                                    勅使門
 
慈雲院                                    長興院
 
蓮池                                     養源院
 
涅槃堂                                  龍泉庵
 
放生池                                  退蔵院[400円]  
 
三門                                     仏殿
  
法堂(中に入るには拝観券が必要)                      雲龍図[リーフレットから]
 
仏殿と法堂                                法堂裏
 
寝堂                                   麒麟ビールの麒麟のモデル
   
鐘楼[これは二代目、国宝の鐘は法堂内に安置されている]           大鐘楼
 
明智の浴室[明智光秀を弔う]、中は拝観券が必要
 
聖澤院                                   経蔵
 
大心院                                   大方丈入り口[非公開]
 
霊雲院                                 春光院
 
麟祥院                                 智勝院
 
金牛院                                 北総門
 
妙心寺境内も広大です。塔頭(たっちゅう)は46もあるそうですが、そのほとんどは非公開でなので、ほとんど訪れませんでした。
拝観券[500円]で入ることができるのは、法堂と明智の浴室だけです。
歩いて、等持院に向かいました。 これは、京福北野線の竜安寺駅


等持院 足利将軍家の菩提寺 [400円]                                                 マキノ省三の碑
  
方丈
 
 
霊光殿[足利氏代々将軍の木像が安置されている]      霊光殿内部[引用]  
 
                                     茶室
 
足利尊氏の墓                                足利一族の供養塔 
 
  
参拝者が等持院を去る時、職員が「良いお詣りでした」と声をかけていました。

六請神社                                立命館大学
 
立命館大学正門前でバスに乗り京都駅に戻りました。小一時間かかりました。
ホテルに預けていた荷物を受け取り、京都駅ビル内の京都伊勢丹でお弁当と缶入りウイスキーを買って、17時6分発の新幹線で帰宅しました。

【以下は、かなり私の個人的ことですので…】
今回、JR東海のEXPRESS CARDを求め、初めて使いました。
通常料金は、13520円、カード利用だと12470円、カード年会費1050円、一年間に一往復すると1000円ほど安くなります。
無料で何度もキャンセル・申込・座席指定などが出来るなどのメリットがありますが、
一年一回位なら、金券ショップの回数券とほとんど同じかも、このチケットは買いに行く手間と切符受け取りの手間が必要ですが。
新幹線の切符は通常は、東京管内で下車できますが、カード購入では、東京駅や京都駅までの電車料金が別途必要です。
また、チケットは東京駅や品川駅の機械でしか受け取りできません。
後日、別途郵送されるEX-ICカードを使えば切符レスでタッチすれば入出場でき、長距離になると価格も少し安くなるようです。

今回私は初めて、京都観光二日乗車券を使いました。これはかなり便利で、割安です。

二日券は2000円、一日券は1200円で、市バス、メトロ、私営の京都バスが乗り放題です。
京都には、阪急・近鉄・JR等の鉄道と京阪バスがありますが、これらでは使えません。
京都市バスは220円~、地下鉄は210~ですので、たくさん乗ればすごくお得ですし、一々切符を買う手間が必要ないので便利です。
また、大原などは片道580円ですので、大原など遠くに行く時は効率的です。
その他に、市バス1日券・500円があります。これは市バスだけしか乗れませんが、3回以上乗れば安いです。
その他、阪急一日券などもあるようですが、これは遠出する時は便利なようです。
京都の市バス料金がとても安いので、競合する私バスもそれに従って安いようです。
従って、京都の公共交通は結構安いのですが、メトロは東西線と烏丸線が十字に走るだけ、
近鉄や阪急などの私鉄鉄道とJR線とメトロなど乗り換え出来る接続少なく、私には便利では無いように感じます。
バスの路線はたくさんあるのですが、事前の調査がないと利用は難しいです。[インターネットで比較的簡単にできます]
もっとも、私は使いこなせたとは言えませんでした。
東京ではスイカはJR・メトロ・私鉄・都バス・私バス・コンビニなど全ての公共交通機関などで使用できますが、
関西では、スイカはJRと一部のコンビニでしか使えません。関西では、ICOCA・PiTaPa・するっと関西1などのカードのようです。

