4月19日・五日目
今日は、朝一番で大原・三千院に行き、午後は妙心寺を参観する予定です。
京都には、京都市バス・京阪バス・京都バスの三つの会社があり、大原へは京都バスで行くのが便利のようです。
大原は、京都の北東20km弱、比叡山より遠い距離にあり、バスで約一時間かかるのですが、料金は580円とすこぶる安いです。
8:05発のバスに乗りました。この時間なのに、京都市内は渋滞はありませんでした。
総門(300円) 客殿内
最澄肖像 王義之書
宸殿
阿弥陀堂
わらし地蔵 弁財天
不動堂 観音堂
慈眼の庭 石仏(阿弥陀仏・鎌倉時代のもの)
実光院[600円、抹茶付き]
楽器類[演奏して良いです]
勝林院[300円] 法然上人腰掛石
宝泉院[600円] 法華堂(宝泉院とは別のお堂)
浄蓮華院
来迎院[400円] 鐘楼[撞くことが出来ます]
本堂[薬師如来]
鎮守堂・地蔵堂など
御廟・聖応大師良忍上人三重石塔 如来蔵
大原念仏寺
寂光院[600円]、建礼門院様が晩年を過ごした尼寺 本堂 本尊・六万体地蔵尊菩薩(引用)
雪見灯籠(豊臣秀吉が寄進した) 書院
四方正面の池
汀の池 千年姫松
茶室への門 茶室・孤雲
建礼門院徳子大原西陵
朧の清水
実は、寂光院に行く時ちょっとした失敗をしました。
大原に来るバスの途中に、「野村分れ」というバス停があり、その交差点には寂光院1.8kmとありました。
この日は、"京都観光一日券"を買っていましたので、バスに乗って二駅戻るのが便利と思ったのです。
大原発のバスは、0・20・40分でした。時計を見ると11時半ちょっと前だったので大急ぎで大原バス停に向かったのでした。
三千院への参道・門前道をゆっくり楽しまずに、です。
寂光院参道途中に、なんと大原バス停800mの案内板がありました。その道は、大原バス停の裏に出るのでした。
12時40分発のバスで、京都駅に戻り、山陰本線で妙心寺のある駅・花園に向かいました。[JRは一日券は使えません。]
法金剛院[500円]
妙心寺 臨済宗妙心寺派本山[500円]
そのホームページに、「たるをしる 原子力にたよらない わたしたちにできる 小さくて大きい支援」とありました。
南総門 勅使門
慈雲院 長興院
蓮池 養源院
涅槃堂 龍泉庵
放生池 退蔵院[400円]
三門 仏殿
法堂(中に入るには拝観券が必要) 雲龍図[リーフレットから]
仏殿と法堂 法堂裏
寝堂 麒麟ビールの麒麟のモデル
鐘楼[これは二代目、国宝の鐘は法堂内に安置されている] 大鐘楼
明智の浴室[明智光秀を弔う]、中は拝観券が必要
聖澤院 経蔵
大心院 大方丈入り口[非公開]
霊雲院 春光院
麟祥院 智勝院
金牛院 北総門
妙心寺境内も広大です。塔頭(たっちゅう)は46もあるそうですが、そのほとんどは非公開でなので、ほとんど訪れませんでした。
拝観券[500円]で入ることができるのは、法堂と明智の浴室だけです。
歩いて、等持院に向かいました。 これは、京福北野線の竜安寺駅
等持院 足利将軍家の菩提寺 [400円] マキノ省三の碑
方丈
霊光殿[足利氏代々将軍の木像が安置されている] 霊光殿内部[引用]
茶室
足利尊氏の墓 足利一族の供養塔
参拝者が等持院を去る時、職員が「良いお詣りでした」と声をかけていました。
六請神社 立命館大学
立命館大学正門前でバスに乗り京都駅に戻りました。小一時間かかりました。
ホテルに預けていた荷物を受け取り、京都駅ビル内の京都伊勢丹でお弁当と缶入りウイスキーを買って、17時6分発の新幹線で帰宅しました。
【以下は、かなり私の個人的ことですので…】
今回、JR東海のEXPRESS CARDを求め、初めて使いました。
通常料金は、13520円、カード利用だと12470円、カード年会費1050円、一年間に一往復すると1000円ほど安くなります。
無料で何度もキャンセル・申込・座席指定などが出来るなどのメリットがありますが、
一年一回位なら、金券ショップの回数券とほとんど同じかも、このチケットは買いに行く手間と切符受け取りの手間が必要ですが。
新幹線の切符は通常は、東京管内で下車できますが、カード購入では、東京駅や京都駅までの電車料金が別途必要です。
また、チケットは東京駅や品川駅の機械でしか受け取りできません。
後日、別途郵送されるEX-ICカードを使えば切符レスでタッチすれば入出場でき、長距離になると価格も少し安くなるようです。
今回私は初めて、京都観光二日乗車券を使いました。これはかなり便利で、割安です。
二日券は2000円、一日券は1200円で、市バス、メトロ、私営の京都バスが乗り放題です。
京都には、阪急・近鉄・JR等の鉄道と京阪バスがありますが、これらでは使えません。
京都市バスは220円~、地下鉄は210~ですので、たくさん乗ればすごくお得ですし、一々切符を買う手間が必要ないので便利です。
また、大原などは片道580円ですので、大原など遠くに行く時は効率的です。
その他に、市バス1日券・500円があります。これは市バスだけしか乗れませんが、3回以上乗れば安いです。
その他、阪急一日券などもあるようですが、これは遠出する時は便利なようです。
京都の市バス料金がとても安いので、競合する私バスもそれに従って安いようです。
従って、京都の公共交通は結構安いのですが、メトロは東西線と烏丸線が十字に走るだけ、
近鉄や阪急などの私鉄鉄道とJR線とメトロなど乗り換え出来る接続少なく、私には便利では無いように感じます。
