風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

映画/エル・クラン[El clan]

2017年03月30日 | 映画


ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した作品だそうですが、私にはその理由・根拠が全く理解できません。
アルゼンチンが軍事政権と民主政に移る時代、家族ぐるみで企業家達を誘拐し殺害する犯罪一家の単純な話です。
極右組織・諜報機関のメンバーのアルキメデス達は、警察や軍のコネと庇護のもと人々を誘拐しまくります。
家族は、犯罪に積極的に荷担したり、知らないそぶりをし、豊かな生活を享受します。
その鈍感さ、無関心さに怒りを覚えます。この話は実話に基づくと言うことですが、
彼は、多くの人を殺したのに無期懲役、獄中で弁護士資格を取り、釈放後弁護士となり、若い女と結婚までしたそう。
おそらくこうした権力犯罪はたくさんあったのでしょう。
映画はそのことを教えてくれてくれましたが、途中私は吐き気を覚えました。
チリ・アジェンデ政権は当時、世界の希望の的でした。
アメリカCIAはそのチリ・アジェンデ政権を暴殺しました。
以降、中南米はつい最近まで右翼軍事政権の暴力が支配する社会でした。
そして、ベネズエラの社会主義政権の誕生以降、中南米はアメリカの中庭から反米地域に変わりましたが、
行き過ぎた社会主義は衰退しはじめました。
中南米は、かつて多くの優れた文明を築いて来ました。
スペインはその地を侵略支配、富を収奪・破壊し、言語を奪い、宗教を奪いました。
長い苦難の末、ようやく自らのアイデンティティを取り戻し始めた中南米の人々は、今また世界の希望となり始めています。
なかでも、戦争を放棄し軍隊を持たないコスタリカ、そしてエコツーリズム発祥の地コスタリカは、
私達の大なる希望です。   【3月27日】

映画/ベストセラー[編集者パーキンズに捧ぐ]Genius

2017年03月25日 | 映画


20世紀初頭アメリカで活躍した作家トマス・ウルフと編集者パーキンズのお話。私は二人について全く知りませんでした。
売れない作家ウルフをパーキンズが売り出し、有名作家にしたという物語ですが、何ともつまらない映画でした。
パーキンズは食事中でも帽子を被っています。何ともイヤミでした。ウルフが残した遺言を読んで、彼は初めて帽子を脱ぎます。
これにはいろんな解釈があるようすが、彼は仕事中は帽子を被る、というのが私解釈です。
食事も排泄もセックスの時も彼は仕事中でしたが、ウルフの死で彼に初めて仕事ではなく彼と向き合ったのです。
私の好きな、ニコール・キッドマンがウルフの妻役で出ていたのですが、何故かきれいに映っていませんでしたし、
つまらない映画で興ざめでした。
坊主憎けりゃ袈裟まで…と言いますが、邦題の「ベストセラー」も、原題の「Genius=天才」も陳腐です。   【3月13日鑑賞】

一関、平泉[達谷窟、毛越寺、中尊寺]を歩く

2017年03月21日 | 国内旅行
 達谷窟
3月16~18日妻と二人で、一関、平泉に行って来ました。一関で親類の葬儀があり、その折り付近を歩きました。
16日大宮を発ち、この日は一関市内を歩きました。17日は一日葬儀でした。18日は平泉を歩きました。

3月16日は一関市内を歩きました。

浦しま公園
 
酒の民俗文化博物館
世嬉の一
 
藤村歌碑                               酒の蔵
 
                                     民俗博物館
 
杉玉(又は酒林)                           松尾芭蕉二夜庵
 
磐井川水天宮                            磐井川
  
旧沼田武家住宅                           日本キリスト教団一関教会
 
釣山公園(一関城跡)
 
 
散歩中の初老の男性が声をかけてきました。「どこに行くのですか?」と聞かれ、付近のお寺を巡りますと言うと、
「ご案内します。」と言って、ご一緒しました。早期退職し、散歩は日課と言います。とても穏やかな人で、
私が写真を撮っていると、ストレッチなどをして私を待っていてくれました。
八幡神社

願成寺・曹洞宗
 
 
一関城主・伊達一族墓

薬師堂
 
正光寺・浄土真宗                           高平小五郎生誕地[明治の外交官]
 
祥雲寺・臨済宗 日本で初めて樹木葬を認めたお寺
本堂                                  土地堂
 
保性院                                 経堂(六角堂)
 
