風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

ハンセン病家族訴訟の画期的判決、2019.6.28

2019年06月29日 | 学習

 写真は、毎日新聞より引用
熊本地裁は28日隔離政策が家族への差別も助長したと認定し、初めて家族への賠償を命じました。
以下は、毎日新聞記事からの要約【遠藤浩太郎裁判長「隔離政策は家族が差別を受ける社会構造を生み、
憲法が保障する人格権や婚姻の自由を侵害し、家族間の交流を阻み、家族関係の形成も阻害させた。原告ら
は人格形成に必要な最低限度の社会生活を喪失した」と指摘し、原告541人に総額3億7675万円を支払うよ
う国に命じました。2001年の同地裁判決は隔離政策を違憲とし、元患者への国の賠償責任を認定しまし
た。国は控訴を断念して元患者に謝罪し補償や生活支援を講じましたが、家族は救済対象から外されまし
た。原告は16年2月にまず59人が提訴し、追加提訴を経て561人に拡大。居住地は北海道から沖縄まで全国
に及び、年齢も20~90代と幅広いが差別被害を恐れて大半は匿名で裁判に加わりました。】
 この判決の画期性は、差別と偏見の責任が国、つまり政府だけでなく与野党を含めた国会、これを放置して来
たすべての国民にあると認めたことと私は自戒の念を込めて頭を垂れます。     【終わり】

映画/彼が愛したケーキ職人

2019年06月22日 | 映画



佳作です。ストリーは複雑ではなくとてもシンプルです。
ドイツ人のケーキ職人・トーマス、イスラエル人のオーレン、その妻アナトの三人の物語です。
オーレンは、女性の妻と結婚し子どもがいます。彼は、出張先のベルリンで、男性のケーキ職人
のトーマスと恋愛関係になります。帰国したオーレンは自動車事故で死んでしまいます。彼の
思い出を探して、トーマスはイスラエルに渡ります。喫茶店を開業したアナトの店で仕事に就
くことが出来ました。アナトは、トーマスに心惹かれ、二人は恋愛関係になります。しかし、イ
スラエルの食事規定・労働規定などに違反したトーマスはドイツの帰国せざるを得なくなり
ます。彼を忘れることのできないアナトは、ベルリンを訪れます。
イスラエルはユダヤ教の考えが強い国です。ユダヤ教では、コシャーと言う食事規定、食べて
よいもの食べていけないもの、一緒に食べてはいけない食物の組み合わせ、動物の屠り方、調
理法などについて細かい規定があるそうです。調べて見ました。次の資料は、引用です。

イスラーム教やヒンズー教なども食の細かい規定があるようです。それらは、私には、ちょっ
と煩わしく原理主義的過ぎてヤな面はありますが、多様性の一つです。また、外国人労働者の
就業についても細かい規定があるようです。
舞台が、イスラエルとドイツであることの意味も大きいです。また、一言にLGBTと言いますが、
その内は色々、映画ではそれらをごくふつうの自然な景色として描いているのがこの映画の
素敵なところです。私は、イスラエルには行ったことがありませんが、映画ではベルリンのボ
ーデ博物館や戦勝記念塔などの懐かしい風景が映し出されました。いつも同じ服装のままの
トーマス、アナトを演じたイスラエル女優サラ・アドラーが魅力的肉体の持ち主でも美人でも
ないのが良くその服装もいつも地味でしたのもとても良いです。劇的ストーリーがない坦々と
ゆっくり流れるな映画の時間は、色々な思いや問題を考えながら見る余裕を与えてくれます。
 教訓的に言えば、食も性的志向ももっと自由で良いのではないか、です。イスラエルの”食”も、
人の”性的志向”も、ちょっと立場や見方を変えれば「違った風景」が現れてくる、のではないでし
ょうか。この単純でシンプルな原則は個人のレベルなら何の問題もないのですが、その枠を超え
て、家族、集団、地域、国家になると一挙に深刻になります。私は、この映画は、しなやかで寛容な
社会が良いよね、と穏やかに訴えているように思いました。         【6月17日】

