今シーズンずっと先発投手陣に頭を悩ませてきたオリックス・バファローズ。そんな中だからこそプロ初先発のお鉢が回ってきて、見事に結果を出した。これは次につながるなかなか好材料ではないだろうか。
5日のオリックスの先発は前田祐二。3年目の左腕投手であるが、私として注目していたのがその経歴。何といっても私の地元でもある藤井寺出身というのが大きい。本人も「近鉄ファン」を名乗っていたし。その後で富田林高校、龍谷大学を経て、NPBへのきっかけとして選んだのが北陸・上信越のBCリーグ、福井ミラクルエレファンツ。同リーグから育成ではない本ドラフトで指名された第1号の選手となった。
2010年のプロ初登板となった神戸の試合でも見たこともあったが、その後は厳しいシーズン。それがこの終盤に来ての相次ぐ先発投手の離脱で回ってきたチャンスである。相手はクライマックスにまだまだ望みを持つロッテ。それを相手にしての初先発初勝利である。
地元民として「あっぱれ!」をあげたいですな。
このところの若手中心のオーダーでなかなか頑張っているのも好材料で、今後の活躍次第では中山に代わる左腕の中心投手も狙えるのでは。・・・あ、その前に海田というライバルがいるし、マクレーンもなんやかんやで来年もいそうだが。
来年の先発ローテーションはガラリと変わった面子になるかもしれない。もう、投げれば故障するという、ガラスのエース(背番号19)はそれこそ地元の信濃グランセローズの敗戦処理で頑張っていただく・・・というくらいの競争があっていい。最下位にあって借金の完済はほぼ絶望的な状況であるが、そんな中で2年後、3年後の戦力ということの目処が立てば、楽しみがあっていいのではないかと思う。
ともかく、プロ初勝利おめでとう!