12月14日、十九日目、カンボジアツアー5日目
朝食
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ホテルを9時にチェックアウトし、いよいよカンボジアのツアー最後のトンレサップ湖に出かけました。
東南アジア最大の湖で、水深は決して深くはないが、乾季と雨季では8m程の差があり、一帯を水浸しにしてると言います。
乾季でも琵琶湖の4倍、雨季では15倍にもなるそうです。
ベトナムもカンボジアも水豊かな土地と感じます。メコン川を始めとする大河とたくさんの川は、恵の潤いを与えています。
20日間ほど両国を旅してきましたが、乾季のこの季節にあってもどこでも豊かな水がありました。
トンレサップ湖
シュムリアップに帰る途中の村にあったお寺と村の様子
パブ・ストリートでランチ 今回お世話になったツアーの会社・ピースイン シュムリアップ病院
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午後一番、クメール伝統織物研究所に行ったのですが、2時まで昼休みでした。
オールドマーケットや新マーケットで時間をつぶすことになりました。
オールド市場
ヴィシュヌ神像のある橋と新マーケット
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新マーケットは、ちょっと代わり映えのしないお土産屋街、こちらもほとんどが昼休みでした。
クメール伝統織物研究所
ポルポト時代にカンボジアの伝統的絹産業がほとんど壊滅状態になってしまったそうです。
日本人の森本喜久男さんは、カンボジアの伝統絹織物を復活させました。
この工房、子連れ出勤が出来るそうで、母親が仕事をする傍らで昼寝をしたり遊んでいました。
サラムさんは、時間が少し余っていると言って、別の工房へ案内してくれました。
木工、石工、漆工芸などをしている工房で、障害者自立を目指すNPOと行政などが協力して運営しているそうです。
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この絵付け工房では、手話で話をしていたので、私が「こんにちは、ありがとう」等を手話で言うと、
「こんにちは、ありがとう、友達」と返ってきました。
漆工芸や石工、木工、彫金など
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リンガと呼ばれる男性性器シンボル
アンコール国立博物館
入場料はカンボジアではちょっと高い12ドル、音声ガイド3ドルで、撮影禁止、全ての荷物も預けでした。
ガイドブックには、博物館に併設してショッピングモールがあり、食事も出来るとあったのだが、中華料理店だけしかありませんでした。
近くで、レストランを探したのですが適当なのが無く、老舗と言われるシン・ツーリストホテルのレストランに入りました。
メニュウには、ファーやスパゲティがあったのですが、出来るのはハンバーガーだけでした。
何十年ぶりでハンバーガー(3.5ドル)を食べました。注文を聞いて作るようで、少し時間がかかりましたが暖かく、美味しかったです。
アンコール国立博物館前で、6時のピックアップの約束でした。
車の中で着替えをし、シュムリアップ空港に向かいました。
私たちが帰る14日は、サラムさんのお嬢さんの誕生日だと彼が以前言っていたので、お嬢さんにお菓子でも買って下さいと、
これまでのお礼を込めてチップを少しはずみました。
ハノイの国内空港では、食べ物はインスタントラーメンだけでしたので、
シュムリアップ空港でも十分な食事が出来ないと、勝手に思い込んでいたのですが、
シュムリアップ空港は国際空港で、ちゃんとしたレストランがありました。
21:00シュムリアップ発、22:40ハノイ着
シュムリアップからのフライトで軽食の機内食が出ましたが、頂きませんでした。
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ハノイ・国際線空港ではしばらく時間がありましたので、本を読んだり、運動のため空港内を散歩したりしました。
0:05ハノイ発、7:05成田着でした。ウイスキーを頂き、しばらくウトウトすると、3時半頃でしょうか、朝食が配られました。