映画/天才作家の妻 40年目の真実

2019年06月20日 | 映画



駄作、つまりませんでした。ノーベル文学賞を受賞した作家の本は、実は妻が書いた
ものだったという話。ノーベル賞授賞式は何とも大仰の虚仮威しでその権威主義が
私は大嫌いです。特に糟糠の妻をもてはやす日本のマスコミの女性蔑視に嫌悪を覚
えます。さて、映画の妻、ついに「離婚」を切り出しますが、夫は急死、結局彼女は何ら
秘密=真実を明かすことなく映画は終わってしまいます。夫が生きている間に「私
が書いたのだ、女性蔑視のノーベル賞なんてくそ食らえ」と啖呵を切って終わる映
画だったらどんなに素敵でしたでしょうか。   【6月17日】

江ノ島を歩く[2019.6.11]

2019年06月13日 | ウォーキング



2019年6月11日、江ノ島を歩きました。

江ノ電、江ノ島駅                  弁財天道標
 

海岸を清掃する人々               モース記念碑、モースさんは東大初代動物学教授、大森貝塚
                        の発見者、江の島に東洋初の臨海実験所を開設しました。
 
オリンピック記念噴水池             江島神社(江島生島事件に関係する、江島弁財天神社とは別です。)
 
ヨットハーバー(オリンピックで使われるのでしょう。) 湘南港灯台
 
さざえ島                     聖天島
 
江の島温泉                    聖堂の鳥居
 
江島神社 エノシマの表記は、江島、江ノ島、江の島など色々、使い分けはわかりません。
瑞心門(朱の鳥居)                  無熱の地獄
 
エスカレーターがあります。上りのみ300円
 
                         黄金龍神
 
江島神社(辺津宮)                 奉安殿(裸弁財天・八臂[ぴ]弁財天)
 
八臂弁財天                    むすびの木
 
中津宮
 
ヨットハーバーと江ノ島海岸

水琴窟                      コッキング苑(展望灯台など)入りませんでした。
 
江の島大師・真言宗
 
 
                         群猿奉賽像庚申塔
 
奥津宮
 
八方睨みの亀                   山田検校銅像
 
龍宮
 
亀石                       龍恋の鐘
 
                         芭蕉などの句碑
 
稚児ヶ淵
 
 
 
江の島岩屋、工事中です。神秘的絶景の地です。多くの歌人・俳人が来、各所にその碑があります。  引用
 
ヨットハーバーと三浦半島

児玉神社、日露戦争などで活躍後、台湾総督などを歴任し、日本のアジア進出に「貢献」した児玉源太郎を祀った神社
 
謝介石(台湾人で「満州国」の要人を務めた)や後藤新平らの碑

参道のお店
 
江の島弁財天橋

江ノ電・江ノ島駅コインロッカーに預けていた荷物を出し、江ノ島海岸でコンビニで買ったおにぎりを食べました。
穏やかの海では、ウインドサーフィンを楽しむ人、浜辺では海の家建設が行われていました。
電車で、藤沢駅を経て、弥勒寺に行きました。地名になっているので大きな伽藍かと思いましたが、小さなお寺でした。
弥勒寺・日蓮宗

この後、時宗の総本山・遊行寺に行く予定でしたが、荷物もあり、暑くなってきたので、帰宅しました。
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エスカレーターで江ノ島の一番高い展望灯台まで比較的容易に行くことが出来ます。ここから先の「山二つ」、稚児ケ淵、岩屋
はかなり急な階段の上り下りで息が切れます。訪れる人もそう多くはいませんが、おすすめのポイントです。
エノシマの表記は、江島、江ノ島、江の島、絵島など色々、使い分けはわかりません。暇に任せて検索してみました。
結論は、「法則・ルール」はない、ということでした。
藤沢市が、1966年(昭和41年)住所表記を江の島として以降は、江の島が一般化しました。しかし、これが正式、そうしなけ
ればならないというものでもありません。以前から江ノ島を使っていた施設等は変更するデメリットより、慣れ親しんだ
そのままの方が良いということのようです。江ノ電、江ノ島水族館のように。他方、文化庁の台帳は、江ノ島で登録した後
変更せずそのまま、とのことです。                                 【終わり】

