まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

藤井寺出身・前田が初先発初勝利!

2012年09月05日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

今シーズンずっと先発投手陣に頭を悩ませてきたオリックス・バファローズ。そんな中だからこそプロ初先発のお鉢が回ってきて、見事に結果を出した。これは次につながるなかなか好材料ではないだろうか。

Dscn84965日のオリックスの先発は前田祐二。3年目の左腕投手であるが、私として注目していたのがその経歴。何といっても私の地元でもある藤井寺出身というのが大きい。本人も「近鉄ファン」を名乗っていたし。その後で富田林高校、龍谷大学を経て、NPBへのきっかけとして選んだのが北陸・上信越のBCリーグ、福井ミラクルエレファンツ。同リーグから育成ではない本ドラフトで指名された第1号の選手となった。

2010年のプロ初登板となった神戸の試合でも見たこともあったが、その後は厳しいシーズン。それがこの終盤に来ての相次ぐ先発投手の離脱で回ってきたチャンスである。相手はクライマックスにまだまだ望みを持つロッテ。それを相手にしての初先発初勝利である。

地元民として「あっぱれ!」をあげたいですな。

このところの若手中心のオーダーでなかなか頑張っているのも好材料で、今後の活躍次第では中山に代わる左腕の中心投手も狙えるのでは。・・・あ、その前に海田というライバルがいるし、マクレーンもなんやかんやで来年もいそうだが。

Dscn2041来年の先発ローテーションはガラリと変わった面子になるかもしれない。もう、投げれば故障するという、ガラスのエース(背番号19)はそれこそ地元の信濃グランセローズの敗戦処理で頑張っていただく・・・というくらいの競争があっていい。最下位にあって借金の完済はほぼ絶望的な状況であるが、そんな中で2年後、3年後の戦力ということの目処が立てば、楽しみがあっていいのではないかと思う。

ともかく、プロ初勝利おめでとう!

コメント (2)

内部・八王子線に乗車

2012年09月04日 | 旅行記D・東海北陸

この前の記事では、「四日市への道」とでも言うべきか、内部・八王子線に乗車したというところまで至らなかった。その旅行記の続き。

Dscn6428近鉄名古屋線の高架下にある内部・八王子線のホームに現れる。762mmという、メタボのウエストよりも短い幅の線路。四日市からはそれぞれの終着駅である内部と西日野行が交互に発車する。途中の日永までは1時間あたり4本の便があるということで、まずまずの利便性ではないかと思う。

Dscn6431Dscn6444私がホームに来た時にはちょうど西日野行が出発するところ。3両の列車に乗り込む。1両目と3両目はそれぞれ運転台の方を向いて、両側に1人がけの座席が並ぶ。そして真ん中の2両目はロングシート。そのロングシートも当然向かい側との幅は狭く、混雑する時はそれこそ膝を突き合わせて乗り合わせる格好になる。

四日市を発車してガタゴトと走る。それものんびりしたスピードで、それこそ並走するクルマに軽くかわされるくらいである。

Dscn6445日永はかつて伊勢街道と東海道が分かれる「間宿」とされるところで、ホームも直進の内部方面と、右にカーブする西日野行に分かれる。全列車がここで行き違いをするダイヤ設定となっており、小ぶりながらも特徴的なホームである。鉄道模型で分岐のある小型駅をこしらえると概ねこういう造りになるのではないかという感じである。

Dscn6432私の乗った列車は右にカーブを描いたホームに到着し、ここから1駅進む。途中は田園地帯の中に一戸建てやマンションも並ぶ典型的な校外の景色で、それが尽きたところ、中途半端に停まった感じのところが終点の西日野である。

Dscn6435日曜日の午後であったが地元の中高生、お年寄りなどが結構下車した。形ばかりの駅舎を出るとそこは自転車置場で、ほとんどの客がバイバイと言いながらそこで自転車に乗り換えて帰宅する。並走する道路の交通量も多いのだが、八王子線はそれはそれなりにニーズがあるように思えた。

Dscn6449ここから折り返しの列車に乗り、日永で今度は行き違いの内部行に乗り換える。2つの盲腸線を分岐する中で、なかなか合理的な運用である。今度はカメラも持参した人たちの姿も見える。夫婦だろうか、仲のいい感じで前後に腰かける姿も見かける。こういうのを見ると羨ましいなと思ったりもする。