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日本の冬は、ちょっぴり寒く、服を重ね着しました。
スカイライナーは満席のようで買えませんでした。モーニングライナー特急(200円)がとれました。
大きな失敗も無く、予想・期待していた以上の喜びと感動を頂いた旅でした。
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【結婚式】
各地で、結婚記念写真を撮っているカップルをたくさん見かけました。
ホアンキエム湖畔、博物館、教会などです。プロのディレクター、カメラマン、化粧係などのスタッフが撮ります。
映画俳優等のような芝居じみたポーズで撮ります。人気スポットでは、行列が出来ていました。
たくさん撮ったのですが、一部だけ紹介します。
【ベトナムドン・カンボジアリエルについて】
20,000ベトナムドン=1$です。0が多いので、レストランなどでは、カンマ以降を略して、20VDと書くことも多いです。
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有料トイレは 2,000ドン(8円)でした。 タクシーのメーターなどは、20.00等と表示されるので慣れないと戸惑いました。
旅行客は、ほとんどのレストランでドルで支払いが出来ますが、セントは切り上がったり、ドンで支払われることがあります。
例えば、235,000ドンをドルで支払うと、11.75ドルですが、12ドルになったり、おつりが1,500ドンの時もあります。
慣れれば、おそらく計算は難しくはないので、ドンの方が便利でロスも少ないかもしれませんが、
長期滞在でなく、支払いもそれほど頻繁でなく、旅行客用店を多く使うのなら、少々の誤差・損はあるかもしれませんがドルも便利です。
私は今回、最高紙幣は20ドル札、1ドル札を60枚など計600ドルを用意し、70ドルほど残りました。
ベトナムのホテルで、5000円をドンに両替しました。
カードは使用しませんでした。
4,000カンボジアリエル=1ドルです。カンボジアでは、ほとんどがツアーでしたし、
ベトナム以上にドルが流通しているというので、リエルへの両替はしませんでした。
おつりのシステムはドンと同様、切り上げか、セントはリエルでした。
チップなどはドル単位ですし、パブ・ストリートなどは観光客用なのでドル表示が多かったです。
【トイレ事情】
概ね、良いです。
日本語ガイドツアーが多かったせいもあるのでしょう。3時間ほどの距離だと必ずトイレ休憩がありました。
適当なショッピング店などがない場合は、大きなガソリンスタンドでトイレ休憩がありました。無料です。
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左の写真は、シャワーのようになったウォシュレットです。
日本のウォシュレットの使い方は簡単ですが、こちらはコツが必要です。上手くいかないと便座周辺に水がこぼれます。
右の写真は、足や頭を洗わないで、と言う注意書きです。この注意書きがあると言うことは、足や頭を洗う人がいると言うことです。
そんな事情からか、公衆トイレでは、便座周辺に水がこぼれているのをいくつか見ました。
この種のウォシュレットはトルコでよく見かけました。
ベトナムもカンボジアも水が豊かなのでしょう、水洗トイレで、概ねきれいでした。
ホーチミン市や遺跡では有料トイレもありました。2000ドンで、きれいです。
ヨーロッパでは、トイレが少なく、きれいでなかったのでとても気になり写真も多く撮りましたが、
今回は、トイレの数も多くきれいだったので、あまり気にならず、撮った写真の数も少ないです。
【気 候】
始め、ホーチミン市、カンボジアは30度を越すと言われていたので、心配していましたが、杞憂でした。
30度の日も一度ありましたが、概ね最高27度位、朝晩は15~16度だったと思います。
木陰に入ると、少しひんやりし長袖Tシャツとちょっと羽織るものがあれば大丈夫でした。
それでも日射しは強かったのでしょうか、帰国して腕時計の跡が白いのに気づきました。
日射し避けの帽子は必需品です。
ハノイでは雨も何回か降られました。それでも朝から晩まで一日中降り通しという日はホアルーとフエだけでした。