第100回ピースボート船旅/総集編

2019年06月06日 | 第100回ピースボート南半球クルーズ

第100回ピースボートの特徴は、南半球の西回りで、ウリは南極です。しかし、私は南極観光は興味が小さい上に、
料金がべらぼうに高い上に、船酔い必至の荒れた海を通らなければなりませんので、私は南極クルーズは選びま
せんでした。私は、一つの町に数日滞在し、都会の街歩きを楽しむ旅が好きですが、今回の旅・クルーズはそれと
は趣が異なりますが、クルーズにはそれと違った良さ、楽しさがあります。ヨーロッパなどの都会とは違って、
アフリカのビクトリアの滝や南米のイグアスの滝、ウユニ塩湖やパタゴニアは日本からとても遠く、個人では
ちょっと訪れるのが易しくない自然豊かなところを訪れる旅でした。
レユニオン島    マダガスカル    ビクトリア滝    テーブルクロス   ナミブ砂漠     
     
イグアスの滝    ペリト・モレノ氷河  パタゴニア     ウユニ塩湖    ラパヌイ
    
これらは寄港地から離れているので一日では行けない場所にあるので、オーバーランドツアーと言って、一度船
を離れて観光し次の寄港地へは飛行機で行き、船に合流します。当然かなりのコスト高ですが仕方ありません。
また、今回訪れた多くの所(特に都市部)は治安の問題があるので、魅力的な自由行動は難しいと言わざるを得な
いので、ツアーを申し込みました。

団塊世代が増え、また100回記念と言うことも相まってクルーズはほぼ満席、約1000人と、とても多いです。その
うち40%はリピーター、20%が外国人で、台湾人が一番多いそうです。日本人の新規参加者が少ないようです。私が
わかっただけでも、中国、香港、マレーシア、シンガポール、タイ、インド、スイス、ポルトガル、アメリカ、カナダか
らの乗船者がいました。日本人が少なくなっている理由はわかりませんが、どうせお金を使うなら、「あすか」など
の豪華の方が良いと思う人が増えているのかもしれません。2022年からは環境にやさしいと謳う新しい「エコシ
ップ」クルージングが開始されるようですが、その価格は、最グレードで1000万円近く、一番安い部屋でも200万
円ほどで、ほぼ倍になるようです。それまでは、中国・台湾・香港などのアジアの富裕層獲得に力を注いでいるよう
です。今回は、格安料金で集客し、そのミニコミでの拡散を狙ったのではないかと思います。
 そして、クルーやスタッフには、インドネシア、インド、フィリピン、バングラデシュ、エジプト、グアテマラ、エ
ルサルバドル、ペルー、ホンジュラス、ニュージーランド、韓国、コスタリカ、などの国々の人がいました。もっとい
たと思います。艦内(放送)言語は日本語、英語、中国語です。レセプションは、中文スタッフが多いのですが、如何
せん訓練・教育がまだまだというのが実情で、難しいことはわかりませんでした。

 夕食はセットメニューで早い組(17時から)と遅い組(19時から)に分かれます。私は乗船前に19時を希望しまし
た。食事場所は、メイン食堂が4階のリージェンシーレストラン、9階にパノラマ食堂(軽いコンチネンタル風洋食、
夜は居酒屋)、同じく、9階に昼は麺類・夜は丼物の小さなリドレストランがありました。メインレストランの朝・昼
食は概ね日本食をメインにしたビュッフェスタイルでした。三カ所全部で食べても良いです。私はランチは9階で
麺、そして4階で日本食でした。チーズはリド食堂の朝しかありませんでしたので、チーズとハムだけをここに食べ
に来ました。 私の一般的朝食の感じ
 
