風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

殯(もがり)の森・長い散歩

2008年03月31日 | 映画
(もがり)の森・長い散歩 2008/3/30

2007年度カンヌ国際映画祭グランプリ(審査員特別賞)受賞/河瀬直美監督
期待はしなかったが、佳作とはとうてい言えない。
この映画は日仏合作とのこと、技術スタッフがフランスと言うことだが、
それはカンヌを貰う為ってこと?と私は映画を見た後思ってしまった。
 幼子を亡くした真千子(尾野真千子)=介護員は、
33年前に亡くした妻を想う認知症のしげき(うだしげき)とグループホームで出会う。
その二人が車で外出し、事故を起こす。
しげきは森に逃げ込み、真千子はそれを追う。
それはしげきの、もがり=喪上がり、の行動なのだという。
 認知症の老人が全力疾走して鬼ごっこしたり、
認知症の老人を介護員になったばかりの新人職員が車で一人で連れ出して事故を起こしたり、
その老人が山に逃げ込む、なんていう全くリアリティのない設定。
山中を彷徨する映像が延々と続く。
大嵐なのに、遠くの空は晴れていたり、イヤハヤ。
一つのシーンをえんえんと映したり、嫌みが退屈さが鼻についてくる。
冒頭の老人ホーム内のシーンだけがドキュメントなのか、実際の老人ホームなのか、
演出なのか分からない、河瀬流。
主演のうだは、素人で芝居は下手くそだし、
正直いって、B級だ。
33回忌で人の回向はひとまずおわる、
人の喪が明けるにはそれだけの長い時が必要だということを言いたいらしい。
このことの意味は考えさせられるが、そんなに深刻に成らずに、
追悼する人も33年もたてば死んでいくし、新しい世代の始まりだ、
とさらりと私は思いたい。


2006年モントリオール国際映画祭コンペティションワールドグランプリ受賞/緒形拳主演、監督:奥田瑛二。
この作品も佳作とは言えない。
主人公の老人は、現役時代は仕事に夢中で家庭を顧みることなく家庭のことを一切妻に任せていた元校長、
自分の子が万引きした時、妻に教育者の妻が自分の子一人教育できないのかと怒り、
その妻はアル中になって、夫に謝り続ける自立していない女、
妻を失った彼は人間性に目覚め、一挙に善人、物わかりの良い好々爺になってしまう。
もう一人の主人公は5歳の少女で、かつて親に虐待された母親に虐待されている。
この少女の隣に引っ越してきた老人が、少女の虐待見かねて、
この二人が旅=長い散歩に出ると言うお話。
人物設定も、状況設定もありきたりでステロタイプだ。
元校長なのに旅先で手持ちの金がなくなってしまうおそまつさ、
引きこもっていた帰国子女の青年が旅に出て、この二人と遭遇して合流した、
だがこの青年は好青年で、だが拳銃を持っていて、あっけなく自殺してしまったり、
監督の奥田演じる刑事は彼に理解を示して、この二人の追跡に猶予を与えたり、
いやはや、これで2時間以上である。
これもB級映画だ。

こうした映画が賞をどうしてもらうのか私にはよくわからない。
映画は、賞や評判ではわからない。
本日、池袋新文芸座は8割りの入りで、年寄りの男性が多かった。

夕凪の街桜の国・ヒロシマナガサキ

2008年03月26日 | 映画
夕凪の街桜の国・ヒロシマナガサキ 2008/3/24 池袋文芸座


主演・トップ女優は、田中麗奈だが、この映画を傑作にしているのは、
麻生久美子と藤村志保の二人の女優だ。
 

西日本の優しい言葉と言葉遣い、ゆっくりしたセリフが心を静かに、本当に和ませてくれる。
皆実[麻生久美子]とその母[藤村志保]は、被爆後、川のほとりのバラックで、
つつましく、明るく生きていた。
だが、皆実は「生きていてはいけなかった」と思っている。
そんな皆実は職場の同僚にひそかに思いを馳せる。
観客は、皆実の恋の行方・幸せを願うが、悲劇を予感する。
彼女が原爆症なのを知って彼が去るのでは、と想像する。
だが、彼はそんな彼女を受け止める。
だが、26歳の若さで彼女はあっけなく死んでいく。
ドラマはこの先どのように展開するのか、と思っている内に、前編が終わる。
瀬戸内海は夕方、それまで海から吹いていた風が止み、夕凪の街となる。
しばらくして今度は海に向かって風が吹く。
瀬戸内の夕方は、風がなく、夕凪で暑い。

