2011年に山陽・九州新幹線が直通運転する(もう再来年の話なんですね)のに合わせて投入する新型車両の愛称が「さくら」に決まったという。
応募の中からもっとも多かった名称ということもあるし、親しみやすい呼び方でまずは順当といったところではないだろうか。
新大阪から鹿児島中央まで約4時間。市内中心部へのアクセスを考えれば航空機ともいい勝負である。鹿児島までといわずとも、熊本へも一直線。ぜひこの機会に(別にこの機会まで待たなくてもよいのだが)九州南部へと出かけたいものである。
一方でこのところ聞かれるのが、整備新幹線の建設費の地元負担の増額要求に対し、新潟や佐賀の知事たちが「NO」を突きつけた形となる予算編成を行ったこと。どうもこの「整備」という言い方がいかにも政治臭がして好きではないのだが、こうなるとそもそも「誰のための新幹線」という根拠がわからなくなってくる。
地元が本当に熱望し、優先順位一番に掲げているのならほかの予算を削ってまでも積極的に協力するところだろうが、この対応を見る限りそうではないということ。まあ、佐賀の場合は現在の交通網でも福岡に出るのはそんなに難しくないし(空の便にしても、佐賀中心部から見れば佐賀有明空港と福岡空港のどっちが便利かは自明)、新潟の場合も北陸新幹線の対象が比較的人口の少ない上越地区だけで、県としてのメリットが薄いということがあるのだろう。
交通インフラの整備は重要なことで、必要なところにはきちんと投資してしっかりしたものを造る必要があるが、どうもその進め方がしっくりいっていないようで・・・・。こういうところの意識のズレが、将来開通した後の運営に微妙な影を落とさなければよいのだがと思う。
新幹線も高速道路も結構だが、私としては、他のアジア各国の施設に比べて貧弱な国際空港と貿易港をもっと何とかせえと言いたいのですが・・・。