まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

WEST EXPRESS銀河 復路・下関から乗車して日付変更前の広島で下車・・

2024年10月14日 | 旅行記F・中国

10月5日、朝の広島から「WEST EXPRESS銀河」に乗って下関に行き、山陰線~美祢線の代行バスに乗り、夕方に厚狭に到着。このまま広島に向かえば帰宅できるところ、あえて進路を逆に取って下関に向かう。下関には17時20分に到着。

下関に再び降り立ったのは、19時43分発の「銀河」京都行きに乗るため。日付変更前の広島まで乗車するのだが、せっかくなら始発から約4時間、しっかり楽しもうということでわざわざやって来た。

・・とはいえ、発車まで2時間以上ある。関門トンネルをくぐって九州に上陸することもできるが、今回は昼に続いて下関での一献とする。夜行列車に乗る前(もっとも、途中で下車するのだが)に心持ちよくなって・・というのも現在ではなかなかできないことだろう。

向かったのは、昼に訪ねた「大衆食堂 一善」・・の奥にある「豊丸水産」。飲み放題もあるし、ここは手堅くいく。

目についたところで、クジラのタタキ。先ほど「一善」では鯨カツ、鯨テキ、鯨汁といただいたが、タタキとは意外である。でもまあ、カツオと同じ赤身の肉である。刺身でちょっと感じる独特の臭みが中和されたように感じられる。

フクは天ぷらでいただく。

この店は剣先イカが推しのようで、まずは造りでいただく。身をいただいた後は頭とゲソを調理してくれるとのことで、塩焼きにしてもらう。

この後も飲み放題の時間を活かしてしかるべく飲み食いし、「夜行列車に乗る前の一献」とする。まだ発車まで時間があるのを確認し、駅に戻る。

駅の電光案内板には「銀河」の文字が見える。行き先の「京都」に旅情を感じる。

すでにホームには「銀河」がヘッドライトを灯して発車の時間を待っていた。時間があるので、ホームを歩いて6両の姿を見ることに。改めて、夜のホームによく似合う色だと思う。

簡易ベッド「クシェット」から、フリースペースの「遊星」を抜ける。

そして先頭の「ファースト」へ。出発時点ではこの状態だが、両側の座席を前に倒すとベッドになる仕組みである。うーん、このゆったりした区画で夜行列車の風情を味わいたいものだ・・。

復路の席もリクライニングシートで、さすがに下関発車時点では空いている状態だが、さすがに時間も早いのでとりあえず往路に続いて「遊星」のボックスシートに陣取る。このまま関西まで一夜を過ごすならいいが、その前の広島で降りなければならないし・・。

下関を発車。この後はゴトゴトとした揺れに身を任せる。「クシェット」かリクライニングシート利用か、発車後、ここ「遊星」に飲食物を持ち込んでの夕食タイムとなる。まだ時間も早いし、こちらのほうがゆったりと食事ができる。たまたまの相席同士で話が弾むボックスもあり、その会話内容には私も思わず「ウンウン」とうなずけるものもあった。

今回の「WEST EXPRESS銀河」の山陽ルート上りでは特に沿線でのイベントもなく、途中時間調整や貨物列車の通過待ちの停車はあっても基本的には往年の夜行列車のようにひた走るダイヤとなっている。その中で「遊星」は乗客をホッとさせる空間となっている。

そうこうするうちに新山口、防府と停車する。

柳井に到着。今朝到着した時は柳井市長らによるセレモニーもあったが、夜となると静かなものである。もっとも、昔ながらの夜行列車の旅としてはこのくらい静かなのがいいのかもしれない。

岩国に到着。自宅のJR最寄り駅の西広島に着くなら、岩国で下車して普通列車に乗り継ぐのが早い。ただ、ここまで来たなら次の広島まで行こう。広島まで行っても一応最終列車は残っている・・・。

最後は何とか寝過ごさないようがんばった末、23時43分広島到着。

日付が変わり、広島から山陽線の終電に乗車。それでも車内にはカープのユニフォーム姿の人が何人かいた。5日の夜はカープの今季最終戦。先発には今季限りでの現役引退を表明した野村投手が登板したとのこと。ファンの方々はナイター終了後も駅近辺で今季の「総括」を行っていたのだろう。お疲れ様でした。

今回、広島~下関間の往復乗車ができ、朝からの「ヒルネ」区間、そして日付が変わる前の夜行列車の雰囲気・・を1日で味わうことになった。これもある意味貴重なことだと思う。

「銀河」の山陽ルートは来年3月までの運行で、乗ろうと思えばまだチャンスはある。カレンダー的には土曜夜の関西方面への上り便だと思うが、次は下関まで出迎えずとも広島からの乗車で十分かな・・・。

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