桜の国は平成の現代。
皆実の弟・旭[堺正章]は、家族に黙って皆実の50回忌で、広島に赴く。
それに気付いた旭の娘・七波[田中麗奈]とその弟・凪生の恋人・東子[中越典子]は、
その後を追う。
七波、凪生の母親は被爆者で、それが原因で死んでいた。
原爆について意識してこなかった姉・弟二人だが、原爆が顕在化してくる。


原作は、こうの史代さんの漫画。
登場人物の名前が現代風で、柴門ふみの作品みたいなのが私にはちょっと気にくわなかった。
後半の開始もちょっとおかしい。
いくら説明が面倒だからとしても、自分の姉の50回忌を子に黙って出かけるなんてことはおかしい。
この映画には、悪い人、意地悪な人、変人、皮肉れた人は全く出てこない。
全ての人がいい人、優しい人である。
普通だと、こんなのあり得ない、と薄っぺらに感じ、癖々するのだが、
この映画では、なぜか心地よく感じる。
第一にそれは、原作の良さと、
前半の二人の女優の好演に、あまりある。
人の思いは、言葉を通じてだけでなく、家族・友人・他人を通してつながっていく、
そんな気がした。
佳作である。

~~~~~~~~~~


2007年アカデミー賞ドキュメンタリー映画賞を受賞した。
監督は日系三世のスティーヴン・オカザキ。
14人の被爆者、原爆投下に関与した4人のアメリカ人の証言する。
登場する証言者の多くは被爆当時の写真を撮られていた。
それは、彼らが即死しなかったこと、軽微ではない重症原爆被害者としての価値があったこと、
そして、有効な治療を受けることが出来たことを意味している。
その多くが、生死の苦しみを、「化け物」とののしられ自死の苦しみを、
そして死にたくても死が来ない苦しみを、経験している。
彼らは傷やプライバシーをも公開している。
しかし、彼らの語りは穏やかで、静かだ。
彼らの出演を実現し、証言を得たスティーヴン・オカザキの力は並みではない。
制作実現までに25年かかったというが多くの時間が必要とされたのだろう。
証言はいずれも、衝撃的だ。
私は次の女性の言葉が特に印象に残った。

支え合って生きてきた彼女と彼女の妹、妹は生き延びることが出来たが自死した。
彼女はいう、「人は死ぬ勇気、生きる勇気を持つ。妹は死ぬ勇気を持っていた。私は生きる勇気を持っていた。」

今日、地球上にヒロシマ型40万発を持つという。
広島に原爆を落としたかつての米兵は、いう。
「イラクに原爆を落としてしまえと言う人がいるがそれはとんでもないことだ」と。

京都仏教会企画・京都非公開文化財特別拝観~その一

2008年03月14日 | 国内旅行
京都仏教会企画・京都非公開文化財特別拝観 その一 2008/3/9~10

クラブツーリズム『京都仏教会企画・京都非公開文化財特別拝観』ツアーに参加した。
即成院・龍安寺・聖護院・金閣寺・萬福寺・平等院だけをゆっくり参拝するツアー。


3月9日東京9:03[のぞみ113]京都11:23
即成院[そくじょういん]
泉桶寺塔頭[本堂内陣「現世極楽浄土」特別拝観、重文二十五菩薩拝観]
真言宗泉桶寺派
浄土信仰=臨終に際し阿弥陀如来は25菩薩とともに迎えに来て極楽浄土に導いてくれるとの信仰。


本堂

阿弥陀如来と25菩薩

二十五菩薩お練り供養の時使われる面[手に取り被っての写真撮影まで許可]
 
二十五菩薩の奏でる楽器

那須与一の墓

本山・泉涌寺の門[即成院門のすぐ右にある]

太っ腹のご住職は、写真撮影を認めてくれた。

那須与一は、その後僧となり、源平戦争で死んだ人々を慰霊したという。

龍安寺[仏殿、茶室「蔵六庵」特別拝観]
龍安寺は有名な臨済宗妙心寺派の禅寺である。