昼食                       麺でない時のランチ
 
これは特別のお節料理               ナミブ砂漠でのボックスランチ
 
早朝6時からモーンイングコーヒー、3時からクッキィ付きアフタヌーンティがありました。私は、今回船内の食事や
ツアー中の食事を含めて、ほとんど食事の写真を撮りませんでした。船内には、有料のバーやラウンジそして居酒屋
もあります。私は、居酒屋の利用は皆無でした。

 お菓子や日常品を売る売店、写真プリントサービス、美容室、銭湯とサウナ、マッサージルーム、診療室があります。
売店は何回か利用しました。診療室は、マダガスカルでの旅行者下痢で1回(6500円)、高山病薬(3500円)を求めるため
に利用しました。私の入った保険は、一症状で1万円を越えた場合だけ支払われるので、私の場合は該当しませんでし
た。

 海外旅行保険について 70歳以上で入れる海外旅行保険ほとんどありません。あってもほとんどが90日までの期
間で、すごく高額です。丸井のエポスカードと楽天カードには無料の海外旅行保険がついています。そのためエポス
カードを作ったのですが、両方ともやはり90日まででした。 [楽天カードは、出発時にカードを使用しなければなり
ません。] 仕方なく、私は、ジャパングレースが損保ジャパンと提携した特別の海外旅行保険(8万円)を申し込みまし
た。賠償補償と救援補償が付いていますが、前述したように疾病治療補償は1万円以上です。私は、今回も海外旅行保
険の請求はありませんでしたが、この保険はやはり重要で必要と思います。今回、何人かが急病で緊急搬送されまし
た。ジャパングレースから彼らへの「遅延」などの損害賠償請求があるかはわかりませんが、、船内で処置できない病
気やケガ(骨折や盲腸など)は起こりえますし、治療や搬送費用は、日本国内と違って高額となります。また、自分のミ
スで店の商品や博物館の展示物やホテルの備品などを壊したりすることは起こり得ると思うので、保険加入は絶対
必要と私は思います。

 クルーズの良いところ  クルーズは、おおむね寄港地に早朝着き、当日の夜寄港地を出発し、だいたい3~5日のク
ルーズの後に次の寄港地に着きます。なんと言っても時差が無いこと荷物の持ち運びをしないことです。そして、
寄港地に立ち寄らない、洋上だけの日々・時間がかなりあります。今回のクルーズでは、シンガポール出港後10日間、
ウォルスベイ(ナミビア)出港後9日間、ラパヌイ出港後8日間、アピア(サモア)出港後11日間という長期間寄港しない
日々がありました。そんな時は、ひねもすぼぉーと海を眺め、トビウオ、イルカやウミガメをながめたり、夕焼けやス
コールを楽しんだり、星空を眺めたりするもできます。
 3食の準備や掃除などの一切の家事をしないこともゆっくりできて、時には良いです。音楽を聴いたり、本を読むこ
ともできます。一番の問題は、日常的運動不足です。プールはありますが泳ぐほど広くはありません。甲板や廊下を歩
くのが一番良いのですが、人に迷惑になりますし、退屈です。何十年も前に作られたこの船は、昨今の「健康志向・対策」
がまことに稀薄です。ジムエリアはありますがランニングマシンは3台、あと3つほどの筋トレマシンとダンベル、ベ
ンチがあるだけの貧困です。上半身のウエイトトレーニングは少しできますが、一人30分のランニングマシンはいつ
も大混雑です。その上、問題は、このエリアには家庭用エアコンが一台設置してあるだけなので、室内はまさに「サウナ
状態」でいるだけで汗びっしょりです。私は、何度も公的に「エアコンをもう一台増やす」か、ドアを開け放しして海風
を入れられるように要求・訴えましたが、改善されませんでした。この状態を知っていた私は、今回、安いエアロバイク
とウォーキングマシンを買い、それを持って行きました。しかし、ウォーキングマシンは動作が難しく使い物になりま
せんでした。エアロバイクは、負荷がほとんどかからないので、余り運動にはなりませんでしたが、無いよりはましと、
せっせと漕ぎました。その他、ヨガマットと床に敷くマットを持って行き、体幹トレーニングやストレッチを充分楽し
みました。
左は、エアロバイク、奥は使わなかったウォーキングマシンとストレッチ用マット

