風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

映画/幼な子われらに生まれ

2018年03月30日 | 映画


第91回キネマ旬報ベストテン日本映画第四位だそうです。
重松清原作で、少し期待したのですが、映画のできは残念で、普通作でした。
バツイチ同士の男女が再婚した家族の騒動の話。
新たな家庭で妻が妊娠し、大騒ぎになります。
信は、前妻が妊娠を望んでいないのに避妊せず、妻は妊娠、妻は一人で堕胎します。
信は、怒り出し、妻から離婚されます。
他方、暴力男と結婚し離婚し、信と再婚した奈苗が妊娠します。
奈苗の長女は、思春期を迎え、赤ん坊の誕生に際し、情緒不安定になり父親・信を避けます。
元暴力夫も、かなり常識人になり、結末は、悪人はおらず、全て丸く収まりメデタシ、
こんなのあり、ですか?  【3.12】


三里塚管制塔占拠40年3.25集会、飯田さんの墓参り

2018年03月27日 | 学習

2018年3月25日、お茶の水の連合会館で
1978.3.26三里塚管制塔占拠闘争40年、今こそ新たな世直しを!」集会が開かれました。

参加者は300人を越えたそうです。
11時~13時30分・映画「三里塚のイカロス」の上映
14時~16時30分・報告、発言
17時30分~19時30分・懇親会

中川憲一さん               柳川秀夫さん
 
太田敏之さん               鎌田慧さん
 
私の好きな写真
 
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1966年7月4日の成田空港建設決定以降様々な出来事がありましたが、1978年3月30日開港が決まりました。
3月26日管制塔が占拠され開港が阻止されました。
その最大の功績は、日本の左翼運動、社会運動が、浅間山荘事件、内ゲバ、「テロ」等で暗く落ち込んでいた暗い時代の中、
大きな“明るさ”を与え、今なお点し続けていることと私は思っています。
さて、映画・「三里塚のイカロス」について、
良さと悪さが半々です。
良さは、何人かの「支援者」のその後を丁寧に追っていることです。
地下道を掘っていて、落盤の下敷きになり車いす生活になった吉田義朗さんの風貌と明るさ、
反対運動をしていたがその後農地を売却した農民の男性に嫁いだ加藤秀子さんのお話、
用地買収をした前田伸夫さんのお話、
そして中川憲一さんのお話です。
出色は、中川さんの、妻とのとろける様な涙の手紙とお笑い、緊張と緩和の独特な世界でした。
悪さは、お話が少しくどいこと、映画が長すぎることとそして金属音の効果音です。
坂田明さんの音楽が良かっただけに金属音は騒音でした。
最後に、なじみのない「イカロス」です。「その後の三里塚」などの題では興ざめですが…。
イカロスは誰でしょう、決して農民や運動ではないと思うのですが…、
人間の傲慢さやテクノロジーを批判する神話としてのイカロス、でしょうか?
この映画、昨年のチョンジュ国際映画祭の招待作品だったそうです。
石井紀子さんの「女性の参加者がなぜ少ないのか?」のメッセージは新鮮・衝撃でした。
そのメッセージにあるように、女性の参加参加者は数名でした。
同時に、参加していた男性のほとんどは高齢者でした。
私は知りませんでしたが、山本義隆元全共闘議長さんも参加していたそうです。
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翌、3月26日、友人たちと飯田博夫さんの墓参りに行きました。
飯田さんは私より若いのですが、2010年3月9日、62歳で亡くなりました。
沢山の思い出のある友人です。
多摩丘陵にある霊園(黄色い旗のところ)で眠っています。



沢山の思い出がありますが、私が思い出すのは不思議と楽しい思い出です。
妻と飯田さんと三人で河口湖に日帰りでドライブに行きました。
車好きの彼は、友人から借りた、当時前輪駆動車の先駆だったホンダシビックを盛んにほめていました。
スピーカーからは山口百恵さんの歌が流れていました。
帰りになんと後楽園アイススケート場でスケートをしました。
実家が堺にあり、白浜にドライブしようと急に言い出しました。泳ぎもせずただ、砂浜にいました。
一度、彼のお父さんに新橋で夕飯をごちそうになったこともありました。
そんなたわいもない思い出に心和む私です。
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関連する私のブログは、2016年・三里塚闘争50年の集い 
  2017年・三里塚に眠る原勲さんの墓参り
  三里塚空港反対運動の思い出の地を巡るツアー
  原さんの墓参り 
  2006年・三里塚40年の“たすきわたし”12.3集会 などがあります。【終わり】