境内は実に広大で、ここに紹介したものはごく一部である。
世界文化遺産に登録されている。
龍安寺のホームページはとても洒落ている。

山門

庫裡

方丈の間の襖絵[非公開]

石庭=75坪、25m×10m~塀が奧に行くに従って低くなる、遠近法で広さを作る。

石庭模型

掛け軸を作るための部屋[天井が高い]

茶室蔵六庵[非公開]


つくばい(=うずくまって手を洗うところ)
真ん中に口・上に吾、右に唯、下に足、左に知るの口を取った字が、「ワレタダタルヲシル」
こちらがオリジナル[非公開]

公開されている“つくばい”=レプリカ

石庭を外から見る[白壁、茶色塀の向こうが石庭]

パゴダ[仏塔・ビルマ戦線供養塔]

パゴダを臨む[真ん中の白いもの]、広い境内は苔むした道と木々が連なる。

鏡容池[左側に石庭がある]

大弁財天[鏡容池に浮かぶ辨天島にある]

龍安寺式垣根


一般参観と特別参観はスリッパの色が違う。

聖護院門跡[重文書院、本尊・不動明王像特別拝観]

聖護院は二つの個性を持つ、
一つは天皇家の門跡[もんぜき]=天皇家が出家・住んだ寺ということと、
開祖・役行者[えんのぎょうじゃ]由来の修験道・山伏の総本山であること。
崖から吊される修行や滝修行などは良く知られている。
天皇家の宗教は神道である、それが門跡をも持つのは意味があることだと思う。
私の想像では、
天皇家=支配層は、神道・仏教をめぐって分裂したし、
その合流を目指したものもいた=神仏習合、
また、一方がダメになった時の補助として仏教も準備する、と言うしたたかさも、
そして、神道に対して仏教界の方が力があったので、その力を取りいれるために、
門跡を積極的に作ったのだと思う。
だが、日本の民衆は、仏教、天皇家神道のどちらにも組みせず、
八百万にこそ根強い信仰を持っていたのではないだろうか。
山伏・山岳信仰は仏教と言うより、民衆の土着信仰に近い。
いずれにしろ、民衆は天皇家神道信仰=伊勢神宮より、
熊野三山信仰=仏教と八百万の神の融合を目指した信仰に近しさを感じたのではないだろうか。



石庭

不動堂

藤原孝子[後醍醐天皇中宮]の書院

聖護院内は多くが撮影禁止であった。
不道明王=右手に剣・左手に索縄を持ち、忿怒[ふんぬ]の姿で火焔に立つ、
剣は善悪を区別し、心の中の悪を縛るという。
日本では、不動明王信仰も根強い。
これは、仏教信仰と土着の火之神信仰の融合ではないだろうか。

 ~京都全日空ホテル泊
二条城のすぐ前にあった。
ホテルの食事は予約しないで、外の居酒屋に出かけた。
朝食は、洋食はバイキングだったので、日本定食を選んだ。
これはちょうど良い量であった。
ただ、牛乳とヨーグルトがなかったのでコンビニに買いに行った。

3月10日
金閣寺[鏡湖西側庭園・本堂特別拝観]

金閣寺は俗称で、正式名は鹿苑寺[ろくおんじ]というが、臨済宗相国寺派の禅寺だ。
ここの境内も広大である。
9時の開門とともに入場、しばらくして雨が降ってきた。
一般には開放されていない書院内の襖絵などを見た。
やたらに赤外線のようなセンサーがあって、ピーピー鳴ってうるさかった。
平成になって書かれた絵なのにである。
もちろん写真撮影は禁止である。
また、一般にも開放されていない、鏡湖池西側を通った。
ここは湖面に映る金閣寺を撮影できる。

総門

舟形・一文字蹲踞[つくばい]

イチイガシの木

方丈の石庭、背後は鏡湖池

庫裡内井戸

陸舟の松[りくしゅうのまつ]

方丈を外から

金閣寺
 
龍門滝・鯉魚石

夕佳亭[せっかてい]

不動堂


萬福寺[東方丈特別拝観、大雄宝殿他拝観]
中国人の隠元禅師が開いた、黄檗宗[おうばく][禅宗]の総本山。