京都には、レンタ自転車屋がかなりあります。特に嵐山には複数あって、便利です。
一日借りて800~1000円ほどの低料金です。お薦めです。
ヨーロッパでは、自転車を電車やメトロ(確か)に持ち込むことも出来ますし、
一部には、自転車専用道路もちょっと整備され、またステーションに乗り捨てできるレンタバイクがありますが、
ステーションが各地にたくさんあるとは言えませんし、一番の問題は、路上に駐輪することは安全上全く出来ないことです。
頑丈なチェーンで電信柱やフェンスなどにロックしなければ、盗まれてしまうからです。
サドルを盗まれないように外して駐輪している風景を見ました。
その点、日本は良いですねぇ。お寺の門の所に、1時間も駐輪しても全く心配ないのですから。
脱線ですが、バルセロナは「坂の街」です。グエル公園はかなりの高台にあります。
そこから自転車に乗ればほとんど自転車をこがないで海岸まで下ることが出来、ステーションに自転車を乗り捨てできます。
すると、丘の上では自転車が無くなります。大きなトラックに自転車を積んで、丘の上に運ぶのです。
丘の上に行く時は、メトロやバスを使えば良いのですね。

今回は、事前の申込が必要な京都御所、桂離宮、西芳寺を訪れました。
オンライン申込の数は限定的なのか、かなり前にいっぱいになっていました。
往復葉書での応募の方がゆとりがあったように思います。
第三希望時までを書いて申し込むので、少ない確率とは言えブッキングの可能性があるので、
たとえば、午前中は御所、午後は桂離宮というような申込しづらく、
日にちをずらして申し込む方が安心ですので、今回はそれぞれ別の日になり、コース取りが難しくなってしまいました。

京都の一番の不満は拝観料の問題です。
詳しい計算をしていませんが、この五日間で15000円ほどだと思います。
行く寺々で300~500円、小銭入れはあっという間に空になってしまいます。
私は、歴史的遺産を保持・維持する為に拝観料を取ることは、仕方ないと思いますが、
高い拝観料を取りながら、写真撮影はダメだというのは全くおかしいです。
仏像などは神聖なものだから写真撮影してはいけない、というのであれば、HPでもリーフレットにも載せるべきではありませんし、
テレビカメラの撮影も拒否するべきなのに、NHKなどや有名人が訪れる時は特別に許しているのですからおかしいです。
版権などとせこいことを言わず、素敵で美しい仏像の姿をどんどん民衆に開放する方がどれほど素晴らしいですよね。
大寺院にはたくさんの塔頭があるのですが、その多くが拝観拒否しています。その理由も私には理解出来ません。
仏教・信仰は、民衆があってこそなのに、来る人を拒むなんて。
拝観、境内に入ることすらできないなんて、言語道断全くおかしいとか言いようがありません。
でも、拝観拒否の重要な理由と根拠があるのかもしれませんが。
西芳寺(苔寺)の般若心経の唱和と写経の強制も全くおかしいです。希望者だけにするべきです。
3000円のお金を取って、英語の説明もリーフレットも無いのですから信じられない世界でした。
京都御所・桂離宮は、宮内庁の管理とは言え、無料で、この落差は大きいです。
英語リーフレットがあるかどうかは確かめませんでしたが、英語でのガイドはありませんでした。
私は、せめて拝観共通券のチケットがあればいいなとつくづく思いましたが、
でも、お寺への配分をどうするかと実際的問題になると複雑過ぎて、現実的配分はできないかもしれませんね。
大きいお寺では、庭園や、天井画や、宝物殿などへの入場は拝観料が必要とされますが、境内は自由に参拝できますので、
それらは見なくてもいいとの選択でも良いと思います。
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【以下は、もっと私の個人的過ぎることです。】
5月連休後、私はトルコのイスタンブール・アンカラ、イタリアのミラノを一ヶ月間旅します。
じつは、今回の京都旅行は、その予行練習の意味合いが大きかったのです。
この春はなかなか暖かくならず、ウォーキングが出来なかったので、ぶっつけ本番では足腰の自信がありませんでした。
ですから、京都を楽しむと言うより、私の体の状態を確かめる意味合いの方が強かったのです。
ちょっとオーバーワーク気味に歩きました。一日4~5時間歩いて、簡易万歩計で、2万5千歩=15kmほどでした。
腰痛、神経痛、靴擦れは全く起きませんでした。
しかし、問題点も分かりました。
水分をしっかり取ること、昼食を充分食べること、夜はしっかりストレッチ運動をすること、
そして一番大事なことは、あれもこれもと欲張らないで街歩きを楽しむこと、です。
日本では至る所に公共トイレがあるので、トイレの心配はないのですが、外国ではそうはいきません。
でも、町中であれば、トイレに行きたくなればバールを利用すればいいのです。1、2ユーロのエスプレッソを飲めば良いのです。
たくさん屁理屈を言いましたが、私は、文句なしにこの京都旅行を充分楽しみました。                         【終わり】