長谷観音堂                               一関城主田村家墓
 
祥雲寺三門
 

長昌寺・日蓮宗
 
瑞川寺・曹洞宗
 
 
 

一関駅                                 大槻三賢人
 
一ノ関駅前の東横インに泊まりました。3時40分に着いたのですが、チェックインは4時からというので入てくれませんでした。
1500円払うと会員になれ、会員特権で3時からチェックイン出来ると言うではありませんか。
多くのビジネスホテルは3時がチェックインで、少し時間が早くても掃除が終わっていれば入れてくれます。
一関は、地名などは一関、駅名は一ノ関となっています。その由来は、訳は色々あるようですが、さて一関は
やはり城があった城下町でした。釣山公園は低い山ですが、上ってみると昔城だった感じが残っています。
前方に磐井川が流れ、天然の要塞だったのでしょう。しかし、一関藩は3万石ほどの小さな藩だったようで、
城下町も狭く、寺社の数も多くはありませんでした。
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3月18日、平泉を歩きました。

バスも電車も1時間に1本ほどです。バスは20分ほどで320円、電車は8分ほどで200円ですがバスで行きました。
10時半頃、平泉駅前のレンタサイクルで電動アシスト自転車を借りました。3時間800円でした。
達谷西光寺・達谷窟毘沙門堂は、平泉駅から約6kmほどの所にあります。
                                     髢岩
 
                                     姫待瀧
 
達谷西光寺・天台宗 
1200年前、桓武天皇が坂上田村麿を蝦夷征伐に派遣し、彼が創建と言います。色々な伝説が伝わっているようです。
達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわや)
 
弁天堂                              
 
岩面大仏

鐘楼                                  不動堂
 
本坊・別當                               大オッコウの木
 
金堂
 
御供所
 
ここからは、かつて毛越寺の境内で塔頭だったと思います。現在では、古いお堂などがいくつか残っていますが、
多くは本堂と農家の家屋が一体となって居るようで敷地に入らず写真は撮りませんでした。
急斜面で電動アシストでも上るのは力がいりました。妻は下で待っているので大急ぎでした。
         薬王院
 
寿徳院                           
 
感神院                                 普賢院
 
北野天神社                              光円院・阿弥陀堂
 
寿命院・不動堂

毛 越 寺・天台宗
かつては広大な敷地、伽藍を誇っていたそうですが、幾たびかの火災で多くの伽藍が焼失し、
現在は、浄土庭園が穏やかに横たわっています。
 
芭蕉句碑、[夏草や 兵どもが 夢の跡] 英訳碑
 
本堂                                  遣水(やりみず)、山水を池に取り入れるための水路
 
庭園

開山堂(慈覚大師)
 
常行堂(阿弥陀堂)                          



平泉駅前に戻り、金鶏山に行きました。
義経父子の墓

千手堂                                熊野神社
 
平泉文化遺産センター                       平泉駅
 
平泉駅に戻り、自転車を返し、バスで中尊寺に向かいました。

中 尊 寺・天台宗
弁慶墓                         入口
 
黒門跡
 

金色堂

大日堂                                峰薬師堂                           
 
観音堂
  
地蔵堂                                 弁慶堂
  
 
中尊寺は二度行ったことがあるので、寄らない予定でしたが、少し時間があったので向かうことにしました。
ですから、金堂まで行って、入らず、すぐUターンしました。 
バスで平泉駅に戻り、15:26の電車で一ノ関駅に戻り、コインロッカーから荷物を大急ぎで出して、
15:50発の新幹線で帰りました。大宮までたったの2時間です。電車はかなり空いて居ました。
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今回は葬儀で訪れたのですが、ちょっと不謹慎に観光しました。
埼玉と比べると気温で5~6度は低いでしょうか。風が少し強かったせいでしょうか寒く感じました。
中尊寺の参拝時間は少なかったですが、達谷窟と毛越寺は初めて訪れることが出来て良かったです。
東北と一口に言ってしまいますが、関西、関東と趣が違うように感じます。
奈良王朝・桓武天皇、田村坂上麿の関東、蝦夷東征、藤原三代と鎌倉幕府の対立など興味は尽きません。
東北は馬の産地としても有名で、曲り家や千厩(せんまや)と言った地名などにもその名残が残っています。
ちょっと慌ただしい2泊3日でしたが、存分に旅を楽しみました。次は、ゆっくり旅したいと思います。
2013年の年末・年始、私は東北を旅しました。その時の私のブログは 冬の中尊寺の私のブログ です。 【終わり】     