臨済宗・曹洞宗・黄檗宗を日本三禅宗という。
独特の雰囲気・伽藍配置を持つ。
建造物は中国明朝様式であり、三門を過ぎると一直線に天王殿・大雄宝殿・法堂などが立ち、
その周りを回廊のように入りいリナ伽藍が取り囲み、
また、毎日誦まれるお経は黄檗唐音で発音されるという。
何より気持ちよかったのは、全て写真撮影しても良いという、大陸的というような鷹揚さであった。

総門

三門

天王殿

布袋尊[中国実在の僧でお酒が大好きだったという]

斉堂[食堂]と開版[かいぱん]~木魚の原形となっているもので、時を知らせる(左端)。
 

容量を超えたので、次に続く

京都仏教会企画・京都非公開文化財特別拝観~その二

2008年03月14日 | 国内旅行
京都仏教会企画・京都非公開文化財特別拝観 その二 2008/3/9~10

方丈(東西にある)

法堂
 
法堂正面の勾欄・卍くずし模様

隠元禅師蔵

黄檗宗寺院名単

本堂内[白い座布団様はそこで本尊に向かってひれ伏すためのもの]

本尊釈迦牟尼仏

十八羅漢像

祖師堂内部の達磨禅師像

開山堂


・萬福寺では、一般対象の座禅研修を行っている。
個人の体験座禅は1時間/千円、
5人以上揃うと掃除をしたり座禅を組んだり精進料理を食したりの一泊研修を8千円で体験させてくれるとのこと、
また中国式精進料理=普茶を三人揃うと味わうことが出来るとのこと(値段は聞き忘れた)
・萬福寺は今回の旅で一番のお薦めスポットだ。
全てを開放する姿勢は、宗教はそもそも民衆に開放されてこそという根本姿勢だと思う。
 金閣寺では、何かの拍子に結界をわずかに超えただけでセンサーがなり、職員が飛んできて頭ごなしに怒るのだ。

平等院[養林庵書院、観音堂、鳳凰堂特別拝観]

養林庵書院・入口[未公開・写真禁]




藤棚


鳳凰堂[特別拝観]

鳳凰堂中央

鳳凰堂後部


観音堂

蓮華手菩薩像


最勝院


不動堂


沈殿・地蔵尊


源頼政の墓


羅漢堂
 

船乗観音堂


鳳翔館

良くできた博物館だ。
鳳凰堂内部の壁画の複製や雲中供養菩薩像の一部[本物]が移されて展示されている。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
以上で、本ツアーは終了、新幹線出発まで時間があったので本願寺を参拝した。

東本願寺


本堂


興正寺外観




西本願寺


本堂

本尊[開放されていて、撮影出来る]


東本願寺・西本願寺とも巨大だ。
夕方だったが、日本人より外人の方が多かった。
境内はただ広いだけで殺風景で両方とも御影堂は工事中だった。

京都駅18:00[ひかり382]東京駅20:43

今回はクラブツーリズム主催のツアーだが、妻は休暇が取れず一人で参加した。
特別拝観、一人部屋と言うことで、60800円と、一般ツアーと比べると高かった。
参観料はだいたい500円ほどで、特別拝観料は千円程度とのこと[約1万円]
全日空ホテルはシングル朝食付きで15000円、これが高い、
新幹線代は約25000円、昼食代1500円その他ってことか。
一人参加者も8人いた。男は二人だけ、水越さん、とても穏やかな人だった。
浅草の人で、東本願寺の参拝を終えて帰ろうとした時会ったのは、縁を感じた。

六つのお寺をガイド[住職、僧、学芸員、職員]の説明を聞き、
その後、自由時間がかなりあって、ひとりでゆっくりと見学することが出来た。
ツアーにありがちな多くを慌ただしく見学しないのは、よい。
バスガイドは、色んなことを知っている人だったが、やはりシャベリ過ぎ。