牛込柳町~新大久保コリアン街を歩く

2012年04月09日 | ウォーキング
4月7日、牛込柳町(都営地下鉄大江戸線)~新大久保(コリアン街)を歩きました。
4月だというのに、冷たい風が吹き、気温は12度だそうです。でも、歩き出すとちょうど良い気温でした。


瑞光寺                                常楽寺
   

経王寺 (大黒天)
   

長昌寺                          浄栄寺
  

長巌寺                                 蓮秀寺
 

月桂寺                                                            切支丹灯籠
   
                                                児玉源太郎通り(陸軍大臣で朝鮮を侵略した朝鮮総督府長官)
常敬寺                                             宗圓寺
  

緑雲寺                                 浄輪寺
 
関孝和(江戸時代の数学者)・浄輪寺                
 

多聞院                                吉川検校(平家琵琶)の墓
 

宗参寺別院                               大願寺
 

宗柏寺
 
  
 

松禅寺                                 旧本堂
 
 
 

宗参寺(本堂工事中)                        牛込氏の墓                山鹿素行の墓
  

宗源寺                                龍善寺
 

落馬地蔵                  宗清寺                            正法寺
   

来迎寺
  
以下、メモを無くしてしまったので、お寺の名前が不明です。[誓閑寺、清源寺、妙泉寺、感痛寺、寶祥寺など]
 
  
                                     本松寺
 

大龍寺                                 道元禅師と典座和尚
 

専念寺                                 常立寺
 

積徳寺                                 専行寺
 

寶緑稲荷                                法身寺
 

幸国寺
   

大願寺                                 抜弁天厳島神社
 

専福寺                                 法善寺
 

専念寺                                                 永福寺
  

西向稲荷                                新宿の女の歌碑
 

大聖院跡                                             紅皿の墓[太田道灌に山吹の花をあげた少女]
  

途中で地図を無くし道を間違え、時間がかかり、やっと新大久保コリアンエリアに到着しました。
お腹が空いたのですが、韓国料理を食べようと我慢し、やっと昼食を摂ることが出来ました。午後2時になっていました。
ビビンバ定食は、サラダバー付き、715円、空腹でこの上なく美味しかったです。もう少し歩くのでお酒は我慢しました。
 
ビビンバの右は、鯖の煮物、左上は味噌汁、その他は漬け物で、右は取り放題のサラダです。
韓国では、肉料理を注文すると食べ放題の無料の千切りキャベツとキムチが付いてきました。
大根のキムチなどは太く大きいまま出て来るので、はさみで切って食べます。