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スマホの普及で艦内はWifiが利用できるようになったと案内にありましたが、インターネット利用料金(100分2100円)
は安くありませんし、そもそも私はスマホを持っていません。洋上は、衛星回線のため通信速度が極めて遅い上に、電
波事情が悪いので途中で遮断されることも多々です。私は今回、クルーズ中、有料インターネットは全く使用しません
でした。もちろん、PCは持って行きました。ナミビア砂漠でPCが壊れるまでは、キャビン内で、PCに取り入れた音楽を
スピーカーを使って聞いていました。また、撮った写真の保存や編集や日記やツアーメモなどを記録しました。PCが
壊れたのは大ショックでした。数日は手書きで日記を書きましたが、手書きは訂正が面倒、長時間書くと疲れるのでこ
の作業は止めました。撮影した写真のメモも十分でないので帰国してからのブログ作成は苦労しました。撮った写真
のバックアップはどうしても必要なので、友人のPCを借りて、USBにコピーしました。PCはやはり無くてはならない
必需品だと痛感しました。音楽はMP3で聞きました。しかし、インターネット・スマホ、新聞、テレビは3か月間ほどはな
くても何の問題もなく生活できます。それらに束縛・支配されない日常は時にはすこぶる良し、です。

妻は船酔いするので今回も同行できませんでした。また私は、わがままなので相部屋はイヤなので少し値がかさみま
すが、シングル部屋にしました。有料の英語学習のプログラムは、プライベートレッスンとグループレッスンの2つを
申し込みました。プライベートレッスンの2学期目は時間が早朝の8時からでした。このクラスを受けるためには、目
覚ましも必要ですし、朝食、朝の体操など忙しすぎるので、もったいないけれども、プライベートレッスンは2学期か
ら止めました。その他、ダンスなどの習い事や講演やサークル活動などは一切しませんでした。その他の行事やアク
ティビティなども時々見るだけでほとんど参加しませんでした。私が、参加したのは、鎌田慧さんの講演1回、高橋政
夫さんの講演2回、東ちづるさんの映画会1回とGETの先生の「マオリ文化語と文化」、「ラテン語」、「ユダヤ語」の特別
学習だけでした。中国語の学習会は、初めの頃、時間の都合が付くときは参加したのですが、英語グループレッスンと
時間が重なったため参加でず、残念でした。大森恵美子さんの筋トレも魅力的でしたがなかなか時間が合いません
でしたので数回だけしか参加できませんでした。

部屋の大きさは、約2.9m×4.8mほどでしょうか。日本のビジネスホテルより広いので、一人では充分ですがダブルベッ
ドでなくシングルにするべきです。4人分のロッカー、ダブルベッド1、トイレ・洗面台・シャワーがあり、かなり広い窓
があります。やはり窓は必要です。テレビとその台、引き出し付きのテーブルと椅子1があります。以前には無かった、
室内に湯沸かしポットがあり、とても良かったです。また、以前は飲み水と氷はバーやレストランにもらいに行かなけ
ればなりませんでしたが、今回は自動製氷機2とウォーターサーバー1があり、良かったです。でも氷は需用者が多く多
くの場合製造中でした。ウォーターサーバーは各階に1個ほど必要です。飲み物の自動販売機はかなりありました。
     