控えめな雑学知識がちょうどよい。

禅、というと“枯山水”の世界がイメージされ、
それは“わび・さび”と連結イメージされるのではないだろうか。
枯山水の庭園が禅寺に普及したのはその創建時からではないのではと私は思うのだが。
禅の思想が生まれたのはかなり後世だと想像する。
禅の思想は、個人の悟り=修行を中心に考える。
しかし、原始宗教・山岳修行信仰の時代とはかなり違って生まれたのだと思う。
わびさびの思想は、金持ち・支配階級のディレッタント=遊び、と言うのが私の考えだ。
それがいつしか、禅と結びついたのだと私は思う。

今回、期せずして、宗派の違う、三つの禅寺をめぐった。
いずれも広大な敷地を誇るが、趣は三者三様だった。
だが、禅=わびさび=質素とのイメージではない。
萬福寺が一番豪快ではあるが、質素という感じであった。
斎場、座禅堂など日常の修行が長く、静かに行われてきた、と感じる。
萬福寺は中国様式をそのまま残すという。
中国には行ったことがないが、韓国の宮殿の作り・配置と似ていると思った。
大きな門=殿が一直線に伸び、その間に広場を持ち、左右に建物を従える。

一口に、仏教、禅、というけれども、おおざっぱに一つにはくくれない。

即成院、聖護院は境内は広くはなかった。
龍安寺、金閣寺、萬福寺、平等院の境内は実に広大であった。
仏教の宗派もたくさんあって、仏教の教えについては知らない。
世界の宗教・宗派・信仰も同様にたくさんある。
人類が誕生してどのくらいの時間が過ぎたのだろう。
たくさんの宗教・信仰が生まれただろうが、
人の世と人と人の関係は良くなっているとは思えない。
だからこそ宗教・信仰はまたあるのかもしれないが…。

総じて、満足の旅であった。

リタイアして、半年

2008年03月07日 | 学習
求職活動
リタイアしてから、約半年たった。
雇用保険は、150日×6777円[定年退職の場合の上限]=約100万円をもらった。
私の就職活動は県労働局主催のセミナーを月2回受けるだけで、
ハローワークで紹介を求めたり、新聞などで求職先を探して電話することは、
まったくしなかった。
このセミナー、最初の2回ほどは新鮮でおもしろかったが、以降は退屈だった。
最近の就職活動は、履歴書だけでなく、職務経歴書が必要なことがわかった。
履歴書では、わかるのは会社名だけで、どんな仕事をしたのかはわからない。
職務経歴書は、どのような仕事をし、どのような成果を上げたかを提示するもので、
こちらの方がかなり高い位置づけがされているとのことだ。
このセミナー、2時間の座学形式と3時間の演習形式があり、
演習方式の方が役に立ちそうなのだが、
実際は、どちらも形式的・中途半端で実質的にはそんなには役立たない。
座学形式は実際的就職活動をしない人向け=形式的就職活動と割り切り、
本当に求職のノウハウを求める人には、
演習方式をもっと充実して、実際的な面接の練習や
職務経歴書の添削など、もっと実践的で具体的に役立つものにした方がよい。
このセミナー、東京・神奈川でも行われているのだが、
回数・場所など埼玉の方が充実しているようだった。
それは、東京・神奈川の方が就職条件や機会が多いことの反映なのかもしれない。
このセミナー、約一月前の月初めに申し込みが開始され、
電話とインターネットで申し込めるのだが、
電話は回線がなかなかつながらなかった、
インターネット申し込みは電話回線と関係なく確実に申し込め、OKのメールが翌日着いた。
ネットは、もはや特別のツールではないが、
使わない人はやはり不便・不利を被るようだ。
いずれにしても、職安=ハローワークは失業者であふれている、と言う状態ではなかった。