稲荷鬼王神社
 

長光寺
 

コリアンエリアをもっとゆっくり散策し、写真をたくさん撮るつもりでしたが、疲れてきましたし、曇り空になり、寒くなってきたので、
大通りだけ歩いて終わりにしました。
 
ここはとても不思議な空間です。
二昔前の在日朝鮮人・韓国人街は、汚く、怖いと言う形容詞が付きまとっていました。
しかし、ここは若い女性からかなり年配の女性まで圧倒的に女性が多く、飛び交う韓国語がなければ、原宿辺りと見間違うほどです。
食べ物屋だけでなく、小物グッズや、化粧品や衣料などそう高くはないものを売るお店が軒を連ねていて、
特に、ドンキホーテは巨大で、大型バスの添乗員に連れられたツアー客で賑わっています。
多くの屋台で行列が出来ていました。
横浜の中華街とはまた違った雰囲気です。
つくづく「冬のソナタ」の偉大さを感じます。
このドラマから始まる"韓流"は、それまで日韓の間に横たわる様々なものを大きく変容させました。
一番大きいのは、韓国人は汚く、臭く、怖いという偏見と差別が格好いいに変わったことです。
明治時代から続くこの偏見がこんなに簡単に変化を遂げるとは誰が想像したでしょうか。
この新しい時代の到来には、日韓の先人達が営々と積み重ねてきたすごい努力と苦労の土台の上に花開いたと思います。
日本がアジアでかつて犯した歴史的犯罪を私たちは決して忘れてはいけませんし、
今日もなお慰安婦問題や、中国での南京事件が無かったと言うのと同様の歴史の歪曲が堂々と言われています。
どんどんアジアに出かけていって新しいアジアの人々の息吹に触れるのが良いとつくづく思います。
とまれ、「冬のソナタ」に恋した日本女性たちのヌーベルバーグが偉大であった事は確かです。
ソウルの若者カップルに道を聞くととても親切に教えてくれますし、
地下鉄の座席は全てシルバーシートだと言うことが分かるでしょう。
座席が空いていると老いも若きも座るのですが、ちょっとだけ年配の人が来るとさっと席が譲られますよ。
日本やヨーロッパではそんな風景はもうありません。
ただ車優先は、日本以上ですが。
最近は変わってきたようですが、ちょっと前までは接触事故などでの傷はほとんど気にとめなかったようです。
脱線しましたが、新大久保のこの狭いコリアンエリアは新しい日本とコリアの一端を示していることは疑いないと思います。
早稲田近くのお寺のいくつかは以前訪れたことがあります。
ウォーキング途中、地図に記入したメモ、特にお寺の宗教や訪れた順番などのメモを無くしてしまいました。
すぐ気づいて戻ったのですが、強い風に流されてしまったようで見つかりませんでした。
大きい寺社は少なかったのですが、様々な宗派のお寺があり、この地が江戸時代の下町であったことがうかがい知れます。
折しも4月8日は釈迦の誕生日、各地で桜まつりが行われ、桜の花がきれいでした。                 【終わり】