 
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クルーズ遅延とき帰国寄港地変更
3月20日、急病人緊急搬送のためサモアのアピアに戻りました。その翌日(3/21)また急病人が出たため、サモアのアピ
アに再度戻りました。数日後、緊急搬送で予定の日程が遅れたので硫黄島沖は通らないとの一方的な知らせがありま
した。その翌日、また新たな緊急搬送人が出ました。今度は、アピアに引き返すよりグアムの方が近いのでグアムに向
かうことになりました。グアムでは接岸しないでヘリコプターで搬送することになりました。「航路の大幅な遅れが生
じたため、硫黄島沖を通り、横浜では無く神戸に向かう」
との今度もまた一方的変更の報告のみがありました。硫黄島
のいきさつについては詳しい説明をしたのに、この航路変更の詳しい事情、そう判断した理由や根拠、個人が予約して
いたホテルや飛行便がキャンセルとなってしまうことの補償などなどについての説明は皆無でした。

 「硫黄島から帰国先が、横浜ではなく神戸に変えた」のは、「横浜にすると着岸は深夜になる」と理由を説明していま
すが、精確ではありません、距離では横浜の方が神戸より少し近いのです。深夜となるなら、沖で朝まで待てばいいだ
けの話です。横浜港大さん橋接岸及びターミナル施設等利用代金がいくらかはわかりませんが、決して安い料金では
ないはずです。その料金が必要な上に、さらに神戸までの船の燃料費、さらに神戸で予定されている船内見学会の変更
等の連絡やメンテナンスや物資の搬入計画の変更、そして今回は多くのアジア人が乗っていて彼らは飛行機で帰国し
なければならず、変更の手配と料金など多額の費用が必要です。次のクルーズ出発も遅らせなければならないかもし
れません。横浜への無料バスなどは桁外れに安いはずです。ジャパングレースが説明会を開けばこうしたことへの質
問に一切答えられるはずがありません。
 帰国寄港地変更の案内を意識的に遅らせた感もあります。遅らせることによって、「抗議」などをする時間がないよう
にした、姑息な時間稼ぎです。そして、3月28日、突如、「神戸から横浜への無料送迎バスの案内」(翌日12時までの申込)
の紙が配られました。一切説明がないので、「詳しい説明を」という"壁新聞"が張り出されました。いつの間にかそれは
はがされました。再度"賛同署名を求める壁新聞"と他の数名の「要望書」が張り出されました。にもかかわらず、ジャポ
ングレースから何らの説明も無く、またピースボート事務局も閉鎖されました。オープニングセレモニーで「私の事務
所のドアはいつも開かれているので、いつでも来て下さい。」と大見得を切っていた狭間俊一ジャパングレース事務局
長ら幹部は逃げ回っていました。狭間さんが船の航路を示す地図の記入にたまたま現れたので「説明をして下さい。」
と言うと、「会社の方針です。」とだけ言って逃げるように去りました。甲板を散歩中の彼にジムエリアのエアコンを増
やしてほしいと話した時も「レセプションを通して下さい。」だけでした。
 こうして、大きな抗議や抵抗などもなく「大過無く」時が過ぎ、騒ぎも収束しました。

張り出された”壁新聞”
 