資産運用
わずかだが、退職金が入ったので、資産運用を試みた。
投資信託・外貨預金・株に投資した。
投資信託:ニュージーランド等を主としたものは、安定的でかなり高配当である。
アジア株等を主としたものは、アメリカのプライムローン問題・世界同時株安の影響か低配当で評価損である。
外貨預金:ドルは円高で約10%以上の損、ユーロ・オーストラリアドルは変動なしである。
も2銘柄買った。いずれも昨年かなり高配当だったもの、株価は世界同時株安で15%の評価損である。
私の場合、以上三つとも一度買ったら、売買しないで、持ったままである。
売買で損得を計上はしない。
アメリカのプライムローン問題は、かつての日本の金融資本の不良債権問題のレベルの問題ではない、と思う。
日本の不良債権問題の時は、銀行に税金を投入し、ゼロ金利政策で金融資本の倒産・金融パニックを防いだ。
ゼロ金利とは、銀行は税金をただで借りることが出来るということだ。
だが、アメリカのプライムローンは問題は、桁が違って巨額であり、
焦げ付き債権の元がどこにあるのがまったくかわからないだけでなく、
証券化されて、それが世界的に拡散しているからだ。
イヤハヤ大変なことだ。
そもそも、死んだ労働の蓄積・労働者の搾取の成果である資本、
その最も腐敗した投機的、利子生み資本・銀行資本が世界を牛耳っているのがおかしい。
それらは、全く生産的でない。
そもそも投資でお金が儲かるなんてことはおかしいのだ。
もう余分なお金はないので私の投資もこれで終わり。
だが、わずかでも外貨預金をしていれば、為替相場の動向も気になるし、
株を持っていると、その配当で企業・好不景気もわかるし、
世界の各国の経済というか、国力もわかる気がする。
例えば、アイスランドは人口わずか30万の小国だが、
化石燃料に依存しない立国=地熱発電や超エコの国で、
世界各国のお金が投資されて世界第一の金利国であったり、
かつて、国の財政は赤字であったニュージランドも諸政策で健全財政に成功し、
その結果、アイスランド同様各国のお金が集まる高金利の国になり、
その外債を含む投資信託は高配当となっている。
ハンガリーは、ロシアのくびきから開放され、安定的農業国として愛され、
メキシコもかつては借金国であったが油田が発見されてからは、優良国になり、
ブラジルも破産国だったが豊富な鉄鉱石とトウモロコシエタノールの開発等で有力国になり、
オーストラリアは干ばつで小麦・酪農の不作が続くがウラン等の天然資源で安定国で、
南アは豊富な天然資源で有力国、
と言うように、国力・資本力・優良国などを研究する。

お遊びと学習
まあまあ旅行したり、映画を見たりと結構楽しんでいる。
だが、ウォーキング、剣道はすっかりさぼっている。
寒い時は、室内のエアロバイクでビデオだ。
春になったら再開しよう。
手話の学習は続いている。
しかし、サークルの手話の学習はマンネリを通り越して、全くつまらない。
学習:本はほとんど読まなくなったが、英会話の勉強をはじめた。
この半年間は、もっぱらリスリングに集中した。
便利な機器が出来ているもので、
ここでもインターネットの便利さは群を抜いている。
インターネットラジオ、特にVOA放送のスペシャルイングリッシュは格好の教材で、
スピードが普通の70%位、単語数も少なく、文章も見ることができ、
音声で聞くこともできる。
更に、オーディオプレーヤーにダウンロードし、録音して聞くことも出来る。
オーディオプレーヤーは、音質が良く、ノイズが入らないのでいい。
1月からは、週一回英会話入門スクール[BenriKaiwa]に通い始めた。