ホアルーで、妻はオーバーシューズの完全装備でした。私はサンダルなので問題ありませんでした。
雨季と言われるベトナム中部でも、雨は途切れ途切れでした。
レインコート、携帯傘も必需品です。
エアコンを使ったのは、湯上がりの時一回だけでした。
扇子を持って行きましたが、使用したのは一度だけでした。
腕時計型虫除けファンとパットを持って行ったので使いましたが、これは不要でした。
【ホテル・食事】
ヨーロッパ旅行より、ワンランク上げて三つ星以上を選びましたが、料金は安く、
アメニティグッズも完備で、トイレ・シャワー・バスなどはるかによく、全く問題ありませんでした。
今回、洗濯に便利なバスタブ付きホテルにし、正解でした。
観光に便利なロケイションを選び、これも良かったです。
朝食付のホテルを選び、とても良かったです。
ヨーロッパは、コンチネンタルブレックファーストなどとネーミングは良いのですが、トーストとコーヒーだけという感じですが、
今回は、ホットビュフェスタイルでバラエティに富み、十分な朝食で、食べ過ぎないように注意しました。
ヨーグルトは、置かれていないホテルもありましたが、注文すると持ってくれました。
果物、ジュース類も豊富でした。
サービスは、さすがアジアだなと言う細やかさでした。
食 事
私は、グルメではありません。今回食べ物では全く困りませんでした。
私は、麺類が大好きなので、何かにつけてフォーを食べました。
日本のラーメンは美味しいですが、塩味・油分が多すぎますが、フォーはカロリーの心配は全くないです。
野菜炒めや春巻きなど中華系食材が多いのですが、ベトナム醤油の調味料も口に合いますが、
砂糖が多用される甘さは、私には不評でした。
蒸しごはんは、ちょっとぽろぽろですが、汁や野菜炒めをかけたりして食べる人が多いようでした。
チャーハンにはぴったりのお米のようです。
ガイドの人が言うには、日本のお米は美味しい、でした。
水道水は硬水のため生水は飲まない方が良いと言われています。
ホテルでは、一日1本のミネラルウォーターがフリーでしたが、買っても安いです。(一度買ったのですが値段は忘れました。)
ホテルには、湯沸かしポットがあり、私は水道水を涌かして飲みましたが平気でした。
前回の時は、道端で売られている水は、開栓された容器に水道水を入れて売られたこともあるようでした。
今回、ガイドからそれについて全く注意を受けなかったので、ほとんど心配はないのでしょう。
衛生的にも少し問題があるようなので、生野菜も注意が必要と言われます。
観光客用のレストランは、少し衛生的なので少しなら良いと思いますが。
ツアーの食事はデザートの果物と付け合わせのサラダ以外は、すべて加熱調理され、安心でした。
本当は、安く・庶民的な屋台やお店を利用した方が、市民の生活を理解し、交流はかれるのですが。
屋台では、食器は流水で洗っていませんので、それはちょっと冒険のし過ぎと思い、利用しませんでした。
ベトナムぜんざいは有名で、試したかったのですが、氷や生ものが入っているので、食べませんでした。
以前訪れた時は、ビールは、グラスに氷を入れて出されてきたのでびっくりしました。
ツアーで一緒になった男性は、氷入りビールが出され驚いたと言っていましたが、私は今回は目にしませんでした。
レストランでは、客の目の前で栓を抜いて、注いでくれました。
ワインを置いてない店もあり、値段も少し高めでした。フランス植民地時代がありながら、不思議だなと思いました。
A型肝炎については、戦争直後世代はほとんど心配ないらしいですが、若い人は注意が必要のようです。
ベトナム人のガイドの人も、お腹を壊したことがあると言っていました。
【日本語ガイド】
一流・流ちょうとは決して言えません。
しかし、コミュニケーションについては全く問題はありません。
ただ、私が聞きたいことの真意が伝わらず、私の求める内容の回答が無いこともありました。
私が驚いたことは、彼らの多くは日本語の専門的教育を受けていないと言うことです。
ガイドで一番多かったのは、日本で自動車メーカー、特にトヨタで働いた経験がある人々でした。
仕事が出来る様になるには、日本語を覚えるしかないと一生懸命勉強したそうです。
彼らの多くは、そう長くは日本に滞在していません。
わずか数年、日本で仕事をする間に日本語を習得し、母国に戻り、日本語ガイドをしているというのです。