家族の庭、ラビット・ホール

2012年04月05日 | 映画

4歳の息子を交通事故で失ったベッカとハウイー夫婦は、その悲しみから抜け出せません。
二人の間に小波が生じ、きしみ始めるが何とか持ちこたえ、生きる元気を回復していく物語。
美しすぎるニコール・キッドマンが初めて制作した映画という。
ラビット・ホールとは、交通事故を起こした高校生が制作するコミックで出て来る「パラレル・ワールド」=
この世とは別に存在する世界の入り口、そう不思議な国のアリスへの入り口のような穴のこと。
ベッカが交通事故の当事者と巡り会い、交流するというちょっと不自然なストーリーではあるのですが、
美しいキッドマンならOKです。
私には、ベッカの母親とベッカとの関係がこの映画のポイントではないかと思います。
母親は、息子、ベッカの兄を失っているのです。
ベッカは、兄はアル中・覚醒剤で死んだ、自分の息子の死を同一視しないでと、母親に反発しているのです。
母親は、ベッカ怒りにオドオドしながら、「大きな岩のような悲しみは、やがてポケットの中の小石に変わった」。
悲しみは決して無くなることは無いのだけど、時の流れとともにそれは変わって行く。
この味わいある言葉と、少年の言うこの世とは別にあるかもしれない世界(パラレル・ワールド)で、微笑んでいる自分がいるかもしれない、
という新たな思いは、自分たちにも新たな変化があり得るかもしれないと思うベッカでした。
そう、時の経過は、人に必ず安らぎと落ち着きを与えてくれます。
ハウイーが、同じように子供を失った女性に心引かれ、彼女の家を訪れるのですが、「Sorry」とだけ言って帰ります。
悪い人が出てこないのはおかしいのですが、これもニコールに免じて、OKとしましょう。
キッドマンは、ちょっと老けて痩せすぎですが、溜息が出るほど美しいです。

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こちらはしっとりした映画です。
ロンドン郊外に住む地質学者のトムと医学カウンセラーのジュリーの初老の夫婦の共通の趣味は市民農園のガーディニング。
彼らの家には、色んな人が訪れてくるのですが、彼らはその夫婦とは全く別世界の住人ような色んな問題を抱えています。
私は映画が進んでいくうちに、全く問題が無く何不自由ない幸せそのもので優等生の彼らが実に嘘っぽく見え、胡散臭くなって来ました。
まるで友人達に医学カウンセラーのように振る舞うのですから。
私には、ジュリーの同僚・メアリーこそこの映画の主人公と思いました。
初老を迎えた彼女は、二度の離婚歴があり、相手を求めているのですが出会いが無く、アル中です。
映画のラストは、彼女のなんと表現して良いのかわからない複雑な表情で終わります。
ジュリー一家は、彼女の一人息子が婚約者を連れて訪れ、家族水入らずの食事と会話を楽しんでいます。
その場に、招かれざる・歓迎されない客として彼女はその場にいるのです。
彼女は、実は密かにその一人息子に思いを寄せているのです。このかなわぬ恋は実に残酷です。
ジュリー一家の会話は、彼女の住む世界とはあまりにもかけ離れた別世界、そうまるでパラレル・ワールドなのです。
彼女はその会話に入って行けないだけでなく、その場にいることすら耐えられないほどの悲しみと孤独が襲われているのです。
その複雑な感情の彼女の瞳は、私たちのこれからの人生の暗示です。
そう、これからの私たちはこのジュリーのように、寂しさと孤独に包まれるのだろうなと思い、共感です。
イギリス英語の発音が、私には穏やかで良かったです。   【4月2日】


海ほたるを通って、木更津を歩く

2012年04月02日 | ウォーキング
4月1日、海ほたる=アクアラインを通って、木更津に行き、木更津を歩きました。
1月中頃、フト、海が見たいと思って海ほたるのことが浮かび、木更津を調べ、行こうと思って、準備していました。
昨日の強風・豪雨が嘘のようでした。風が強かったのですが、暖かったです。
アクアラインを通って木更津に行くバスがあるとは知りませんでした。
初めインターネットで調べた時は、新宿発だけだと思ったのですが、東京駅発もあることを前日の土曜にわかり、
ダイヤも東京駅発の方が便利なので、急遽東京発に変更しました。1時間に1本ほどあります。
東京駅八重洲南口9時25分発に乗りました。予約制ではありません。25人ほどでしたでしょうか。木更津まで1時間、1300円です。
電車では、1時間半程、1280円です。バスは渋滞がありますが、海を見たい時は乗り換えのないバスもいいのではないでしょうか。
交通事故があって、途中少し渋滞しましたが、予定通りの時間(木更津、10時半)に着きました。
 
