今回は、私のブログのテーマとは関係ないことを少し記します。
1月、2月と私は、
白 内 障の手術を受けました。
昨今、旅行に出かけた時、街路標識や交通案内などが見えにくく感じていました。
また、映画の字幕も読みにくく感じていました。
昨年7月、眼鏡屋に行くと「目医者で検査を受けた方が良い」と言われました。
自宅近くの医者に行くと白内障と言われました。
実は、10年位前から光がまぶしくまた見えにくくなっていたのでその頃から始まっていたのでしょう。
若年性白内障もあるそうですが、一般的には加齢により眼球の水晶体が濁る病気でだそうです。
■白内障手術について
次は、"眼科手術開業医の会"のHPから転用・編集したものです。

日常生活に非常な困難はありませんが、見えにくいことと緑内障などの要因になるとも言われています。
最初に行った医者はちょっと生意気な感じの若い個人開業医でヤだなと感じ、また日帰りの治療でした。
インターネットで調べると、白内障の手術技術は大いに進歩し、日帰りでも問題ないとも言われています。
注意事項などを見るとかなり細々しています。
例えば、瞳孔を開く目薬を使用した後は自転車や車の運転は控える、
手術後1時間は安静にする、洗顔・洗髪・ひげ剃り・入浴は一定期間控える、
重いものを持たない、手術前後は1日数回の点眼をする、などです。
日帰りの場合、通院にはやはり介助者が必要ですし、家にいれば妻に余計な心配や負担をかけることになります。
私は、日帰りより入院の方が良いと思い、蕨市民病院を受診しなおしました(7月、7460円)。
[金額の表示は、窓口支払い額ではなく、保険適用前の金額としました。]
この病院は、火曜日手術は2泊3日、金曜日手術は3日目が日曜なので3泊4日でした。
手術予約はとても混んでいるので、10月になったらもう一度受診してと言われました。
10月2日(5050円)、行って見ると火曜日は半年先まで予約でいっぱいでした。
[この病院では、週2回、1日3人の手術です。]
仕方なく、金曜日手術にしました。でも結果的には3泊の方が私にはのんびり出来て良かったです。
右目は最短でも3ヶ月も先の1月23日 、左目はその1ヶ月後の2月20日でした。
11月中旬に診察(24320円)、手術1月前の12月中旬(3630円)に付添人と一緒の手術説明と診察がありました。
[事前説明と手術時に付添人が必要とされましたが、必要かどうかは大いに疑問です。]
入院の3日前から抗菌の点眼を1日5回します。
1月23日9時に入院し、10時過ぎに診察、1時半に点滴しながら車椅子で手術室に行き、
2時から手術、手術時間は15分程度だったそうですが、私には25分ほどの長さに感じました。
痛みはないとのことでしたが、我慢できないほどの痛みではなかったですが、かなり痛みました。
通常は、目薬だけの麻酔だそうです。
目だけの麻酔ですから、当然意識はあり、眼球も動きます。
手術中、目にかなりの光が当たっていました。
鮮やかな薄緑色とその回りは薄いブルーで、とその回りが薄い黒でした。
光の強さがどれほどのものかわかりませんが、私には目はこんなに強い光でも大丈夫なんだと思いました。
私は、寒いと思って、下着と股引を身につけていたのですが、熱く・冷や汗でずいぶん汗をかきました。
車椅子で病室に戻り、ベッドで仰向で1時間半ほど安静です。
白内障手術は、濁った水晶体を抜き、眼内レンズを入れます。
手術後一番危険なのは、傷口がふさがらないこと、傷口からの細菌、合併症等のようです。
ですから、右目はメタル製の隙間が空いた眼帯でがっちりガードされています。
細菌が入らない様に洗髪・入浴・洗顔はしばらく出来ません。
3種類ほどの目薬を一日4回きちんと差し、抗生物質を4日ほど服薬します。
目に圧力をかけてしまうので、手術した方を下にして寝てはいけません。
目に力が入ってしまうと傷口が開いてしまうからです。
運動や力仕事も一定期間出来ません。
クシャミや鼻をかむのも本当は避けたいのですが、こればかりは仕方ないですね。
最低1時間は絶対安静、その日は安静にしなければなりません。
従って、私としては日帰りより、入院の方が良かったと思っています。
