今回は、私のブログのテーマではありませんが、コロナワクチンについて書きます。
--------------------------------------------------
党首討論が6月9日行われました。菅首相は、「
世界さまざまな国でロックダウンを行ってきた。外出禁止などの
厳しい措置を行った国々でも収束させることができなかった。ワクチンを接種することによって、今大きな成果
を上げていることが事実だ。ワクチンの接種に全力を挙げて取り組んでいきたい。」(毎日新聞6.10)と述べました。
この発言を批判したのはとても少なかったです。だとすると、コロナ非常事態宣言や人流制限、飲食店の閉鎖や自
粛要請はいったい何だったのでしょうか?『ワクチンが全てだ!』と言うわけです。ワクチン接種を大げさに初
めて言った時、その人数は三桁程度、まさに"針小棒大"、”干し草の山から針を探す”状態でした。応募者が殺到し、一
日中電話やインターネットでアクセスを試みたそうです。この状態を予想できなかったことが問題です。先着順に
しないで、「人数が少ないので、事前に抽選させていただきました。」とすれば良かったのです。
その後、東京と大阪で大規模接種会場をこれまた大げさに謳いましたが、すぐ閑古鳥が鳴き始めたようです。つ
いに応募枠を全国に広げましたが、新幹線や飛行機に乗って来いと言うのでしょうか。「冗談かよ」という感じです。
大企業がこぞって「職域接種」を始めました。零細企業、個人企業や職域接種を受けられない人々は置いてけぼり。
ひどい差別です。これらは全て「オリンピック」開催のためです。ワクチン接種が上手く行き、オリンピックが開催
できれば、「政権」が維持されるのです。
ここで、素朴な疑問です。オリンピック開催中に、選手村などでクラスターが発生したり、また日本でコロナ感染
が広がった時どうするのでしょうか。おそらく、日本で初めてコロナ感染が広がった"大型クルーズ船・ダイアモン
ドプリンセス号"どころでは無い「大騒動」は必至では無いでしょうか。大阪のある区役所では、余ったワクチンを接
種を希望していない職員のリストを作成したとか。そして「ワクチン接種済み」のシールやワッペンが販売され、そ
れを貼る所も出てきた様です。
アメリカで旅行者にもワクチン接種ができる様になったそうです。なんと日本ではこの「アメリカでワクチン接種
ツアー」が発売されているそうです。ツアー代金は、2名1組の場合で1人37万円から(往復航空券、食事飲物代金、日本
出発前のPCR検査料金、日本帰国後の自主待機料金、旅行傷害保険などは料金に含まれないそうです。)
何事も一桁違うアメリカの狂騒振りも凄まじいものです。ワクチン接種会場への割引送迎、無料託児や薬局での24時
間接種サービスなどはまだ良いとしても、ワクチンくじ[約1億100万円が当たる]、大リーグのチケット・ビール1杯無料。
大麻の小売店が店内でワクチンを打った客に大麻を紙で巻いたもの1本を配布、ワクチン接種者に狩猟や釣りの免許を交
付する、米カリフォルニア州はワクチン接種を促進するため、総額1億1650万ドル(約128億円)の賞金を準備した、には驚
きを通りこして「冗談かよ」でした。ある州ではワクチン接種者に5丁の狩猟用ライフルとショットガンをプレゼントする、
には、もう言葉がありません。大谷翔平さんが所属する米大リーグのエンジェルスの本拠地の球場では、大谷選手が登板予
定の試合の観戦チケットがプレゼントされるという特典(150名)が付くワクチンの接種イベントは可愛いもの!」ですが…。
最も悲惨と言っていいのは、世界のワクチン格差です。ワクチン製造の「特許権」制限を廃止しても、途上国ではコロナ
ワクチンは製造が簡単では無いといいます。しかし、「特許権」制限を廃止して「先進諸国」が協力すれば現在普及してい
るワクチン製造は比較的容易と思います。製造コストを下げて無償提供そうするべきです。そして全地球規模でワクチ
ンを提供してほしいです。まさに
『全ての人の命が大事だ。』です。[下表は、東京新聞より引用]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【追記】
6月15日『共同』は伝えています。「北海道釧路市は新型コロナウイルスのワクチン接種を進めるため、6月下旬から7月
上旬の平日10日間を対象に日給17万5千円で医師を募集し、15日までに定員7人を確保したと明らかにした。日給に加え、
宿泊費や交通費も全て国からの補助金でまかなうという。」
毎日新聞(6月21日)は伝えています。国内の主要企業約半数が「職域接種を実施する」回答した。職域接種を実施する企業は、
医師や看護師ら必要な人員を自ら確保しなければならないが、費用は国が負担するそうです。予想されるのは、医師や看護師
らの確保の大競争です。
-------------------------
【追記2】
オリンピック狂騒曲1
6月21日開かれたオリンピック5者協議で、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の武藤敏郎事務
総長は、「
大会運営に関係する人たちというのは、主催者であって、観客でないという観点から1万人とは別途(として)考える」
と発言しました。詭弁としか言いようのないこの発言は、コロナ狂騒と直接は関係ないのですが、ボクシングのボディブロー
のように効いて来るのは必定です。そして、いつ爆発するかわからない”地雷”のようなものです。事情によって無観客になって
も、これらの人々は観客では無いので観戦できるのですから…。
-------------------------
【追記3】
オリンピック狂想曲2
オリンピック狂想曲は鳴り止みません。6月22日、オリンピック会場でアルコール販売を販売を大会組織委員会が認めました。
ところが、一日もたたないうちに撤回しました。アサヒビールの公式コメントを見ようとHPにアクセスを試みると「炎上」したの
か、HPは開きませんでした。アサヒビールは自主撤回をすればかっこよかったのに…。
-------------------------
【追記4】
オリンピック狂想曲3
6月23日夜、政府は「
職域接種と大規模接種の申請受け付けを一時停止する。」と発表しました。「申請が増加し、ワクチン供給量
を上回る見込みとなった。」からだそうです。まさに右往左往の”朝令暮改”です。