風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

のぼうの城

2012年11月06日 | 映画

試写券が当たったので見に行ってきました。
TBSテレビ開局記念で制作され、テレビでかなり宣伝されました。
城の水攻めのシーンが東方大地震の津波を想像させるため、一年間上映が延期されていたそうです。
堤を決壊させ、忍城を襲うシーンは、大がかりの装置を作ったと宣伝していますが、これもリアリティゼロでした。
荒れ狂う水流ではなく、雲霞の如く、絨毯のように圧倒的水量でひたひたと押し寄せる方が迫力があると思います。
実話という宣伝ですが、時代考証は無縁ですし、ストリーも映像もリアリティは全くありません。
お笑い含みの娯楽作ですので、それでいいのですが。
能・狂言をセリフや所作をたくさん取り入れ、主演の野村萬斎のためだけに作られたような感じの映画です。
でも多様すぎて、すっかり間延びしてしまいました。
コンピュータグラフィックスの技術がなければ、制作に膨大な費用がかかって出来なかったでしょう。

北海道で巨大なロケ地を作ったそうです。

さて、2年ほど前私が行田市を訪れた時のブログから。
  
蛇足ですが、『テルマエ・ロマエ』でローマ皇帝ハドリアヌスを演じた市村正親、この映画では秀吉で笑ってしまいました。
                                                   【11月5日終わり】     

RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ/わが母の記

2012年11月02日 | 映画

面白くなかった。
電車の運転士・滝島は間もなく定年を迎えます。
妻の佐和子は、夫の定年を機に看護師に復帰したいと思って来ました。
そのことを伝えると、滝島はお決まりの拒否反応。
すると佐和子は、用意していた離婚用紙を置いて家をさっと出て行くのでした。
あまりのステレオタイプのストーリーで、これを「愛を伝えられない大人」と言うのでしょうか。
一人娘は嫁いでいるのですから、佐和子は定年を待たないで仕事に復帰できたはずですし、
滝島の「何が不満なんだ、出て行け」にはもうあきれ果てました。
準備した離婚なのに、偶然のできごとをきっかけに復縁してしまうなんて…。
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こちらも退屈でした。
井上靖の自伝的私小説なのですが、井上家のプチブルさにはもうヘキヘキでした。
樹木希林のうまさだけが救われました。