高崎で車の塗装をしていたガイドは、埼玉県に友達が住んでいてよく遊びに行ったと話していました。
トヨタは、単に外国人労働者を安くこき使っただけでなく、こんな形で役に立っていたのかとちょっと複雑な気持ちでした。
日本には行ったこともない、と言うガイドの人もいました。
また、後輩の指導・学習のために後輩を連れて日本の観光地・ホテルに行ったという人もいました。
彼らの多くは、日本と日本人が好きで、街のきれいなこと、サービスの細やかさ等を学びたいと言っていました。
私は英会話を学んでいるのですが、彼らの姿勢にはつくづく頭が下がりました。
【ベトナムとカンボジア】
お隣同士ですが、お国柄はちょっと違うように感じました。
ベトナムは、南北に長く、一国に温帯・亜熱帯・熱帯の気候があり、山も多く、カルスト台地です。
ヒマラヤも昔は海の底だったのですから、ベトナムもカンボジアも昔は海の底で、カルストはその名残かもしれません。
長らく中国に侵略されてきたベトナムは、その抵抗精神はその後、対仏・対日・対米の独立闘争へと受け繋がれ、
誇り高き多民族国家ベトナム国民のアイデンティティを作ったと思います。
面積は日本の約90%、人口9000万人近く、大国です。
一方、クメールカンボジアは、他の国々に先駆けてこの地に文明国家を作り出したという矜持を持っています。
カンボジアの面積は日本の約半分、人口1400万人近く、大国ではありません。
両国とも、戦争や内戦で百万単位の想像を絶する多くの人々を失い、まだその損失は回復できていません。
また、ベトナムは戦争後遺症・枯れ葉剤被害や地雷被害など今なおその傷は癒えず、負の遺産をかかえ、
カンボジアも、経験豊かな年配者や働き盛りの知識人層を失う負の遺産を抱えています。
学校と教師が不足し、午前午後の二部授業を余儀なくされています。
前回カンボジアを訪れた時、土産品を売る子ども達の多さとしつこさに驚き、そして気が重くなりましたが、
今回は、子ども達の数も少なく、安堵しました。
私は、今回、カンボジアの都市部、特に首都プノンペンを訪れなかったので軽々のことは言えないのですが、
ベトナムは、車とバイクと自転車と天秤と、ドラえもんの「何でも・どこでも・いつでも」商売の活気とエネルギーにあふれ、
カンボジア・シュムリアップは、バイクタクシーが多く、車は車を追い抜かないのんびりさ、でした。
今回の一番の反省点は、プノンペンを訪れなかったことです。二日ほど訪れたら、カンボジアの印象も変わっていたかもしれません。
ベトナムは、日本ほど仏教寺院は多くはありませんが、仏教国と言えます。
フランス植民地時代に、ベトナムは中国の漢字文化・文字を捨て、ほとんど表音のアルハベットに変えました。
カンボジアの文字は、おそらくインドのヒンディ文字に似、インド・ヒンズーの影響が強いと思いました。
ベトナム航空は、リコンフォームが面倒、カンボジアはビザが必要で面倒。(ベトナムも15日以上はビザが必要です。)
ちなみに両国の国境の多くはメコンの流れです。
一年半ほど前、クラブツーリズムで9日間ほどのベトナムツアーがあり申し込んだのですが、希望者が少なく中止となり、
以来、密かにベトナムを再訪したいと思っていました。今回、現地ツアーが多いとは言え、ベトナムをゆっくり楽しくことが出来
本当に良かったと思っています。
無粋ですが、今回の旅行費用(一人)は、
飛行機代:118,000、ホテル代:39,100、ツアー代金:125,700、ビザ:3500、現金:21600 計:約310,000円ほどでした。
食事代が思ったよりかかりませんでした。お土産は、妻が少し買いましたが私はほとんど買いませんでした。
チップは、少し使ったと思います。
カンボジア・アンコールワットも気候良く、ゆっくり楽しめました。
ツアー参加者は私たちだけも多く、特にアンコールワットツアーは私たちだけで、わがまま・のんびりも良かったです。
来年春にはギリシャ辺りの地中海、晩秋にはタイ辺りの東南アジアを旅したいと漠然と思っています。
その時は、これまでの旅行スタイルをちょっと変えて、街をのんびり歩きたいな、などと思っています。
そのためにも、旅できる体力・スタミナをつけたいと思っています。
【ベトナム・カンボジアの旅終わり。ブログが長くなりすぎましたが年内にどうにか完成できました。】