一応冷房はあるのだが出力が不十分なのか、それぞれの車両の窓も全開にされている。こういう体験も列車ではなかなかできるものではない。ただ、油断して窓から顔や手を出そうものなら、すぐ間近にある架線柱に衝突してしまうだろう。それがナローゲージらしいところ。

Dscn6458内部に到着。こちらも中途半端な感じのところに設けられた終着駅である。小ぶりな車庫や入れ換え線もあり、ここも鉄道模型のレイアウトに出てきそうな造り。こちらには駅員が駐在していて客の対応に当たっている。

Dscn6453Dscn6456折り返しまでの間に外に出てみる。並走する道路は交通量も多く、ナローゲージの存在など知らないかのようである。だから廃線という声も出ているのだろうが、駅前の民家には早速存続を訴える貼り紙がしており、これからどうなるのか予断を許さないところである。

Dscn6461結局暑いこともあり、こちらも折り返しの列車に乗車し、そのまま四日市に戻る。それぞれ距離が短いこともあって、両方乗っても1時間あまりで四日市まで戻ってこられる。四日市を訪れることがあれば、少しの時間ではあるが、同じ鉄道でもなかなか体験することのできない風情の寄り道を楽しめることができるだろう。

バス専用路線への転換が噂されている両線であるが、例えば富山とか高岡のようなところの事例を見てみても、かつての大型電車が走っていたところをLRTに転換して、小回りの利く路線に仕立て上げたとか、廃止寸前の路面電車をLRTで甦らせたという話の一方で、これを廃止するのはいかがなものかと思う。

車両の維持費用がかかるのであれば、それこそ現在のLRT車両のような、省エネ型でもある車両を導入するのも一つの手ではないだろうか。バス専用道路だと、例えば道路と交差するところでは、これまでならば踏切があってクルマのほうが待つ形であったが、バス専用道路だと、待つのはバスのほうになる。これではかえって所要時間がかかることになり、公共交通の利便性を低下させることになるのではないだろうか。

Dscn6462せっかく鉄道の路盤が揃っているところなのだから、現在のインフラを最大限利用する形で、もし近鉄が手放したいのであればそこで初めて四日市の市営ということで活用するとか、何か考えてほしいものである・・・・。

さて今回の旅行の後には、近鉄四日市にほど近い四日市市の博物館を訪問。常設展示は無料ということで、北勢地区の古代からの歴史や、「四日市」という宿場と交易の拠点の発展、そして現在の工業都市としての四日市というのを、さまざまな史料や模型で紹介してくれる。このところの四日市は「工場萌え」の人たちをターゲットにした観光PRを行っているが、かつての街道のジャンクションとしての町の役割をこういう形で紹介しているのは喜ばしいところである。

Dscn6464最後は、四日市で造られる甲類焼酎の「キンミヤ焼酎」である。近鉄駅前の某店に入る。以前来たことがあって気に入ったところである。「キンミヤ」といえば、東京の呑兵衛ではブランドである。ホッピーのセットで出てくる焼酎の中でもベストとされているのがこの「キンミヤ」。これが出る居酒屋は「できる」店らしい。

Dscn6466そのキンミヤとホッピー、そして、もつ焼きをいただく。四日市といえばB級グルメの「とんてき」が有名であるが、こういうところで東京下町の味覚を味わえるのもポイントの高い店である。もっとも、同じ時間に店にいた人の飲み物を見渡すに、ホッピーを頼んでいたのは私くらいのもので、後は普通にソーダ割りとか水割りで注文していた。うーん、四日市にはホッピー文化はまだまだ浸透していないのかな。せっかく、「新橋のガード下に生息するサラリーマン」の中では「安くてうまい飲み方」のホッピー割に最高の焼酎を出しているというのに・・・・。

この日は近鉄四日市から夕方の名阪特急で帰宅。今度はどうだろう、四日市の港にある工場群の夜景を見に行く地元ツアーにでも申し込もうか。工業都市である四日市を理解するのはそういうのもありかと思う。名阪間の都市として、これからの発展を期待したいところである・・・・。