40年ぶりの英語で、チューズデーもイエスタデーも書けなかったのはショックだった。
カタカナで覚えている言葉は、英語でも書けると錯覚しているのである。
英国発音と米国発音の違いはとても大きいと思う。
例えば、母音の[a]=apple, hatなど、英国ではほとんど[A]の発音だが、
米国では、とても強いで、米国のそれはかなり耳障りだ。
[r]の発音もかなりうるさく言われるが、それは米国式でのことだ。
year, person等の場合、英国ではrは発音しないでほとんど日本のアーだ。
だが、米国では、極端に舌を上から後方に巻舌して発音して、これもかなり耳障りだ。
can なども、米国ではキャン、英国ではカンという感じ。
米国の母音は鼻に抜ける感じで、総じて、米国はキャンキャンして巻き舌。
英国はフラットで、私の耳には聞きやすく入ってくる。
私の英語のレベルは、小学校低学年にも達していない。
それが実状ではある。

家 事
これ[平日の夕食、掃除、洗濯]も続いている。もっとも私のはかなりの手抜きだが。
料理のレパートリーも少し増えた。
だが、お酒のツマミ様のものが多い。
私の家事はいい加減だが、妻はそれでいいと言い、
来年早期退職すると言っていたのに定年[2年先]まで勤めると言い出した。

哲学堂公園再訪

2008年03月03日 | ウォーキング
哲学堂公園再訪・2008/3/1


サンプラザ中野で“ピースボート”旅行の説明会があった。
少し早めに家を出て、中野哲学堂公園を再訪し、
ゆっくり散策した。

沼袋氷川神社

三本松

力石

一つ90~150kg程あるという。

哲学堂公園
哲理門[幽霊門]=入口

門右の格子の中の幽霊

左の幽霊


時空岡[哲理門を入った広場]=時間・空間を表現するという

右赤い建物は六賢臺、左は四聖堂[孔子・釈迦・ソクラテス・カント]

右は四聖堂、中は絶対城、左は宇宙館
無盡蔵[哲理門を入ってすぐ右にある]

鬼神窟[無盡蔵の左にあり、その左は六賢臺]

宇宙館

幽霊梅[宇宙館の右]

絶対城[図書館]=哲学界の万象はこの読書堂にある


理想橋[この橋を渡ると理想の彼岸に達する]


菖蒲池[理想橋を降りたところ]木々の上の部分が時空岡


演繹観[傘型亭]=ここにて少憩し、内省し、道理に当てはめて、断定するように


概念橋・唯心庭・理性島など


独断峡[独断は精神上の思想を基礎としている、この断崖を行くことは唯心庭=手前側に通じる]


二元衢(く)[唯心庭=右奧と唯物園の岐路=手前、階段を上ると筆塚]


筆塚


唯物園


哲学堂公園梅林


~~~~~~~~~~
光徳院



東光寺


新井薬師[梅照院]


北野神社


哲学堂公園はとてもユニークな公園で、再訪した。
ゆっくりと思っても、早足になってしまった。
演繹観[傘型亭]にはたと行き当たって、「そうだね、そんなに急がなくても」と。
東洋大学創立者井上圓了博士が精神修養の場として開設した。
その後中野区に寄贈された。
52,494平方メートル、さてこれは広いか狭いか。
小高い丘、川・池・林がある。
この日もそんなに多くはなかったが、年寄り・子供連れの親子がともにいる、
その楽しさヨ。

紹介したのは一部である。
【哲学堂公園】は、
http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/024/99/130-midoritokouen/tetugak1.html

午前中は晴れていたが、午後から急に曇りだし寒くなった。

ピースボートの旅行計画は、このページの主題ではないので、稿を改めて。
8月末に出かけたいと思っている。