壁新聞を見る人々
 
 私が、11年前初めてピースボートに乗った時「事件」は、こんな「軽微」な物ではありませんでした。63回クルーズは、
帰国が一ヶ月も伸びたのです。ダナン、シンガポール、クサダシ、イズミール、ピレウスで、強制的に留め置かれまし
た。驚く無かれ、この当時はクルーズが終了して2日後には次のクルーズに出発する、つまりメンテナンス等の十分
な時間が無かったのです。キャビンの消毒・メンテナンスが二日間で出来るとは私には思えませんのに…。
 イズミールで突如、非常時誘導設備等[暗くても非常口の存在場所とそれへの経路がわかる等の装置]が設置さ
れました。つまり、それまではそれらが全くなかった、ということです。キャビン内では、電気が消えてもライフジ
ャケットの存在がわかる装置もありませんでした。イズミールでは予備バッテリィーの不備が指摘され、新しいも
のが準備されました。エンジンのフル運転検査が義務づけられているそうで、船はピレウスに全速で向かったので
すが、船は激しく左右に揺れスクリュウの軌跡も不規則だったように思います。
 62回クルーズでは、船体に2.5インチの亀裂が見つかりアメリカ沿岸警備隊に約一週間にわたって止められたと
言います。そもそもそんな小さな亀裂の存在がどうしてわかったのであろうか、との疑問が残りますが…。これらの
事象は、乗客の安全・生命に関わる重大な問題です。そんな重大な問題をピースボート・ジャパングレースが知らな
かったことです。だからと言って彼らの責任が無いということにはまったくなりません。さらに自分たちには全く
責任が無いと言い張り、船の不具合などについての詳しい情報を全く公開しないこと、にあります。私は、実はピ
ースボート・ジャパングレースは63回クルーズの出発前にクリーッパー・パシフィック号に重大な欠陥があるこ
とを知りながら、航海中に修理すれば何とかなると思っていたのではないか、つまり「確信犯」です。もしそうなら
重大な犯罪行為です。
 イズミールに長期停留されていたとき、船内放送でしきりに船会社の副社長が呼び出されていました。おそら
くそのとき、代替船や損害賠償などについての交渉が行われていたのではないかと思うのです。説明会が何回か
行われました。まるで、全共闘時代の大学の「大衆団交」の様でしたが、熱烈な「ピースボートファン」もいるので、半
々の感じでした。ジャパングレースの社長がイズミールに来て初めて謝罪し、代替船を探していると説明してから
わずか一週間後に"モナリザ号"への代替えが決まり、大引っ越しとなりました。
帰国後、一連の不始末について、300米ドルの解決金と次回以降のクルーズの12万円の割引券は提供するが、クルー
ズを途中で止めて帰国する人に飛行機チケットを提供する、延びたクルーズ代は支払わない、と言うものでした。
 以上の経過を見て明らかなように、ピースボート・ジャパングレースは普段は平和や人権や情報公開などを主張
しているのですが、自分達に関わることや批判されると秘密主義・無責任・曖昧になり、情報公開どころではないの
です。他人に対しては厳しく、自分については超甘え、なのです。決められた事はマニュアル通り出来るのですが、
予想外の出来事への対応能力ははなはだ希薄で、危機意識・危機管理能力がきわめて弱いと言わざるを得ません。
【この時はそう思ったのですが、第100回クルーズを経て、私は、ジャパングレース・ピースボートは「危機をすり
抜ける」手練手管に実にたけている「海千山千のつわもの」と思っています。徹底して時間稼ぎと「よくわからない・
会社に任せている」です。それができるのはやはり「熱烈なピースボートファン・支持者」がいるからです。】
この”事故”については、帰国後、乗船客から損害賠償の裁判が起こされました。この裁判の結果は、「請求は棄却」
だったそうです。また75回クルーズでは、突然エンジンが停止し3日間漂流、停電したそうです。


 さて、今回の遅延については、一つ、難しい問題があります。
今回クルーズで、持病を持つ人は長期旅行に耐えられるとの医師の診断書が必要ですが、かなり高齢でいかにも
「病弱」と思われる人が乗船していたことです。医師がOKを出している以上、ジャパングレースが乗船前に断るの
は難しいとは思いますが、何らかの処置・対策が必要と思います。車椅子利用者はエレベーターがあるので大丈
夫ですが、聴覚障害者の乗船は「バリアー」があります。音声放送だけですから…。乗船するとき「通訳保障」や「電
光案内」を申し込めば、それら対応するかもしれませんが…。
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 暗い話が続いたので楽しい話題を変えましょう。帰国間近、嬉しいサプライズがありました。クルーズ中、友人に
なった中国人から、私の「似顔絵」、そして兵庫県豊岡市の女性から手動のミニルーターで私のイニシャルなどを彫
刻した”ショットグラス”(サモア製)をプレゼントされました。とてもうれしかったです。
 
