試写券が当たったので見に行ってきました。
TBSテレビ開局記念で制作され、テレビでかなり宣伝されました。
城の水攻めのシーンが東方大地震の津波を想像させるため、一年間上映が延期されていたそうです。
堤を決壊させ、忍城を襲うシーンは、大がかりの装置を作ったと宣伝していますが、これもリアリティゼロでした。
荒れ狂う水流ではなく、雲霞の如く、絨毯のように圧倒的水量でひたひたと押し寄せる方が迫力があると思います。
実話という宣伝ですが、時代考証は無縁ですし、ストリーも映像もリアリティは全くありません。
お笑い含みの娯楽作ですので、それでいいのですが。
能・狂言をセリフや所作をたくさん取り入れ、主演の野村萬斎のためだけに作られたような感じの映画です。
でも多様すぎて、すっかり間延びしてしまいました。
コンピュータグラフィックスの技術がなければ、制作に膨大な費用がかかって出来なかったでしょう。
北海道で巨大なロケ地を作ったそうです。
さて、2年ほど前私が行田市を訪れた時のブログから。
蛇足ですが、『テルマエ・ロマエ』でローマ皇帝ハドリアヌスを演じた市村正親、この映画では秀吉で笑ってしまいました。
【11月5日終わり】