梅屋敷→西馬込を歩く、池上本門寺参拝

2017年03月15日 | ウォーキング
 
池上本門寺大堂
3月13日、曇り空でしたが京急本線梅屋敷駅から京急蒲田駅、JR蒲田駅を経由し日蓮宗の本山本門寺を参拝し、
都営浅草線西馬込まで歩きました。寒くはありませんでした。

梅屋敷とは魅力的名前です。江戸時代に薬屋を営んでいた山本久三郎が、文政年間に梅など多くの木を植え、
茶屋を開いたことがはじまりと言われます。今では大田区の管理となっている小さい公園です。
梅屋敷駅                               梅屋敷公園
  
 
椿神社                                 円頓寺・日蓮宗
 
稗田神社                               栄林寺・日蓮宗
 
妙典寺・日蓮宗
 
蒲田八幡神社                            妙安寺・日蓮宗
 
東海道本線蒲田駅前広場
 
熊野神社                               蓮花寺・真言宗智山派
  
蓮花寺本堂
 
妙成寺・日蓮宗                           銭湯
 


市の倉成田山成心寺                        長勝寺・日蓮宗
 
大森めぐみ教会・日本キリスト教団                堤方神社
 
心浄院・日蓮宗                           法養寺・日蓮宗
 
妙運寺・日蓮宗                           養源寺・日蓮宗
 
照栄院・日蓮宗                           妙見堂
 
妙見堂中                               永寿院・日蓮宗
 
永寿院・万両塚 [徳川家康の孫・芳心院の墓所]、周囲に古墳が復元されています。
 
 
 
 
地図には表示されていないのですが、とてもユニークな墓所です。万両塚の名の由来は諸説あるようです。
久遠林 [照酒院・永代供養墓]
 
常仙院・日蓮宗                           中道院・日蓮宗
 
本成院・日蓮宗                           本成院観音堂
  
                                    鬼子母神
 
本妙院・日蓮宗                           理境院・日蓮宗
 
本町稲荷                               覚源院・日蓮宗
 
南之院・日蓮宗                           厳定院・日蓮宗
 
西之院・日蓮宗                           真性寺・日蓮宗
         
真性寺本堂内                            実相寺・日蓮宗
 
大坊本行寺 [日蓮さんが亡くなった寺]              日蓮さんが入滅した大坊
 
大坊内
 
御硯井戸                               毘沙門堂
 
旅姿日蓮                               御灰骨堂
 
万霊供養塔
 
宝物殿(非公開)


本 門 寺 [日蓮宗の大本山]
本門寺境内は広大です。



惣門                                  此経難持阪(加藤清正寄進、96段)
 
日蓮上人像
 
長栄堂
 
仁王門
 
                                     日朝堂
  
日朝上人像                             空襲でひび割れした鐘楼
 
新しい鐘楼                              五重塔
 
力道山墓 [ロッキード事件の児玉児玉誉士夫は本門寺の総代だったそうです。この墓は彼が建立したそうです。]

大堂                                  霊宝殿
 
経蔵                                
 
奉安塔(空襲で焼失した旧大堂にあったそうです。)        多宝塔
 
紀伊徳川家墓所                           歴代聖人御廟所
 
池上廟(永代供養)

本 殿
  
工事中でした。
 
                                     日蓮聖人御廟所
 
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安立院・日蓮宗                           東之院・日蓮宗
 
善照寺・浄土宗                           円乗院・真言宗
 
円乗院空海像
 
都営浅草線西馬込から帰りました。 この地下鉄は、初めて乗りました。
当初の予定では、ここから更に九品仏浄真寺(自由が丘近く)を参拝する予定でしたが、本門寺はさすがに広大でした。
歩数も2万歩をはるかに越え、ふくらはぎも少し張って来たので帰ることにしました。
JR五反田からは、渋谷・池袋回りの方が時間は短いのですが乗り換えが多いので、品川から京浜東北線で帰りました。
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八年ほど前、本門寺を参拝したことがあり、再訪です。さすが大本山で塔頭も多く、広いで、
街中の小さなお寺を巡るのも面白いですが、時には大伽藍を歩くのもいいなと思い、選びました。
永寿院の万両塚[徳川家康の孫・芳心院の墓所]は余り知られていませんが、周囲に古墳が復元され、独特な雰囲気です。
霊宝殿の公開はとても限られて居るようです。また、宝物殿は非公開です。
本殿は工事中で参拝出来ませんでしたが、エントランスの仁王像は、アントニオ猪木をモデルにしたそうで迫力がありました。
 