                                   
 
スカイツリーが見えます                       アクアラインからの木更津の街 
  

山王宮                                延命寺
  

正福寺(真言宗)                            祥雲寺(曹洞宗)
 
八幡神社(祥雲寺隣接)
 

長楽寺(真言宗)                            長楽寺・宝篋
  

太田山公園 地平線の先は東京湾の海です      きみさらずタワー(てっぺんに日本武尊とその妻弟橘媛姫の像)
 
Wikipediaによると、「きみさらず」とは、木更津の地名の元になった神話・日本武尊(倭建命)がその妻弟橘媛姫に送った和歌に由来すると言います。
"君さらず 袖しが浦に立つ波の その面影をみるぞ悲しき"
その弟橘媛姫を祀った神社                   "恋するこころ"像     木更津市虚由度博物館・金のすず(有料・入らなかった)
  
旧安西家住宅
 

成就寺(日蓮宗)
 

八剱八幡神社
 
八剱八幡神社内の稲荷                       弁財天厳島神社(八剱八幡神社近く)
 
證誠寺(童謡「証城寺の狸囃子」の由来)
 
童謡「証城寺の狸囃子」の歌碑                  狸塚 
 
この一帯の道路には、狸の置物がたくさん、そしてこんな物も    これはラブホテル
 

見染の松                               木更津甚句の碑
 

木更津潮浜緑地公園から
 

中の島大橋(橋の上を渡れるがちょっと疲れてきたので行かなかった)

木更津港
 

光明寺                                切られ与三郎の墓(歌舞伎などで有名)
  
木更津駅前の狸のモニュメント
 

愛染院(真言宗)
  
                                      愛染院不動堂
 

選擇寺(浄土宗)                  これも歌舞伎などで有名なコウモリ安の墓     東岸寺(浄土宗)
  
東岸寺の一茶の句碑「藤棚や うしろ明かりの 草の花」一茶は、選擇寺と東岸寺を度々訪れ、藤棚の下で句会などを開いたそうです。
  

平等院(真言宗)                           成田山木更津新宿不動堂
 

吾妻神社(日本武尊とその妻弟橘媛姫を祀った神社)
   

海ほたる入り口、15時28分発のバスに乗りました。帰りもトンネル内で事故でがあり、渋滞し、30分ほど遅れました。
     

私が歩いたのは、木更津駅周辺だけですが、古い町のようです。海岸付近は、どうも埋め立て地のような気がします。
市の広さはかなり広いようですが、人口密度は少ないようです。
幹線道路の車の通行は多いのですが、歩いている人はとても少ないです。
地図では、土地の高低は分かりませんが、国道16号線の陸側は丘陵地です。
日本武尊(倭建命)伝説の神社や芝居のお冨さん、そして童謡『証城寺の狸囃子』の縁の寺・證誠寺などもありました。
しかし、大きな神社や寺は少ないようです。
真言宗と浄土宗、曹洞宗のお寺がありました。
さて、今回、4時間位歩いたでしょうか。最後の方はちょっと疲れたので、予定を切り上げて引き返しました。
海ほたる・アクアラインの特別の感慨はありませんが、海もいいものです。
久し振りに東京の高速道路を通りましたが、新しい路線もたくさん出来すこぶる複雑です。
たくさんの車が、ものすごいスピードで走っています。事故が起きないのが本当に不思議です。
人間の最高時速は、100m10秒で走って、36kmほどです。
つまり、それ以上の速さ、時速100kmのスピードは人の能力をはるかに超えていて、おそらくカンであって、と言うのが私の考えです。
車も、新幹線も異常な速さです。
便利さと引き替えにとても危うい生活と思わずにはいられません。
いくつかのお寺や神社の境内付近でお花見のような集いが開かれていましたが、桜の開花はごくわずかでした。   【終わり】