まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~川内にて一泊

2024年10月20日 | 九州八十八ヶ所百八霊場

肥薩おれんじ鉄道で川内に着いたのは16時すぎ。北薩にあって工業も盛んで、川内原発もある。この九州八十八ヶ所百八霊場めぐりで初めて宿泊する地である。

駅のコンコースには「薩摩川内市誕生20周年」を祝う横断幕が掲げられている。平成の大合併で誕生した薩摩川内市は、先ほど海の彼方に見た甑島列島も含まれており、面積は鹿児島県内で最も広い市である。

駅前には大伴家持の像が立つ。「万葉集」の編者である大伴家持だが、各地の国主にも任じられており、一時は薩摩守を務めていた。現在の鹿児島県の県庁は鹿児島だが、その昔の薩摩の国府は川内に置かれていた。当時の薩摩、大隅で勢力を持っていた隼人に対する最前線としてこの地が選ばれたそうだ。

駅周辺にホテルがいくつかある中、選択したのはルートイン薩摩川内。やはり大浴場と朝食がポイントである。駅から5分ほど歩いた国道3号線沿いにある。

チェックイン後、大浴場「旅人の湯」に入浴。しばらく部屋でゆっくりする。

さて夕方、飲食店が集まる一角に向かう。訪ねたのが日曜日ということで定休日の店もある中、予約していたのが「炭匠だん」という店。地産地消の店を示す緑の提灯も掲げられている。

こちらの売りは「ごいし鶏」。「ごいし」とは「碁石」で、羽が白黒で碁石のように見えることからその名がついた地鶏である。

その「ごいし鶏」の刺身盛り合わせをいただく。もも、むね、レバー、砂ずり、ささみ。鶏を刺身、しかも盛り合わせでいただくというのも南九州ならではだろう。今回が鹿児島編最後の夜ということでしっかり美味しくいただいた(次の熊本では馬刺しを追い求めるのだろうが・・)。

魚ということではきびなご。日によっては鹿児島のブランド鯖である「萬サバ」が出ることもあるそうだが、この日は並ばなかった。

私が座っていたカウンターの横に焼き場があり、豪快に炎を上げている。店名が「炭匠」だから炭火焼きが名物で、「火柱焼き」をいただく。

追加の飲み物は焼酎ハイボール。芋焼酎は苦手なのだが、鹿児島に来たなら何らかの形で飲まざるを得ない。川内でポピュラーな焼酎「蔵の神」を超強炭酸で割った一品。こういう飲み方なら多少はいけそうだ・・。

飲むうちに次々に客がやって来る。地元では予約必須の人気店のようだ。一通りいただいたところで店を後にする。

飲んだ後のラーメンはよろしくないのだが、通り沿いに「十八番」というラーメン店の看板を見つけ、締め代わりに入店する。鹿児島を中心に展開するチェーン店で、こちらも鹿児島の味として美味しくいただく。

この後ホテルに戻り、もう一度入浴して部屋でゆっくりする。翌日10月14日は川内駅前からレンタカーで出発し、北薩の札所めぐりである・・・。

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