まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

あきれた個人情報保護

2009年02月17日 | ブログ

本日のニュースといえば中川財務大臣の「酩酊会見」による辞任ということになる。やはり、酩酊状態で公式の場に出てはいけませんな。本当に体調が悪かったのなら欠席するとか、逆にいっそのこと酒の瓶を片手に豪快に怪気炎をあげるとか、いくらでもその場をしのぐ方法はあったかと思うのだが・・・麻生首相も思わぬところでまた窮地に陥ってしまいましたな。

さて、私が気になったのが、和歌山県の中学校で、「卒業式のビデオ・写真撮影お断り」という記事。何でもその理由が「個人情報保護」というものである。

正直、意味が分からない。

まつなるも「個人情報」ということについてはさまざまに考えることがあったのだが、こういう事例は聞いたことがない。過敏な対応もついにここまで来たかという感じである。

ビデオや写真を向けると、自分の子どもだけではなく他の子どもも写る→個人情報の不正取得。その画像が上映されたりネット上で公開される→個人情報の漏洩、プライバシーの侵害・・・という図式ですな。

理屈を突き詰めていけばそういうリスクはあるだろうが、部外者が盗撮するとか、全く関係のない目的で画像を利用するというのではなければ(そうすることは大いに問題なのだが)、保護者が普通に撮影することと個人情報保護というのは関係ないだろう。

やはりこれは多くのブロガーの方が指摘されているように、何かトラブルがあったときに学校がわが身を守るための方便だと言われても仕方ない。個人情報保護と、肖像権の保護を混同しているのかな。いやそうではなく、一部のマナーの悪い保護者対策にアタマを悩ませていることへの言い訳でしょ。

だから、「厳粛な式の進行の妨げとなりますので」ということを堂々と出せば、まだ納得するというもの。ライブなどでの許可のない撮影が禁止されていたり、スポーツなどでフラッシュ撮影を禁止しているのは、肖像権の問題もあるのだろうが、出演者の集中力を殺いだり競技の進行をスムーズにするためのもの。観客も(不満はあるだろうが)それを受け入れているし・・・。

こういうところで「個人情報保護」を正直出してほしくない。本当に保護したいのなら、保護者の立ち入りを一切禁止して、卒業式で卒業生の名前を呼ぶことも、公衆の面前で卒業証書を渡すのも(名前や顔をみんなの前で出すのは個人情報をさらけだすことですから)やめるべき。卒業証書も郵送か何かで十分でしょ。

こういう学校に限って、やれ教職員がデータを外部媒体に勝手に落とし込んでそれを紛失したり、Winnyなんぞに引っかかってデータ流出を招いたりするもんですがね・・・・。

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