太平洋戦争中の空襲で多くの伽藍等が火災・焼失したそうです。
アメリカは、京都と奈良は空襲しませんでした日本の多くの歴史的建造物を破壊しました。
最も、日本の明治政府も廃仏毀釈で多くの寺院や貴重な仏像を破壊しましたが…。
ロッキード事件の児玉誉士夫は、本門寺総代だったそうで、焼失した鐘楼などの保存などに尽力したり、
力道山の墓碑を作ったりもしたそうです。
天気予報では、曇りで千葉県辺りでは雨との予報でしたが思い切って出かけました。途中10粒ほどの雨が降りましたが、
その後は、時々薄日も差したりでした。寒くも無し暑くも無しでした。
本山の塔頭の多くは、非公開の所が多いのですが、本門寺はほとんど開かれていて、参拝でき良かったです。
彼岸前なので混んでいるかと思いましたが、以外と参拝者、墓参者は少なかったです。
蒲田の街はちょっと雑然とした下町の感じがし、活気を感じました。 【終わり】

黄金町→保土ケ谷→横浜を歩きました。

2017年03月11日 | ウォーキング
洪福寺
3月9日、久し振りにウォーキングしました。京急本線横浜駅から三つ目の駅の黄金町(こがねちょう)駅から、
JR東海道線の保土ケ谷駅を通り、JR・京急線の横浜駅まで歩きました。

品川駅で京急線に乗ったのですが、早咲きの河津桜のイベントの広告で、春の兆しでした。



黄金町駅は本当に小さい駅で、外からは駅の看板しか見えなかったので写真は撮りませんでした。
日本バプテスト同盟霞ケ丘教会             薬王寺・真言宗
 
医王寺・真言宗                            妙音寺・身延派日蓮宗
 
東光寺・真言宗                           久遠寺・日蓮正宗
 
寿量寺・日蓮宗                            
 
大光院・浄土宗、本堂にあげていただきました。御灯明、ストーブを点ける間、控えの間で待ちました。
 
控えの間のテーブルは彫り物が、椅子の背には螺鈿細工が施されていました。
  
帰る時、お菓子もいただきました。世知辛い世の中の昨今、本堂にお参り出来るお寺は少なくなっています。
残念ですが、仕方無いことと思っています。
西教寺・真宗大谷派                         新善光寺・天台真盛宗
 
境内から、市街が見えました。
 
円覚寺・禅宗
 
光明寺・浄土宗                            厄除け地蔵、大きいです。
 
林光寺・臨済宗建長寺派                      墓石屋が「茶屋」と言われています。
 
この一帯は、丘陵地に挟まれたくぼ地で横浜市の一大墓地のようです。焼き場や斎場もいくつかあり、
その風景は、実に広大で、壮大です。でも、お墓参りは大変でしょう。


  
こんな墓石が              回向院・臨済宗
 
興禅寺・曹洞宗                            興禅寺別院
 
久保山墓地内、横浜市大震火災横死者合葬の碑、東條英機、広田弘毅、板垣征四郎ら七名のA級戦犯は、
この地で密かに火葬されたそうです。
 
常清寺・日蓮宗                           川合寺・日蓮宗
 
大聖院・真宗                             民家の玄関に
 

東台寺・法華宗            東台寺脇、左の路地が「ななまがりざか」です。急な階段を降りると新しい東海道に出ます。
 
杉山神社                               安楽寺・真言宗
 
円福寺・真言宗
 
 
円福寺の目の前は、東海道本線の保土ヶ谷駅です。写真は撮りませんでした。
大仙寺・真言宗
 
遍照寺・真言宗
 

大蓮寺・日蓮宗
 
天徳院・曹洞宗                            見光寺・浄土宗
 
香象寺・真言宗                            延命地蔵
 
 
香象寺本堂から入口を見ると巨大な釜のモニュメントが二つありました。

天王町駅[相模鉄道本線、横浜~海老名間]           順忍寺・真宗大谷派 
 
洪福寺・臨済宗[交差点の名前になっているのに地図には記載がありませんでした。]
立派な玄関でしたが、思い切って入り、お参りを頼むと入れてくれました。本堂は2階でした。
 