2018.3.21反原発集会

2018年03月23日 | 学習

2018.3.21、代々木公園で「」さよなら原発全国集会」が開かれました。

主催者のよると参加者は1万2千人でした。
季節外れの雪で、凍るような寒さでした。       ブース前の人影はまばらでした。
 
 
中川さんが、「3.25三里塚集会」のチラシを配っていました。
 
落合恵子さん、鎌田慧さん、の他、福島や韓国からのお話しもありました。
昨年の反原発集会 の様子の私のブログはここです。  【終わり】



深川不動尊、浜町・木場周辺を歩く

2018年03月21日 | ウォーキング

隅田川・永代橋から月島方向


深川不動尊
3月19日、久し振りにウォーキングしました。夕方から雨の予報の曇天でした。寒くはありませんでした。
都営新宿線・浜町駅から歩き始めました。都営地下鉄はメトロとの乗り継ぎが悪いです。

明治座                      明治座敷地内の笠間稲荷
 
笠間稲荷神                    明治観音堂
 
浜町公園、熊本藩主細川氏の下屋敷だったそうです。  本妙寺・清正公寺、日蓮宗
 
大広神社                     浜町神社
 
日本橋公会堂・日本橋劇場              水天宮
 
水天宮内
 
茶ノ木神社                    銀杏八幡宮
 
明星稲荷                     新川大神宮
 
渡海稲荷                     新川之跡
 
隅田川永代橋に越えにスカイツリー
 
船員教育発祥の地[大久保利通の命で岩崎弥太郎は三菱商船学校(後の東京商船大学)設立]  紀文稲荷(紀伊國屋文左衛門ゆかり)
 
萬徳院・真言宗                   伊能忠敬居住跡
 
深川東京モダン館(情報館・休館)           出世稲荷
 
徳寿神社                     於芳神社
 

永代寺・真言宗
 

深川不動尊・真言宗 旧本堂            新本堂
  
 
 
 

富岡八幡宮
 
横綱力士碑                    伊能忠敬像
 
大関力士碑
 
 
木場公園大橋                   東京都現代美術館(大規模工事中)
 
白笹稲荷                     冝雲寺・臨済宗
 
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寒くはありませんでしたが、少し腰が痛くなり、早めに帰りました。
深川不動尊は、10年以上前に来たことがありましたが、印象がありませんでした。
今回参拝して、想像していたよりはるかに大きく立派で驚きました。
自由に参拝できます。大きい不動明王像のほかに小さい沢山のきれいな仏像などが安置されています。
写真が撮れないことが残念ですが、静かに穏やかに参拝できます。
ちょっと楽しいのは、一行写経など300円ほどの小道具がたくさんあります。
木場公園は知りませんでした。実に広大でした。
新木場ができて、かつての材木市場がこの公園になったそうです。
防災公園として大きな効果をあげていますが、あと十年もすると木々や花などの植物園も立派になるでしょう。
周辺一帯は、江戸時代の運河の跡が縦横に走っています。
狭い路地裏に、小さい稲荷や神社が残り、江戸時代の下町をうかがわせます。
水天宮は大変な混みようでした。
東京都現代美術館は知りませんでした。大改修工事中でした。いつか来たいです。 【2018年3月19日】
                   
                   

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ

2018年03月16日 | 映画


第91回キネマ旬報ベストテン日本映画第一位だったそうです。
えっ、この作品が第一位?、賞とはよくわかりません。
美香は、「人はなぜ恋愛に夢中なの?」ととてもニヒリストです。
母が、自死したことがその根因のようです。
慎二は左目が見えません。彼女は、慎二に向かって、「世の中が半分しか見えないの」などと
とんちんかんな台詞を二度も言います。
両目が見える私は彼ほど世間が見れていないと言いたいのでしょうか、「偏見」の表現です。
そんな二人がふと出会いつきあうというたわいも無い話です。
詰まらないありふれたお話でした。
この映画の最悪は、ほぼ全てのシーンでの喫煙です。
その訳が全く理解できないばかりで無く、気持ち悪いです。
慎二は建築現場で片付けなどをする雑工です。彼の仲間達のあふれるペーソスとヒューマニズム、
自虐とはかない希望に混沌する彼らがこの映画の真の主人公でした。           【3月5日】