バスの路線はたくさんあるのですが、事前の調査がないと利用は難しいです。[インターネットで比較的簡単にできます]
もっとも、私は使いこなせたとは言えませんでした。
東京ではスイカはJR・メトロ・私鉄・都バス・私バス・コンビニなど全ての公共交通機関などで使用できますが、
関西では、スイカはJRと一部のコンビニでしか使えません。関西では、ICOCA・PiTaPa・するっと関西1などのカードのようです。
京都には、レンタ自転車屋がかなりあります。特に嵐山には複数あって、便利です。
一日借りて800~1000円ほどの低料金です。お薦めです。
ヨーロッパでは、自転車を電車やメトロ(確か)に持ち込むことも出来ますし、
一部には、自転車専用道路もちょっと整備され、またステーションに乗り捨てできるレンタバイクがありますが、
ステーションが各地にたくさんあるとは言えませんし、一番の問題は、路上に駐輪することは安全上全く出来ないことです。
頑丈なチェーンで電信柱やフェンスなどにロックしなければ、盗まれてしまうからです。
サドルを盗まれないように外して駐輪している風景を見ました。
その点、日本は良いですねぇ。お寺の門の所に、1時間も駐輪しても全く心配ないのですから。
脱線ですが、バルセロナは「坂の街」です。グエル公園はかなりの高台にあります。
そこから自転車に乗ればほとんど自転車をこがないで海岸まで下ることが出来、ステーションに自転車を乗り捨てできます。
すると、丘の上では自転車が無くなります。大きなトラックに自転車を積んで、丘の上に運ぶのです。
丘の上に行く時は、メトロやバスを使えば良いのですね。
今回は、事前の申込が必要な京都御所、桂離宮、西芳寺を訪れました。
オンライン申込の数は限定的なのか、かなり前にいっぱいになっていました。
往復葉書での応募の方がゆとりがあったように思います。
第三希望時までを書いて申し込むので、少ない確率とは言えブッキングの可能性があるので、
たとえば、午前中は御所、午後は桂離宮というような申込しづらく、
日にちをずらして申し込む方が安心ですので、今回はそれぞれ別の日になり、コース取りが難しくなってしまいました。
京都の一番の不満は拝観料の問題です。
詳しい計算をしていませんが、この五日間で15000円ほどだと思います。
行く寺々で300~500円、小銭入れはあっという間に空になってしまいます。
私は、歴史的遺産を保持・維持する為に拝観料を取ることは、仕方ないと思いますが、
高い拝観料を取りながら、写真撮影はダメだというのは全くおかしいです。
仏像などは神聖なものだから写真撮影してはいけない、というのであれば、HPでもリーフレットにも載せるべきではありませんし、
テレビカメラの撮影も拒否するべきなのに、NHKなどや有名人が訪れる時は特別に許しているのですからおかしいです。
版権などとせこいことを言わず、素敵で美しい仏像の姿をどんどん民衆に開放する方がどれほど素晴らしいですよね。
大寺院にはたくさんの塔頭があるのですが、その多くが拝観拒否しています。その理由も私には理解出来ません。
仏教・信仰は、民衆があってこそなのに、来る人を拒むなんて。
拝観、境内に入ることすらできないなんて、言語道断全くおかしいとか言いようがありません。
でも、拝観拒否の重要な理由と根拠があるのかもしれませんが。
西芳寺(苔寺)の般若心経の唱和と写経の強制も全くおかしいです。希望者だけにするべきです。
3000円のお金を取って、英語の説明もリーフレットも無いのですから信じられない世界でした。
京都御所・桂離宮は、宮内庁の管理とは言え、無料で、この落差は大きいです。
英語リーフレットがあるかどうかは確かめませんでしたが、英語でのガイドはありませんでした。
私は、せめて拝観共通券のチケットがあればいいなとつくづく思いましたが、
でも、お寺への配分をどうするかと実際的問題になると複雑過ぎて、現実的配分はできないかもしれませんね。
大きいお寺では、庭園や、天井画や、宝物殿などへの入場は拝観料が必要とされますが、境内は自由に参拝できますので、
それらは見なくてもいいとの選択でも良いと思います。
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【以下は、もっと私の個人的過ぎることです。】
5月連休後、私はトルコのイスタンブール・アンカラ、イタリアのミラノを一ヶ月間旅します。
じつは、今回の京都旅行は、その予行練習の意味合いが大きかったのです。
この春はなかなか暖かくならず、ウォーキングが出来なかったので、ぶっつけ本番では足腰の自信がありませんでした。
ですから、京都を楽しむと言うより、私の体の状態を確かめる意味合いの方が強かったのです。
ちょっとオーバーワーク気味に歩きました。一日4~5時間歩いて、簡易万歩計で、2万5千歩=15kmほどでした。
腰痛、神経痛、靴擦れは全く起きませんでした。
しかし、問題点も分かりました。
水分をしっかり取ること、昼食を充分食べること、夜はしっかりストレッチ運動をすること、
そして一番大事なことは、あれもこれもと欲張らないで街歩きを楽しむこと、です。
日本では至る所に公共トイレがあるので、トイレの心配はないのですが、外国ではそうはいきません。
でも、町中であれば、トイレに行きたくなればバールを利用すればいいのです。1、2ユーロのエスプレッソを飲めば良いのです。
たくさん屁理屈を言いましたが、私は、文句なしにこの京都旅行を充分楽しみました。 【終わり】