 今回クルーズ、最後の最後にとんでもない「大事件」が起きましたが、私は総じてこの旅を十分楽しみました。私の
生涯で行けるとは思っていなかった多くのところに行くことが出来たからです。また、遅延も「前向き」にとらえて、
神戸に2泊して、神戸の街散策を楽しみました。
 自然の雄大さはもちろんですが、人類はそれに果敢に挑戦して来ました。この観点からいえば、人間は偉大ですが、
同時に欲深い人間の残虐さと暴力性も感じました。その一番は、「先住民」と言われる人々が、「文明人が持ち込んだ
細菌やウイルス」、「暴力的侵略・搾取・強奪」によって滅ぼされたこと、イギリス、フランス、スペイン、ドイツ、アメリ
カなどの「先進大国」は、今なお世界各地に「軍事的拠点」を置いて、世界を監視、威嚇しています。さて、私も「人生を
終える」時機を迎えています。気力・情熱そして体力がある間にもう少し人生を楽しみたいとの「欲」が髣髴としてき
ました。そのために、せっせとジムに通いたいと思います。そして、もしもう一度ピースボートに乗れる機会があれ
ば、本も少し読みもっとのんびりした船旅をしたいと願っています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 サモアからの長期航海中、塩野七生さんの大著「ローマ亡き後の地中海世界」(上下)を読みましたが、面白かった
ですが、残念ながら得ることはあまりありませんでした。

 費用について
 一人部屋早割料金234万円、ビザ取得やチップなど雑費10.5万円、英語18万円、保険8万円、ツアー代金209.5万円
(バオバブツアー17.2万円、ビクトリア滝ツアー41.9万円、ナミブ砂漠ツアー26.9万円、イグアスの滝ツアー35.9万
円、ペリトモレノ氷河ツアー29.8万円、ウユニ塩湖ツアー41.9万円のオーバーランドツア+1日ツアー計15.9万円)、
現金155米ドル、カード(宅配便や、船内でのお酒や自動販売機やお菓子代、土産代やハウスキーパーなどへの土産)
6万円ほど、計500万円ほどでしょうか。思っていたよりかかりました。
 ツアー代金が高いと思われるかもしれませんが、「格安」での事故やアクシデント、例えばホテル内のトラブル(盗
み等)、バスのチャーターやドライバーのアクシデントを避けるため、飛行機チケット確保など、仕方ない面があり
ます。海外でも日本でも、バス事故やホテル内アクシデントは起こりうることなので、それらをできるだけ避けたい
からです。                                     【終わり】

映画/マチルド、翼を広げ

2019年06月02日 | 映画
 

「ちょっと変わり者の母親」と案内にありますが、彼女は精神を病んでいます。夫と離婚し、
9歳の娘(マチルド)との二人暮らしです。医者をしている元夫との離婚事情は説明があり
ませんが、彼女はマチルドの健気な「サポート」で「ちょっと変わってはいる」家庭生活をし
ています。「精神の病」を、深刻過ぎず、特別視せず、「ちょっと変わって困った」ことと描く
姿勢が、とても穏やかです。                      【5月20日】

映画/ ジュリアン

2019年06月02日 | 映画



母へのドメスティックバイオレンスで離婚された父は、息子(ジュリアン)との面会を楽しみ
にしていますが、彼は暴力的な父に恐怖を抱いています。父親は、別れた元妻を忘れることが出
来ず、ストーカーです。ヴェネチア映画祭の銀獅子賞受賞作品ですが、単純なストーカー行為・
ストリーで工夫が足りないので、私は推しません。              【5月20日】