映画/あさがくるまえに

2018年03月08日 | 映画


心臓移植を扱った映画、出来事を迎える人々の心の内をしっとりと描いていますが、
すこし情緒過ぎという感じ、わざわざ映画館に足を運ぶほどではありません。
手術シーンの過剰な映像は不要で、興ざめです。
手術を受ける女性がかつての同性愛の女性に会いに行くお話はとってつけたような無理筋でした。
原題は、「生活の修復」のような意味のようです。邦題は、奇妙にひらがなだけ。
漢字ではすでに使われているのでそれを避けたようですが、もっと工夫してほしいですね。
舞台は、ル・アーブルの海岸地方のようです。     【2月5日】



映画/女神の見えざる手

2018年03月01日 | 映画


サスペンス映画です。面白かったです。
ついこの前、マイアミ郊外の高校で銃乱射事件でたくさんの死傷者が出ました。
映画は、アメリカ上院での銃規制派と反対派のロビイストの話です。
アメリカには3万人のロビイストがいると言われています。
この映画は、銃規制が必要か不要か、どちらに正義があるかを巡る論争、理屈ではありません。
ロビイスト達にとってそれはどうでもいいことです。彼らは、自分たちの理念のためでは無く
クライアントの要望実現のために作を立て、実行するのです。
そのためには虚々実々の駆け引き、違法紙一重の行動を取ります。
「アメリカの恥部をえぐる、政治のひずみをただす」などという見解もあるようですが、そうではありません。
スローンは手段を選ばぬ、冷徹敏腕ロビイストです。
彼女は銃規制派から要請を受けます。
その時、「報酬のメモ」が渡されます。しかし、その内容は観客には明かされません。
サスペンスですから、驚きの四転六転、そしてどんでん返しが待っています。
まだ、見ていない人も多いと思うのでそのプロットと結末は?としておきます。
この映画の面白さはもちろんそのプロットにあるのですが、ちゃんと落ち着くところに
落ち着く穏やかさを用意していました。
彼女の信念は、クライアントの要望が良いとか、正しいとかではなく、不正や正しくないことでも
要望に応え、キャリアを積み、成功のステップを上ることです。
しかし、それは彼女の心底にある心や感情との折り合いは必ずしもつきません。
こうして彼女は、自らの健康と命を削っています。彼女の精神はほとんど病んでいます。
彼女は、報酬ゼロ円のこの仕事を引き受け、「肉を切らして骨を削る」で、5年の有事判決を受けます。
しかし、そのおかげで彼女は自らの健康を回復します。
うがった見方をすれば、彼女はこの結末を実は深淵に準備していたのです。
更にうがった見方をすれば、それも表向きの理由、実はこの事件で新たなキャリアを得、
自らをより高く売ることができるようにするためとも言えます。
この映画の最大の難点は、セリフが多く早すぎること、しかもプロットの展開が早すぎ、
考えていると展開に追い付けないことです。
それにしても、邦題の大仰なこと、私の解釈が正しいなら、「彼女はすべてを得た」です。
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マイケル・ムーアは、 1999年4月20日に発生したコロンバイン高校銃乱射事件を
扱ったドキュメンタリー映画 Bowling for Columbineを2002年発表しました。
以降、アメリカは少しは進歩したのでしょうか?
アメリカ社会は、民主主義の成熟した社会と言われますが、私は決してそうは思いません。
市民社会の発達が未成熟で、他民族・他人種や古い先人達の文化を尊重しない野蛮社会です。
かつても今もアメリカファーストの国で、恥じ知らずの国です。
アメリカが自分たちよりはるか昔に築いたメソポタミア文明・西アジア、アジア、
中南米に少しでも尊敬の念があればあれほどの破壊と略奪はあり得ません。
アメリカネイティブ、黒人に対して心からの感謝と謝罪があるでしょうか。
自分の命を守るために銃は不可欠、自国の利益のためには核と軍事力で他国を脅す、はとんでもないです。
スローン達はそんなアメリカでうごめいているのです。   【2月26日】