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ヤン・ヨンヒさん作品というので期待したのですが、ちょっぴり残念でした。
処女作の『ディア・ピョンヤン』はドキュメンタリー作品で、非凡でした。
今回の作品はフィクションです。
在日コリアンのソンホは総連の重役を務める父の勧めに従い、帰国事業で北朝鮮渡ります。
それから25年、脳に腫瘍ができた彼は治療のため3ヶ月間だけ日本滞在が許されます。
そんな彼に突然の帰国命令が下ります。
政治的背景抜きに拉致された人々に私は思いをはせました。
個人ではどうしようもならない不条理・理不尽さに私ならどう生きるのでしょう。
それは、戦前の日本の状況やかつてのソ連・東欧の秘密警察、
3.11以後のアメリカのムスリム、そして今の日本でいじめを受けている大人や子どもたち。
ソンホの妹リエは、彼がほしがっていたスーツケースを買って、歩く画面で映画は終わります。
リエは、彼の「これを持って、君はどこでも自由に行けるんだ」を思いだし、かみしめます。
映像がきれいでなかったのがちょっと残念でした。 【10月14日鑑賞、ほぼ満席でした。】
『ディア・ピョンヤン』の私のブログは、ここ