コメント

近鉄内部・八王子線へ

2012年09月03日 | 旅行記D・東海北陸

先の記事で、「近鉄の光と影」ということで、あべのハルカスの開業を控えて賑わう一方で、「廃線」の危機にさらされているローカル線のことを書いた。それが、全国でも珍しい近鉄のナローゲージ線である、内部線に八王子線である。

事の発端は老朽化の激しい車両を置き換えるコストを考えた時に、それが巨額となるため、それならば地方自治体への補助も得られることからいっそのこと鉄道での運営を廃止し、鉄道区間を路線バスの専用道路として整備することでバス転換を図る、ということからである。その後の報道を見るに、これはあくまで近鉄の主張として発表したことである、地元四日市にしてみれば、それは利便性のダウンにつながるとともに運営コストも余計にかかるということで反対の姿勢を示しているとか。

・・・とまあ、そういうニュースに触れたこともあるし、あとは夏の青春18きっぷの最終消化も兼ねて、ということで、廃止対象となる内部線、八王子線に乗りに出かけることにする。

Dscn6400今回は四日市までJRで訪ねるということに。大和路線で加茂から乗り継いだ亀山行きは、一般客、そして「その筋」の客で早くも座席をめぐっての仁義なき戦い。かくいう私は「本数の少ないローカル線への乗り継ぎに当たっては時間の余裕のない乗り継ぎはダメで、必ずその一本前の列車で到着しなければならない」という、青春18きっぷ利用の鉄則を守らなかったがために、1時間半の立ちんぼを余儀なくされることに。

Dscn6405仕方なく最後部に陣取ることにして、流れ行く景色を眺めることに。木津川の涼しげな渓谷の風情、それとは対照的な、加太の山越え区間の車窓をじっくりと味わう。かつてはスイッチバック式の信号場もあったが、本数の少なくなった現在ではそれも過去の遺物である。

Dscn6417亀山に到着し、乗り継ぎで名古屋行きの快速に乗車する。車内の中吊り広告では名古屋の観光キャンペーンが行われていたが、それに登場しているのが最近大人気の「名古屋おもてなし武将隊」の面々。武将と「名古屋めし」のPRということで、信長、秀吉、家康、前田利家、前田慶次、加藤清正の面々が、天むすやら味噌煮込み、手羽先などの名古屋めしにかぶりつくというものである。こういうキャンペーンも面白いものだ。おもてなし武将隊、特に女性陣、「歴女」から見ればたまらない存在のようで・・・・。

Dscn6423四日市に到着、JRの四日市は貨物主体の駅であり、細長いホームの横には何本もの貨物線が走り、石油タンク車やら普通の5トンコンテナ、液体コンテナなどがずらりと並ぶ。

Dscn6419今となっては希少価値のあるDD51の姿も見える。こちらの四日市駅は港へ向かう専用線も持っており、現在の四日市のシンボルである石油化学コンビナートの製造ラインの一角を担っていることがうかがえる。

Dscn6468JRの四日市駅からはおよそ1キロで近鉄の四日市駅に到着する。ガランとしていたJRの四日市とは対照的に、こちらは近鉄百貨店をはじめとして駅周辺に店舗も集まっているし、少し歩くと四日市の都ホテルや、四日市の歴史を紹介した博物館、あるいは物産館なども広がる。そして、それら華やかな一角からひっそりと出発するのが近鉄のナローゲージ路線。これから、今回の目的であったナローゲージ路線の乗り歩きに取り組むことに・・・・。

コメント

あべのハルカス

2012年09月01日 | まち歩き

先日、ビルの高さとしては日本一となる300mの高さになったあべのハルカス。

1日、日中に初めて真下から見る機会ができた。

2012090117440000_2それにしても高いビルである。周りを遮るものがないために、どこまでも眺望が広がるのも魅力的だ。阿部野橋駅にある紹介コーナーではこの夏のPL花火、淀川花火の様子を建設中のフロアから撮影した映像が流れていたが、結構大きく見えていたようで、これは新たな花火見物スポットとして賑わうことだろうな。あべのキューズモールも連日の賑わいを見せており、大阪の第三極としての活性化が期待できる。

ただ一方で、アベノ・天王寺界隈は昔ながらの庶民的風情も残るエリア。次々に新しいスポットができるのもいいが、ビルは高くても敷居は低い、路面電車もよく似合う風情というのはこれからも残ってほしいものである・・・。

コメント