郡山市三ケ寺
9月20日、郡山駅から北西約9kmにある三ケ寺に行きました。私は、この寺々を知りませんでした。
一昨日福島のテレビが紹介しているのを偶然耳にしたのです。郡山の観光案内パンフなどでは、
【広修寺(曹洞宗)、岩蔵寺(真言宗)、常居寺(臨済宗)の3つの寺が並んでいる。
片平の名物といってもよく、違う宗派の寺が並んでいるのは、全国的にも珍しいもの。西暦
1500年ころから伊東氏により現在の場所に移されたといわれている。岩蔵寺には市指定
の木造十一面 観音立像がある。】
と簡単に紹介されているだけです。城壁のような役目を果たしていたという説もあるようです。片平の名物といってもよく、違う宗派の寺が並んでいるのは、全国的にも珍しいもの。西暦
1500年ころから伊東氏により現在の場所に移されたといわれている。岩蔵寺には市指定
の木造十一面 観音立像がある。】
問題は、アクセスです。行きはまだよいとしても帰りのバスです。バスは1時間に1本以下、8:15で
行くと帰りは10:16にぎりぎり間に合いそう。つぎの9:25で行くと帰りは12:46です。私は、8:15
で行くことにしました。早起きをして、朝食をたっぷりいただき出かけました。バス代は590円、
40分ほどでした。
廣修寺・曹洞宗
岩蔵寺・真言宗豊山派
常居寺・臨済宗妙心寺派
片平城主(寺の開祖)の墓
帰りのバスの時間が気になり、かなり急ぎ足でした。境内にトイレがないので、思い切ってインタホンを押して
トイレを借りました。ご住職の奥様が、「お彼岸ですので…」と言って、檀家でもない観光客の私に、お彼岸のパン
フとハンカチをくれました。「埼玉から観光に来ました。」など少しお話しました。何ともうれしいサプライズで
した。
三ケ寺は、ユニークでした。前面は一面の田んぼ、後背は小高い丘陵地、ここに向かう途中・愛宕神社付近に
があり、三ケ寺の右奥には小学校もあるようですが、民家はちらほら、です。
ほとんどの墓石が新しいものでした。おそらく震災で倒れたのではないでしょうか。
少し時間があったので、愛宕神社に立ち寄りました。
10:16のバスでホテルに戻り、荷物を受け取って、11:30の新幹線自由席で帰りました。約200kmなのに5940円は
高すぎです。指定席料金は520円もべらぼうです。
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昨日(19日)、郡山駅前の24階建ての高層複合ビル・ビッグアイを訪れました。色々な施設が入る複合ビルですが、
22、23階は郡山市ふれあい科学スペースパーク(プラネタリウムなど)、22階は無料の展望台です。福島県で一番
の高層で133mだそうです。このビルの建設実現にはいろいろ紆余曲折があったようですが、2001年に完成し、
2011年の東北地方太平洋沖地震にも耐えたようです。館内のプラネタリウムは地上より世界一高い場所にあり、
ギネス・ワールド・レコーズにも認定されているそうです。
北方面:磐梯山など 東方面:鞍掛山・黒石山など
南方面:高笹山など 西方面:三森峠など
明治時代の郡山 昭和初期の郡山
現在の郡山 プラネタリウム入口
駅前広場の夏の川像 麓山の滝
麓山の滝 郡山駅
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義父の納骨法要の後の思わぬ旅でした。母の生まれ故郷が会津若松でした。郡山は昔何度も通り過ぎた経験があ
ります。SLの夜行で向かった時、会津若松方面は郡山で磐越西線に切り替わり、ここで朝を向かえ、SLの煤で汚れ
た顔ををホームで洗ったような気もしますが、ここの経験でしょうか。郡山からは急な山道で、SLは喘ぎあえぎの
印象があります。
三ケ寺は望外の喜びで、最後に訪れた常居寺での温かいおもてなしは、まさに「画竜点睛」の感がします。私は体
力の衰えを痛感しましたが、無理はしませんでした。でも、まだまだ15kmは歩けるとも思いました。郡山は狭い町
でした。安積疏水については昔学習しましたが忘れていました。武士社会から資本主義社会への転換期、おそらく
全国各地で同じような大変な開墾の営みが行われたのでしょう。
久しぶりのウォーキングを十分楽しみました。 【郡山の旅終わり】