3日目に希望すると洗髪してくれます。
トイレに行く程度の運動は問題ありません。
テレビも長時間でなければ良いのですが、目が疲れますし、片目で見にくいので私はほとんど見ませんでした。
■病室とテレビ
私は、事前にMP3に落語をたっぷり入れて来ました。
図書館でCDを借りてMP3に入れました。
桂枝雀、柳家小三治、桂米朝、そして林家彦六を少しと綾小路きみまろと西川きよし・やすしの漫才を少しです。
枝雀は大好きです。改めて聞くと彼の病がもう若い頃から所々に出ている様にも感じました。
彼の落語は、動きが激しすぎて「邪道」とも表されましたが、型を打ち破るものすごいエネルギー、
英語落語の果敢な挑戦、海外での公演など本当に素敵で、まさに「疾風怒濤」すぎる活躍と突然の自死でした。
若い頃の小三治はかわいらしくて、やんちゃのかわいらしさがあって小三治さんと言いたい気分です。
薄い唇を少しとんがらせ、とぼけた表情が音からだけでも目に浮かぶようです。
私が二番目に好きな落語家ですが、図書館にはCDがあまりありませんでした。
私は日本の伝統的大衆芸能では、落語が最高で一番素晴らしいと思っています。
しかし、言葉の壁があって、外国・外人への浸透はありません。
歌舞伎などは元々は大衆芸能だったのに「芸術」などともてはやされ、すっかり大衆性を失い、
また、家制度の超保守性・閉鎖性・高価格は言語道断、全くイヤです。
思わぬ脱線をしました。
テレビも本も新聞も、そして携帯もインターネットもなかったのにMP3のおかげで全く退屈しませんでした。
■食 事について少し。写真の様に昔日の病院食ではありません。

朝食は7時過ぎ、昼食は12時、夕食は6時過ぎと日常と全く同じで、良かったです。
内容も、おいしかったです。味噌汁だけは全くおいしくなかったです。
私には少し味付けが濃すぎるほどでしたが、野菜も多かったです。
私に足りなかったのはヨーグルトと牛乳(インスタントコーヒー)と魚でした。
売店で買いました。最後の日には甘いおやつが食べたくなりました。
[二回目の時は、学習したのでそれらをしっかり準備しました。]
テレビ、冷蔵庫は有料です。千円のカードがたしか2000分単位だったと思います。
冷蔵庫は1日300分単位だったと思うのですが不正確です。
私は、1回目は少し残り、2回目は半分ほどしか使いませんでした。(残りは手数料を引かれて現金が戻ります。)
さて、
■診 察 費について。
保険支払いの実費ではなく保険適用前の金額で記します。
初診(7月):7460円、手術前診察(10月、11月、12月の3回):5050円+24320円+3630円=43000円
入院(270930円+食事;5760円)=276690円
手術後診察(1月):8050円
二回目入院(270930円+食事;5760円)=276690円
手術後診察(2月):6450円
計610880円(その後は除く)
さて、この金額高いのでしょうか、高くはないでしょうか。
保険での支払い=実費はその3割負担ですから、
183270円です。
市民税を払っていない市民には「国保限度額適用制度」があり、承認・適用されると、
入院費用が減額されます。
私は、この制度を利用し入院で実際の支払いは、2回で60340円×2=120680円でした。
この後、2週間毎の診察があり、約1月後安定し、眼鏡の処方箋が出る予定です。
■いくつかの驚きと疑問
●事前説明と手術時に付添人が必要とされましたが、必要かどうかは大いに疑問です。
●支払いが現金のみで、クレジットカードが使えないのは大きな問題です。
セキュリティボックスがあるとは言え、多額の現金を持参しなければならないのですから。
私は、差額ベッド代の不要な8人部屋の大部屋でした。
しかも、実際の患者数は3~4人、しかも4日間なので全く問題はありませんでした。
一人室特:14040円、一人室:7560円、2人室:2160円(市内在住)には、驚きました。
貧富・格差は大きいなの実感です。
私の加入している入院保険は5日以上なので、保険金支払いはありませんでしたが、
手術保険に入っていたので入院・診察費以上の保険金がに入ってきました。 【終わり】