ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国ウォシュレット事情

2009年02月27日 | 米国○○事情
昨日、Aちゃんと一緒に、旦那が作った『パスタ・プタネスカ』とわたしが作ったサラダを食べ食べ、いろんな話に花を咲かせていたのですが、
二年前に初めて二人で日本旅行をした時に、佐渡島でコンサートをするAちゃんの追っかけをした時の話になりました。
高崎にあるAちゃんの実家に、娘のAちゃんがもう佐渡島に行ってしまっていて居ないにも関わらず、しかも初対面だというのに、ド厚かましくも泊めていただいたんですが、
マイペースで飄々としていて多趣味、毎日すごい長距離を歩き、ゴルフに日夜精進しているおとうさんと、
チャキチャキの上州女、上州男が自分の妻を感謝・尊敬し自慢する意味で「ウチの母ちゃんは天下一」と言うそうですが、まさにその言葉通りのおかあさん、
お二人に、それはそれは温かく迎えていただき、夜は近くの美味しぃ~いうなぎ屋さんでご馳走になり、恐縮しまくりのわたし達。
泊めてもらった翌朝5時ぐらいから、台所からこんこんこんこん、野菜を切って切って切りまくる音が聞こえてきました。
早朝ゴルフに出かけるおとうさんのための朝食はもちろん、わたし達のために、朝から何種類もの野菜料理と焼き魚、納豆などのおかずを用意してくださり、旦那はもう感激のあまりウルウルしながら、写真を撮ったのでありました。
これがその、スーパー朝ご飯です。その日は夕方までお腹がとても満足していたのを今でも覚えています。



さて、前置きが長くなってしまいました。
わたし達がお邪魔させていただいたAちゃんの実家というのは、実はAちゃんが自分とご両親のために建てたメチャクチャモダンな邸宅で、
部屋のレイアウトはもちろんのこと、器具や建具、小物のひとつひとつにまで、こだわりと遊び心が見受けられる、とても素敵な空間だったのですが、
これこれ、日本のみなさんには当たり前のウォシュレット、これに旦那がかなり感動いたしまして、何枚撮ってるねん!というぐらいパチパチパチパチ、





こちらに戻ってからは、うちに来るアメリカンを捕まえては、おかあさんが作ってくれた朝ご飯とセットで、このウォシュレットの写真を見せていました。
日本語のマイルド、パワフル、おしりとビデのワイド機能の入/切の説明を懇切丁寧にする旦那の横で、なんとも言えない顔して聞いているアメリカン達。

今日の朝ご飯を食べている時、パソコンでニューヨークタイムズを読んでいた旦那が、アメリカ人はトイレットペーパーが柔らかければ柔らかいほど喜ぶそうで、ペーパーを柔らかくすればするほど木が無駄に使われるのだ、という記事をわたしに教えてくれました。
日本人はどうだったっけ?
日本でも柔らかめってのは出てたけど、ほとんどの家庭にウォシュレットが入っているみたいやから、そんなに紙質にはこだわらへんのとちゃう?
あ、そっか、あれやったら紙いらんもんな。
え~!全くいらんってこともないんちゃう?あんな風だけでは乾かへんもん。
なんてことを朝から話しながらトーストをかじっていたんですが、ふと、こんな疑問がわいてきました。

毎日毎日シャワーするのが日課の、しかもいろんな作業を電化することに意欲旺盛なアメリカンの間に、なんでウォシュレットが流行らんのやろ?
そこで、うちのアメリカンに尋ねてみました。

なあ、なんでこの国でウォシュレットが流行らへんのやろ?
そら、ボクらアメリカンは日本人みたいにあっち方面の話をざっくばらんに話さへんから。
へ?あんた、めちゃざっくばらんやん。
それはひとえに、まうみのせい。
……。
テレビで、お尻さわやか~とかコマーシャルしてみ、えらいことになるで。
ふぅ~ん。けどさあ、こっちって毛深い人が多いねんから、余計にお湯で洗い流した方が……。
だからっ!そ~ゆ~ことを話題にせえへんのがこの国の常識やっちゅうてんねん!
そういや、そんな話に花を咲かせてる人、見たことないな。
まあ、この国でウォシュレットが流行るには、まだかなり時間と改革が必要やと思うで。
気の毒に……。

まあ、これはあくまでも、うちのアメリカンの推測ですので、あまり真剣に受け取らないようお願いいたします。

でも、残念だなあ……。

コメント (8)
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