浅間寺・曹洞宗                            浅間神社
 
ここから、横浜駅まではもうわずかです。帰りは、京浜東北線の各駅電車で帰りました。
たっぷり爆睡でした。帰宅後、スポーツジムでストレッチと入浴をしました。
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3月9日、久し振りのウォーキングでした。昨年の9月、座骨神経痛が起き、長距離歩くのを控えていました。
私の場合、寝ていると腰部が圧迫され、左下肢に少しハリが生じるのですが、起きてしばらくすると何ともなくなるのですが、
長距離のウォーキングを控えて来ました。ジムで、エアロバイクとストレッチなどで少しずつ慣らして来ました。
そして、暖かさに誘われて出かけました。
11月にはニュージーランドへの旅行を計画したので、ぼちぼちと長い距離を歩くことが出来る練習です。
今日歩いた所は、東海道沿いではありません。広大な横浜市営墓地、久保山墓地周辺です。
この墓地が作られた詳しい経緯はわかりませんが、明治時代のいわゆる廃仏毀釈で多くの寺の用地が没収されたりして、
この地に作られたようです。丘陵地に挟まれ、住宅地には人気がなかったのでしょう。
真言宗、日蓮宗のお寺が多かったようです。その他、浄土宗、臨済宗、曹洞宗などたくさんの宗派のお寺が混在していました。
本堂の扉が開放されていたのは遍照寺だけでした。大光院と洪福寺の二寺は、本堂内への参拝が許され、穏やかな一時を
過ごすことが出来ました。
昨今は、仏像や仏具の窃盗も多いので、参拝する時は怪しいそぶりを見せないように気を引き締、注意します。
弁当を用意しなかったのも失敗でした。黄金町駅を降りてからコンビニはありませんでしたから。
保土ヶ谷駅でやっとコンビニがあり、サンドイッチとおむすびを買って遅い昼食を大仙寺で食べました。
歩き始めてすぐ暖かくなり、上着を脱ぎ、カッターシャツで歩きました。
万歩計は2万歩を越えていました。腰や足は疲れませんでしたが、足の指が少し痛みました。
今日のコースには、大きなお寺はありませんでしたが、神社が特に少なかったです。でも、スポーツジムの運動よりは、
実際に町を歩く方がやはり絶対に楽しいです。
少しずつ近場のウォーキングをしようと思っています。  【終わり】
[蛇足] "goo"がブログの映像ダウンロードの方法を新しくしたので、写真の大きさ等が上手くセットできませんでした。

映画/ハドソン川の奇跡[Sully]

2017年03月08日 | 映画



原題の「Sully」は、この映画の主役である機長の愛称で、アメリカではかなり有名になった名前だそうです。
sullyは「傷つける」と言う意味の動詞でもあり、この映画は大事故の映画なので何か「不吉な」符丁の感じもします。
3.11以降、ニューヨークには「明るい話題」がありませんでした。そこに"ハドソン川の奇跡"がまさに舞い降りました。
飛行場を飛び立ったばかりのジェット機のエンジンに鳥が衝突し、二つのエンジンが停止しました。
管制官の指示は、近くの飛行場に戻れでしたが、機長はハドソン川に着水しました。
その判断が、正しかったか、間違っていたかがこの事故の最大のポイントでした。
事故調査委員会では、「エンジン停止後、すぐに空港へ引き返し、緊急着陸することは出来た。」 ですが、
事故機のパイロットたちは訓練通りQRH(クイック・リファレンス・ハンドブック=緊急時のマニュアル)を実施したため、
空港へ引き返すための時間がなくなったとのことですが、マニュアル通りのQRHの対応と不時着水は正当と
判断されたそうです。【この稿、Wikipedia参照】
亡くなった人はなく、機長は、英雄として迎えられました。
私には、この判断が妥当かどうかはわかりませんが、映画のテーマもそれを明らかにすることではありません。
クリントイーストウッド監督の意図は、徹底して「奇跡と英雄」を作り出すことです。
晩年の彼の作品は、それに取り憑かれたかのようです。
まるで、トランプを応援するかのような「アメリカ人魂ファースト」です。
彼は、こうして家族を愛する善意の固まりで非の打ち所のない典型的「アメリカンヒーロー」を作りました。
そうした役そのものと言った感じのトム・ハンクスの「どや顔」的訳知り顔と大袈裟演技も私はイヤでした。
映画の出来は、駄作とは言えませんが、もちろん傑作でもなく後味の悪い全くの「普通」作でした。  【3月6日】